564話 「みんな違う自立の定義」 | 自閉っ子とおでかけを楽しくさせる21年の実践で作った7つの法則      一般社団法人おでかけ療育®協会  加藤 啓吾

自閉っ子とおでかけを楽しくさせる21年の実践で作った7つの法則      一般社団法人おでかけ療育®協会  加藤 啓吾

ただ願うことは…「この地域社会は君の当たり前の居場所の一つなんだよ」ということを体から染み込ませてあげたい…それだけです。迷惑かけることを恐れずどんどん地域に出かけよう…それがあるべき自然の姿だから…謝ってばかりはもうやめようよ…

すまいる大好きな自閉症スペクトラム・発達障害
ADHD・学習障害・ダウン症の子どもたち
この指と~まれポイント。そしてお帰り~家

障害児育児・療育中のお母さまたち
毎日休みなくお疲れ様です


地球この地域社会は君たちの当たり前の
居場所なんだよ
だから迷惑かけることを恐れず
どんどん社会参加しようよ
走る人ランニング

 

 

 

 

 
自立ってなんだろう…
 
永遠のテーマかもしれません
 
自分のことは
自分で全部できること?
 
助けが必要な時は
ヘルプと言えること?
 
 
様々な答えがあるのでしょう
 
 
答えの数だけ自立の“道”が
あるのだろうと思う
 
 
 
 
その日はプールだった
 
しかしそのお子さんは
「今日は一人で2階にいる!」
(2階とは観覧席のこと)
 
理由を聞くと
 
「ここの手に傷があるから!」
 
傷…とても傷とは言えない
 
 
でも自分なりに出した
選択肢だった
 
その過程が
評価すべきことなのだ
 
 
 
もっともほかの理由が存在する
のかもしれないのは
言うまでもないと思った
とても傷とは言えないもの
だったから
 
 
 
そもそもお母さんも
その日のためにプールセットを
持参させておられたのだし
何かがお子さんの心の中で
働いたに違いない
 
 
 
1回ほどアプローチしてみた
「そこにバンドエイド貼ったら
プールは入れるのね?」
 
 
すると
「はい!バンドエイド貼って
2階で見学します!」
 
???
 
まぁいいじゃないか!!
 
素敵なことだもん
 
駆け足で2階へ
image
 
1時間程度2階の観覧席で
おとなしく座って
僕たちをずっと見ていた
 
これまでは一人で過ごすことは
大嫌いだったのに
その日突然に芽が出た!
 
 
 
もちろん自閉症のお子さんの
特性はみんな違うので
皆が皆ここまで話せて
自分で決めることが
できる訳ではない
 
 
だから一人ひとり
自立の定義
が異なるのは言うまでもない
 
 
 
 
他のお子さんだけど
自宅が一番デイから近いので
送りは一番最初だ
 
 
小さなときは
「あたし1番なんよ!」
と自慢してた
 
ところが数年後には
「1番は嫌だ
一番最後がいい」
と言い始めたんですね
 
 
それも立派な成長です
 
 
 
ひとつの過程が見えていた
それは朝来るたびに
必ず送迎表を確認
するようになった事
image
漢字だらけでも
よく読めない時間表だけど
気になってしょうがない
 
 
一生懸命にスタッフに聞いたり
一人ひとりの子どもさんの
漢字を読もうとしてた
 
そうすることで自分の頭の中で
時間軸を立てて送迎のイメージ
をしているということ
 
 
その中にはいまだに
時計が理解できない子
時間の経過の感覚が
全く理解できない子
いるのです
言葉はペラペラなのに…
 
 
ほんの一コマから読める
独り立ちのほんの一例ですが
嬉しいことです
 
 
 
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加藤 啓吾

 

 

7つの法則
1⃣ とにかく幼い時から
2⃣ いろんな所に
3⃣ 何度も何度も
4⃣ 曲げられないルールは貫く
5⃣ 信じる
6⃣ 度胸・勇気
7⃣ 人権

 

 

 

 

 

 

 

 

今日もお読みいただき
ありがとうございました!