ある晩のこと。

 
夫も娘も寝て、息子と2人、ふとんで転がって話をしていた時のこと。
 
 
息子に言われた一言に凍りついた。
 
 
ぼくなんて、どうせガラクタさ…
 
 


そう言って私に背を向ける。



 
その少し前まで、私は
 
Rくん、今日もいろいろお手伝いありがとねー。
お片付けもがんばったね。
大好きだよー。
愛しているよ。
 
といいながらハグしていたのに。
 
 
でも、そう感じさせてしまったこと、
そしてそう言わせてしまったのには、
普段からの私の関わり方のまずさと
その週末の私の過ごし方のまずさがあったと思う。
 
 
現在、私の中での大プロジェクト、
 
2階8畳間を今月中に人を泊められる状態にする
 
が進行中で、夫が子どもたちの相手をしてくれる週末、
しかもお出かけせずに過ごした週末は、
もってこいの片付け日和だった。
 
夫に任せて、家事と家事の合間は2階の部屋で物の仕分けをしたり、
リサイクルショップに査定してもらうものをまとめたり、
そういうことに時間を費やしていた。
子どもたちが2階にきて、やりかけのものを荒らしていくので、
「ちょっと、やめてよ!片付けしているんだから!」
と声を荒げてしまったり。
 
そして気が付くと、土曜も日曜も、遊んだか遊んでないかと言われれば、
ほぼ遊んでいないよねーという過ごし方をしてしまった。

さらに、お仕事だからと、
モニターすることになったエアウィーヴで寝るのに、
ひとりだけ居間にふとんを敷いて寝たりもした。
 

そして、いつもの過ごし方。
メリハリをつけて遊び時間を確保したりが十分じゃないので、
特に息子は「ママと遊んでいない」感が強いようで、
さらには、きつい口調で片付けや朝晩の支度のことを言ったりするので、
かなり傷つけてしまっていたのだと思う。
 
 
どうするか・・・
 
 
すぐには無理かもしれないけれど、繰り返し
 
あなたはママの宝物で大切な存在
決してガラクタなんかじゃない
ありのままのあなたを愛している
 
ということを伝えていくことが必要だ。
 
でもそれだけじゃ足りない。
 
私が毎日を笑顔で過ごすこと
もっと積極的に子どもとの時間を確保すること
一緒に何かをするという時間と経験を積むこと
 
言葉だけじゃなく、息子が自分でガラクタなんかじゃないんだと、そう思えることが大切
 
 
指示出しして、過保護になったり、必要以上にカリカリイライラするのはやめよう。
もっとやりたい気持ちをたくさん汲もう。
まだたった5歳。
親がやってほしいと期待することなんかできなくたって当たり前。
できなかったら、一緒に考えたらいいもんね。
どんな気持ちなのか、どうしたいと思っているのかを聴いてね。
 
せっかく聴くを学んだんだから、もっともっと使ってみなきゃ!
 
短気で自己中な、母親業むいてないなーって思っている自分だけど、
母になった以上、母として成長したいものね。
 



 
あの夜、私は息子に伝えた。
 
まだ、どうやったらこどもができるのかを教えていない状態だったけど。
 
軽くだけど、どうしたらこどもができるのかを伝えて、
 
そして、我が家では自然にこどもを授かれなかったから、高度不妊治療を受けて、
 
やっと来てくれたのがあなたなんだよと。
 
私は涙を浮かべながら息子に伝えた。
 
息子の中に、なにか響くものがあったようだった。



まだ、完全に息子の傷は癒えていないし、
この先完全に癒えるかどうかもわからないけれど、
息子の気持ちの一端を知ることができてよかった。
まだ、やり直せる。