前回、前々回で
水道水とトリハロメタンの問題や
水道水と塩素の問題 について書いてきました。
それ以外にも、「鉛」の問題があります。
鉛がどのような危険をもたらすかについてですが・・・
まず、鉛は水に溶けやすく、体内に入ると排出されにくいため、
どんどん蓄積されていきます。
鉛中毒(なまりちゅうどく)という言葉もあります。
鉛は、脳や肝臓・腎臓などに蓄積されやすく、疲労感や頭痛・消化管障害を引き起こすそうです。
それが進行すると、脳炎・痴呆・腎臓障害を起こす原因にもなるそうです。
とは言っても、水道水に含まれる鉛は、ごく微量なはずなので、水道水をよく飲むことで
そのことが健康被害を引き起こすとは、あまり考えにくいのですが・・・。
なぜ、水道水に鉛が含まれているのかというと、水道管に鉛が使われているからです。
実際には、おおもとの「配水管」には問題はないのですが、
そこから各家庭につないでいる「給水管」に鉛製水道管が使われている可能性があるそうです。
そのため、鉛製水道管(給水管)が使われている家庭では、
朝一や長期間留守にした後には、水道水の鉛含有濃度が高くなることがあるといいます。
「念のためバケツ1杯程度は、掃除や洗濯など飲み水以外の用途にお使いください。」
といった注意書きを出している自治体もあります。
厚生労働省は、平成15年に「水道水における鉛の水質基準」を強化し、
平成24年には「鉛製給水管布設替えに関する手引き」が出されています。
「乳児、6歳以下の小児および妊婦が、健康に対する鉛の悪影響を最も受けやすい。」
らしいので、該当する方は気をつけたほうが良さそうですね。