トリハロメタンというものがどういうものなのか、ちょっと気になりましたので、調べます。
水道水には、細菌類の消毒のため、塩素が含まれています。
よく言う「カルキのニオイ」というのがその塩素によるものです。
トリハロメタンは、浄水場で水道水を作る際に、水に含まれた有機物質と塩素が反応して出来ます。
そのトリハロメタンは、水道水を短時間加熱することで、5倍にまで増えてしまいます。
水道水をヤカンで加熱すると、底のほうで少しヌルヌルしたようなものが発生します。
そのヌルヌルがトリハロメタンなのだそうです。
このトリハロメタンは、10~20分の加熱で消滅させることができるというので、どのように考えればいいのか難しいですね。
少しの時間だけ加熱して沸騰すると、トリハロメタンが増加して、10分以上加熱沸騰させると減少していく。
早くお湯を使いたいときや、燃料費を節約したいのにというときは、どうすればいいんだろうかと思います。
では、このトリハロメタンの毒性についてはどういうものなのでしょうか。
クロロホルム、ブロモホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタンの総称を「総トリハロメタン」と呼んでいます。
肝毒性、発ガン性といったものが、動物実験で明らかになっています。
そのため浄水場では、トリハロメタンの発生の原因になる有機物質を極力減らして、塩素の濃度も最小限にするようにしています。
なので、水道水として家庭に届いた時点では、あまり危険性は無いと思います。
これらを総合して考えると、トリハロメタンを過剰に気にする必要はないものの、水道水を短時間沸かして使うことが多い場合や、マンションの貯水槽の水を使っている場合には、少し気にしたほうが良さそうです。