「もったいないなぁ、せっかく身体にも恵まれ才能もあったのに・・。」
私たちの年代は、ちょうどK.Kコンビが甲子園をわかせていた時代で、
「今年の清原は甲子園でホームランを何本打つか」ということで
春や夏になると新聞にも取りざたされるほど注目される存在でした。
プロ野球の世界に入るとき、思うような球団に入れず、
世間ではいろいろな憶測が飛び交いました。
やがて西武に入団し花形のスター選手となっていく彼を見て、
「よかったな」と当時のいきさつを
知っている人々は誰もが安堵の思いだったことでしょう。
その彼が、麻薬を使用し、それも常習犯の可能性が疑われています。
麻薬は、古代の宗教儀式に使われたり、病気治療の際に使われたりして
神経麻痺を起こさせるもので大昔から存在している植物のエキスが元になっています。
神経麻痺は軽いものなら、高揚感、多幸感などを感じさせるのでつい、
現実逃避をしたくなるときに
手軽に使ってしまうのかもしれません。
しかし、身体が慣れてくると満足が出来なくなります。
この時点で、理性をつかさどる大脳が犯されてしまっているのですね。
徐々に麻薬の使用量が増えて、大切な家族、仲間、ファンの方よりも
麻薬に依存してしまうのです。もう、この時点では心が病んでしまっています。最終的には元気だったからだが、内臓や骨がぼろぼろになり死に至るのです。
40年前、私の父はすい臓がんで亡くなりました。
亡くなる1ヶ月は痛みが激しく、普通の鎮痛剤では抑えることが出来ません。
医師から「痛みを抑えるには麻薬を使うしかありません。痛みは治まりますが、
それも、ほんのわずかな時間でしょう。徐々に回数が増えると
身体がさきにだめになっていきます。麻薬をつかわれますか?」
これには、強い衝撃を受けました。
父の苦悶の顔をみるのが忍びなく、家
族みんな、なくなく麻薬での痛みをとる処置を受け入れました。
点滴の最中に麻薬を追加していれると、
顔中ゆがめて苦痛を我慢している表情が、スーッと糸が解けるように
穏やかになっていくのです。
「これはすごい、麻薬はいとも簡単に痛みが取れるのだ。
最初、使うのは嫌だったけど正直、使ってよかったな。」
と思えたのです。
しかし、それもつかの間、痛みが増し、麻薬の量も増えていくと、
日に日に身体もやつれほとんど会話も出来なくなりました。
医師から「今度、麻薬を打つと心臓が持たないでしょう。覚悟してください。」
と宣告されました。
実際、最後の麻薬を打つと数分もしないうちに心電図の波形が弱りなくなったのです。
廃人の方の表情を見たことはありませんが、
おそらくなくなる直前の父のあのうつろで無表情の
顔がそうではなかったかと思います。
清原容疑者も、膝の痛み止めがきっかけだと聞いています。
薬の一番恐ろしいのは、人間の神経に働きかけやがて理性を麻痺させてしまうところです。
「薬は百害あって一利なし」
また、薬ではありませんが、「酒は百薬の長」といいますが、
「過ぎれば万病の元」と言われます。

緊急の場合は仕方がありませんが、多すぎるのは身体に負担がかかります。
薬と距離を置いた生活が出来るよう、薬を使用しない身体をつくることが、大切です。
食べすぎ、運動不足、睡眠不足、偏った食事、このような悪い週間を見直し
健康な体を維持することに努めましょう。

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