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おはようございます!
我が家のニャンズ、タイガ、オレオ、ココアとの賑やかな毎日を過ごしているmakoto@kushiroです。
これまで、猫の行動やコミュニケーション、日々のケアについて様々なお話をしてきましたが、今回は愛猫の健康寿命に直結する、非常に大切な病気のお話をしたいと思います。それは、多くの猫、特にシニア期に入った猫が直面する可能性のある**「慢性腎臓病」**です。
この病気は、猫の死因の上位を占める非常に一般的な病気でありながら、初期症状が分かりにくく、気づいた時にはかなり進行してしまっていることが多い、静かで怖い病気です。
しかし、飼い-主さんが日頃から愛猫の小さな変化に気づき、早期に発見し、適切なケアを始めることで、病気の進行を穏やかにし、愛猫との穏やかな時間を長く保つことができます。
今回は、すべての飼い-主さんに知っておいてほしい「慢性腎臓病」のサインと、私たちが愛猫のためにできることについて、詳しく解説していきます。
1.猫の「慢性腎臓病」とは?
腎臓は、血液中の老廃物をろ過して尿として排出し、体内の水分バランスやミネラル、血圧を調整する、生命維持に不可欠な臓器です。
慢性腎臓病は、この腎臓の機能が数ヶ月から数年という長い時間をかけて、ゆっくりと低下していく病気です。一度失われた腎機能は、残念ながら元に戻ることはありません。そのため、いかに早く病気を発見し、残っている腎機能への負担を減らしてあげるかが、治療の鍵となります。
2.見逃さないで!慢性腎臓病の早期発見サイン
慢性腎臓病は、腎機能が75%以上失われるまで、はっきりとした症状が現れにくいと言われています。しかし、注意深く観察すれば、以下のような初期サインに気づくことができます。
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多飲多尿(水をたくさん飲み、おしっこがたくさん出る)
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これが最も気づきやすい初期症状です。腎臓の尿を濃縮する機能が低下するため、薄いおしっこがたくさん出るようになり、脱水を補うために水をたくさん飲むようになります。「最近、水の減りが早いな」「トイレの砂の塊が大きくなったな」と感じたら、要注意です。
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体重の減少
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食欲はあっても、なんとなく痩せてきた、背骨がごつごつしてきた、という場合は注意が必要です。体に必要なタンパク質が尿から排出されたり、食欲が落ちたりすることで体重が減少します。
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毛づやが悪くなる・毛並みがパサつく
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脱水や栄養状態の悪化により、被毛の状態が悪くなります。グルーミングをしなくなることもあります。
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食欲不振・食べ物の好みが変わる
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進行すると、体内に老廃物が溜まる「尿毒症」の状態になり、吐き気などから食欲が低下します。ドライフードを食べなくなり、ウェットフードだけを好むようになるなどの変化が見られることもあります。
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3.病気が進行した場合に見られる症状
病気がさらに進行すると、より深刻な症状が現れます。
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頻繁な嘔吐
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口内炎や口臭がひどくなる(アンモニア臭)
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貧血(歯茎や舌が白っぽくなる)
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ぐったりして元気がない、寝てばかりいる
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脱水症状(皮膚の弾力がなくなる)
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けいれん発作
これらの症状が見られる場合は、病気がかなり進行している可能性があります。すぐに動物病院を受診してください。
4.愛猫のために私たちができること
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定期的な健康診断
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特に7歳を過ぎたら、少なくとも年に1回、できれば半年に1回の健康診断(血液検査・尿検査を含む)を受けさせましょう。症状が出る前に血液検査や尿検査の数値の異常で発見できることが、早期発見の最大の鍵です。
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日々の飲水量とおしっこのチェック
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毎日の水の減り具合や、トイレの砂の塊の大きさ・回数を意識してチェックする習慣をつけましょう。自動給水器などを使うと、飲水量を把握しやすくなります。
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体重測定の習慣化
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月に1回程度、定期的に体重を測定し、記録しておきましょう。わずかな体重減少にも気づきやすくなります。
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食事管理
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腎臓病と診断された場合は、獣医師の指示に従い、腎臓の負担を軽減する療法食に切り替えることが基本となります。タンパク質やリン、ナトリウムなどが制限された食事です。
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新鮮な水をいつでも飲める環境を
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脱水を防ぐため、新鮮な水をいつでも飲めるように、水飲み場を複数設置するなどの工夫をしましょう。
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まとめ
2017年生まれのタイガも、もうシニア期に差し掛かっています。オレオとココアも、いつかはこの道をたどります。彼らがいつまでも健やかでいられるように、日々の小さな変化を見逃さない「観察眼」を持つことが、飼い-主である私たちの最大の責任であり、愛情表現だと感じています。
慢性腎臓病は、すべての猫と飼い-主さんにとって他人事ではありません。 この記事が、皆さんの愛猫の健康を守り、一日でも長く穏やかな時間を共に過ごすための一助となれば幸いです。
スポーツの秋にちなんで騎馬戦をする我が家の3ニャンズ😸