食べるのがもったいないぐらいの芸術品ですね![]()
「現代の名工」に和生菓子製造工、函館の佐々木さん
厚生労働省は14日、伝統工芸や産業技術など幅広い分野で優れた技術、技能を誇る全国の150人を、本年度の「現代の名工」として発表した。道内からは函館市の和生菓子製造工、佐々木征人(まさと)さん(66)=菓子工房花園正家(はなぞのしょうけ)=が選ばれた。表彰式は15日、東京都内で行われる。
鳥や花、函館名物のイカなどを砂糖や米粉などで表現する工芸菓子はまさに芸術作品。「お世話になった師匠たちの顔を思い出し、うれしくて号泣した」と受賞の喜びを語る。
生地が乾くと細工ができなくなるため、製作は時間との闘い。「己に負けない」が信条だ。1~2カ月間、寝る間を惜しみ、微妙な色合いを食紅で調整しながら、花びら一枚一枚まで精巧に作る。
1945年、函館市生まれ。中学卒業後、新潟県柏崎市の老舗菓子店に弟子入り。札幌での修業後、28歳で函館に戻り独立した。
現在も菓子工房花園正家の社長として和洋折衷の菓子製造に意欲を燃やす。(北海道新聞より)




