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カキ稚貝50万個、岩手へ【厚岸】
厚岸町は9日、町カキ種苗センターで育てたシングルシードのカキの稚貝50万個を東日本大震災で被災した岩手県の水産技術センター(釜石市)に無償で提供した。稚貝は同技術センターで一時的に畜養された後、県内の生産者に供給される。
岩手県は震災で、カキ養殖施設や稚貝が甚大な被害を受けた。主な購入先の宮城県も同様の状況で、確保が困難だったことから同町に打診した。
町では、震災でカキの稚貝の多くが流出。4月から本格的な増産態勢を進め、8月にはほぼ町内での生産のめどが立つ状態にまで回復してきた。シングルシードの稚貝は、町の条例で厚岸漁協に提供し町外に出さないなど厳しく管理。出荷時は「カキえもん」の名称で、品質の良さは全国で高評価を得ている。今回は漁協や生産者の協力も得て、特例で提供が認められた。稚貝の提供数は100万個をめどとするが、同県からの要請があれば200万個まで対応する。
この日は半年ほど育成した5ミリから9センチほどの稚貝を大きさ別に箱詰めし、送り出した。同種苗センターで発送に立ち会った若狭靖町長は「同じ漁業の地域で互いに協力し振興、発展に役立てたらうれしい。わが子を出すような気持ちで愛情込めて送りたい」と話していた。(釧路新聞より)




