少し前のことになるけれど、マニラの郊外へ出かけました。

マニラ首都圏でも、マカティは飛びぬけて近代化していて、
そこから1歩郊外へ出ると、時代が逆戻りした風景に出合います。
のほほんマニラ暮らし
(マニラから車で2~3時間の郊外の小さな町)

マニラ近郊を襲った→台風による洪水のずいぶん後でしたが、
増水した湖水がまだ引けない様子で、ところどころこんな状態でした。
のほほんマニラ暮らし
(道路が冠水しているので、先に進めず・・・)


この辺りの集落を車で通過していると、目に飛び込んでくるのは、
まるで障子のような窓枠。
のほほんマニラ暮らし
(古い家屋の窓枠はこんな感じで障子みたいなスタイル)

これ、以前→タールの町に行った時にも、
タールの家屋の多くがこんな窓枠で、とても気になっていたんです。


田舎の町へ行けば行くほど、
このような窓枠の家屋がたくさん残っていて、ふとした瞬間に気づきました。

あっ、窓が貝でできている!
のほほんマニラ暮らし
(ガラスではなく、貝がはめ込まれている窓)

貝細工はフィリピンの伝統工芸とは聞いていたけど、
庶民の生活の中で、こんな形でも生きているのねー、と。

まだ窓ガラスがない時代から、フィリピンでは家屋や船の窓に
にガラス代わりに貝をはめ込んでいたのだとか。


一般的によく用いられているのは、「窓貝」(Windowpane Oyster)
と呼ばれるこんな貝なんだそう。
のほほんマニラ暮らし
(微小貝データベースより)



フィリピンは、らでん細工といって、
真珠貝や、ヤコウ貝、シロチョウ貝など多種類の貝を使用した
繊細な伝統工芸が受け継がれています。
のほほんマニラ暮らし
(らでん細工のテーブル JETROより)

ここまで本格的じゃなくでも、
こんな写真立てや、ちょっとしたアクセサリーも
貝細工で、涼しげでちょっとした光沢もあり、なかなか素敵です。
のほほんマニラ暮らし
(我が家にある貝細工の品々の一部)

フィリピンって、何が名産なの? とよく聞かれるけど、
貝細工の品 は間違いなく、その1つね。ひらめき電球
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