天壌無窮の神勅 | 神ながらの道を実践するブログ

天壌無窮の神勅

神社にお参りに行く人が知っておきたい5つの言葉の解説です。

今日は、天壌無窮の神勅です。

 

神社にお参りをして

気持ちがスーッとしたという話はよく聞きます。

私もよくあります!!いつも不思議に思います。

 

でも、そのはずで

神社は自我を祓う場所だからです。

 

自我を祓うとどうなるか…

神道の考え方は、

唯一絶対神が存在するのではなく、

「八百万の神々」です。

八百万の中には人間も入っています。

(逆の言い方をすると、人間も八百万の一つに過ぎません。)

 

祓うことで、

本来自分の中に宿っている、

神様の心

心神(しんしん)が現れてくるのです。

「5つの言葉」にはそのことが説かれています。

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【天壌無窮の神勅】

あしはらのちいほあきみつほのくには

葦原千五百秋瑞穂の国は、

 

これ、わがうみのこのきみたるべきくになり。

是、吾が子孫の王たるべき地なり。

 

いましすめみや、いでましてしらせ。

爾皇孫、就でまして治らせ。

 

さきくませ。

行矣。

 

あまつひつぎのさかえまさむこと、

まさにあめつちときわまりなけむ。

寶祚の隆えまさむこと、当に天壌と窮り無けむ。

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さてこの天壌無窮の神勅ですが、

天皇の永遠性だけを言っているのではありません。

天皇だけがよくても、続く訳がないですし、

天皇陛下は常に国家国民のために祈られていることは史実が示すとおりです。

 

天皇陛下が、自分の御地位だけを守るのではなく、

「天つ神」=「天照大御神」の「いのち」と一つになって、国家を治めることで

国と国民が極まりなく栄えるということです。

 

天皇陛下は、代々これを大切にしてこられました。

そしてこのことは、天皇陛下だけでなく、

私たち国民一人ひとりも同じなのです。

 

天皇陛下の象徴性とは、

憲法に明記された、制度上の象徴ではありません。

それ以前の、日本国の在り方、日本人の在り方としての象徴なのです。