『紺屋のおろく』

作詞〜北原白秋(1885〜1942)


一、

にくいあん畜生は 紺屋のおろく

猫を擁(かか)えて 夕日の浜を

知らぬ顔して しゃなしゃなと


二、

にくいあん畜生は 筑前しぼり

華奢(きゃしゃ)な指さき 濃青に染めて

金の指輪を ちらちらと


三、

にくいあん畜生が 薄情な眼つき

黒の前掛 毛繻子か セルか

博多帯しめ からころと


四、

にくいあん畜生と 擁えた猫と

赤い夕日に ふとつまされて

潟に陥(はま)って しねば良い

ホンエ ホンエ




※紺屋・・・藍染め屋。

※毛繻子・・・縦糸が綿糸、横糸が毛糸の

 綾織物。滑らかで艶がある。

※セル・・・梳毛糸を用いた単衣の毛織物。 

※つまされて・・・情にひかれて。




◇単衣の着物でも「猫を抱えて」となると

 時期尚早だったかもしれません・・😅



 白秋さん☆もねぇ・・

 にくいあん畜生とか 言いながら音譜照れ