『京人形」
作詞〜久保田宵二(1899〜1947)
一、
赤い鹿の子の お振袖
京人形の 見る夢は
加茂の河原の さざれ石
買われたあの日の
飾り窓
二、
春の日長に うとうとと
京人形の 見る夢は
月の金額 東山
別れた あの日の
お友だち
三、
ここはお江戸の 日本橋
京人形の 見る夢は
汽車にゆられて 東海道
ながめた あの日の
富士の山
◇涙を浮かべる人形に
手を差し伸べるのも いいでしょう。
しかし 涙を浮かべることもしない
京人形にも 手を差し伸べないと。
そんなことを思う
今日この頃で ありました