『唄』

作詞〜三木露風(1889〜1964)



日が光るのみ 幼き子が唄へば

「蝶々 蝶々」

かくうたへば


草の間(ま)をさやぎて 出ずる水

また微風(そよかぜ)の

喜悦の喉(のど)



誰がうとう 獨(ひと)りならで

遍(あまね)き中に 

ぞが唄を


はてしなき空のきわみ 

在るとなし 光る顔

緑なる幻に


ながるる 白き野川の水

木も草も

おのづから祝宴(ともあわせ)


日が光るのみ 幼き子が唄へば

「蝶々 蝶々」

かくうたえば







◇菜虫化蝶(なむしちょうとかす)。

 青虫が 蛹(さなぎ)から蝶になる時季。


「蝶々♪蝶々♪」の変奏曲?🦋音符


 蝶々を見るのは 少し先でしょうね音譜照れ