『宮さん宮さん』(トコトンヤレナ節)

作詞〜品川弥二郎(1843〜1900)


一、

宮さん宮さん お馬(んま)の前に

ひらひらするのは 何じゃいな

トコトンヤレ トンヤレナ

あれは 朝敵征伐せよとの

錦の御旗じゃ 知らないか

トコトンヤレ トンヤレナ


二、

一天万乗の 一天万乗の

帝王(みかど)に 手向いする奴を

トコトンヤレ トンヤレナ

ねらい外さず ねらい外さず

どんどん撃ち出す 薩長土

トコトンヤレ トンヤレナ


三、

音に聞えし 関東武士(ざむらい)

どっちへ逃げたと 問うたれば

トコトンヤレ トンヤレナ

城も気概も 城も気概も

捨てて吾妻へ 逃げたげな

トコトンヤレ トンヤレナ



※宮さん・・・有栖川宮熾(たる)仁親王。

※トコトンヤレ・・・(とことんやり通せ)

※錦の御旗・・・朝敵を征伐する際の旗印。

※一天万乗・・・天下を治める者。帝。

「乗」は車。昔中国では天子は天下を治め

 兵車を1万出せる国土を持っていたから。

※音に聞こえし・・・噂に聞こえた。




◇倒幕のため 江戸へと向う際に歌われ、

 後に 唱歌や流行歌として愛唱され、

 結果、長く歌い継がれた歌ですね音譜照れ