『里ごころ』
作詞〜北原白秋(1885〜1942)
一、
笛や太鼓に さそわれて
山の祭に 来て見たが
日暮はいやいや 里恋し
風吹きゃ木の葉の 音ばかり
二、
母さま恋しと 泣いたれば
どうでもねんねよ お泊りよ
しくしくお背戸に 出て見れば
外には寒い 茜雲
雁 雁 棹(さお)になれ
さきになれ
お迎えたのむと 言うておくれ
◇先日、記事にて取り上げた
『ごんぎつね』の著者、新美南吉さん☆が
四歳の時に亡くなった実母の実家である
新見家に八歳の時に養子に出されており
その時の寂しさを
「おばあさんの家は寂しい所にあって
日暮れになると私はどうしたらよいか
解らなかった(常夜灯の下で)」と
彼の師匠である白秋さん☆の歌のような
里心を語っておられますね