うらみわびの
【このアニメがおもしろい!】
第22回。
いや~
11分でこんなに楽しめるものなのか
と思いましたよ
『てさぐれ!部活もの』
てさぐれ!製作委員会(2013)
勝手に評価表 |
|
ストーリー |
☆☆☆☆ |
アクション |
☆☆☆☆☆ |
感動 |
☆☆ |
どんな話
この春、晴れて高校に入学した田中心春は部活動選びに迷っていた。
そこに現れた新入生勧誘の先輩たち
(鈴木結愛、佐藤陽菜、高橋葵)。
「新入生なんだから、今だけちやほやしてあげるよ」
半ば強引に連れていかれた部活は一見して何をする部活なのかもわからない、
部活動名すらない謎の部活だった!?
ここから”部活”そのものについてイマイチ印象が湧かない心春の為に他の部員たちが様々な部活のイメージを”てさぐり”ながら共有していく。
キャスト(敬称略)
鈴木結愛(CV.西明日香)
佐藤陽菜(CV.明坂聡美)
高橋葵(CV.荻原可鈴)
田中心春(CV.大橋彩香)
園田萌舞子(CV.上田麗奈)
主要キャラ4人の苗字と名前は、番組制作当時の出生児につけた名前と日本に多い苗字ランキングの上位4つから組み合わせたものだとか。
自由過ぎる日常系アニメ
『てさぐれ!部活もの』
は日本テレビで2013年~2015年にわたり放送されたアニメ。
ジャンルはいわゆる”日常系部活もの”。
”日常系部活”といえば私の中では
〇自由!
〇低予算!
の2つが出てくるのですが、本作はこのどちらも兼ね備えた
The 日常系! という感じ。
毎回、着地点が見えないまま進んでいく会話。
15分という短い枠の中で、”いかにシンプルに面白くするか”
という究極的な問いに対する演者の格闘技。
中の人(声優さん)の技量が試される作品です。
自由だからこそおもしろい!
・ドンチキドンチキ
・日テレなんだから『笑点』を見なさい
・あなたがここで踊っても見ている人には分からないわよ
などの名言(迷言!?)もフリーな環境だからこそ生まれたといえます。
そんな『てさぐれ!部活もの』ですが、
際立つ点は
〇プリレコーディング
〇途中台本なし!
この2点。
プリレコーディング(prerecording)とはアニメーションよりも先にセリフを収録する手法のこと。そもそもアニメ作品の多くは、アフレコ時点ではアニメーションの絵が製作途中段階のことが多く、色のついていないアニメーションに合わして声優さんが声を収録、なんていうことはザラの世界らしいですが、本作は完全に”声”を先に撮ってからアニメーションを製作する、という順序になっています。
というのも、本作は2部構成。
前半は台本ありのパート。毎話、部員たちがテーマの部活についての”イメージ”を共有していく。
こちらは台本があるので比較的スムーズな展開。
他方、後半は台本無しの大喜利のパート。
「じゃあ、思いついた方から~」
の掛け声から始まる自由な大喜利。
この”自由さ”がおもしろい!
ラジオでいいじゃん
15分枠のほぼ半分をしめる大喜利パートはもはやキャラクター関係なし!
中の人が自由に話す話す。
「じゃあ、ラジオでいいじゃん」という声が視聴者から上がるほど。
ラジオでも十分面白いけどね。
アニメだからこその世界観というのもあるのかな、とも考えてしまう。
それとは別に収録は大変そう。
アフレコ時は普通に中の人同士の会話なのに、お互いの名前は「結愛先輩」、「こはるん(心春)」ってキャラクター名で言わないといけない、という仕様。誤って中の人の名前で呼んじゃったりしちゃいそうだね。
上田無双
メインキャラを押しのけ、本作でその名を轟かせた声優さん。それが
上田麗奈さん!
18人姉妹役として出演している上田さんは一人18役!
それだけでもすごいのに、学校の先生役などの脇役もこなす、という器用ぶり。
さらには第2期11話においては大喜利に参加。
他のメンバーから収録中に勝手にキャラクターを追加され、急遽アドリブで演じ切る、ということもやってのけました。
エンディングロールでは、まるまる1ページを「上田麗奈」の名前で埋め尽くす、という現象も発生!
巷では「上田無双」として知られている現象ですね。
私を含め、本作でうえしゃまの名前を知った人も多いのではないでしょうか。
そんなうえしゃま。
本年3月6日の『第15回声優アワード』で見事、助演女優賞を受賞しました。
おめでとうございます。
彼女ほど『助演』を司る声優さんはいないでしょう。
これからも応援しています。
かなり手広い
15分枠の自由で低予算なアニメ『てさぐれ!部活もの』。
瞬時に終わるアニメと思いきや
シーズン3まである!
しかも
キャラソンを出す!!
そして
外でロケもやっちゃう!!!
ラジオもやっちゃう!!!!
(って結局ラジオもやってるんかーーーい!)
という、なんとも手広い活動(笑)
見ていて、というより聴いていて(!?)普通におもしろいアニメです!
音だけでも楽しめるので、魚の水槽を掃除しながら聴いてたりしてました。
なんといっても配役がいいよね。
声優のなかでもキョーレツに個性の強い人たちが集まったフリートーク番組。
それが『てさぐれ!部活もの』!
今日も皆さんが幸せでありますように。
今日の一曲♪
『純白サンクチュアリ』(2007)
(歌:茅原実里 作詞:畑亜貴 作曲:菊田大介)
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