うらみわび【このアニメがおもしろい!】
作家さんはよく外へ出る、といわれます。
それは人々が行き交う日常のなかでないと人間のエネルギーを吸収できないから。
人を描く人は人のなかでないと題材が仕入れられないのでしょう。
家にいることが多い私ですが、そんな私でもこののことが身にしみてわかるようになってきました。
例えば公園で青空読書をしている時。子どもたちの声や木々の揺れる音、川のせせらぎ。あらゆる音が私のなかで共鳴してエネルギーとなる。外でこそ得られる創作エネルギーは偉大だな、と感じる今日この頃です。
さて、今回は自由気ままに外の世界を旅する魔女の物語です!
喜怒哀楽
ここには人々の人生がある
白石定規 原作『魔女の旅々』
魔女の旅々製作委員会(2020)
出会いと別れの物語
この物語は魔女イレイナが旅のなかでの出来事をつづった日記とも小説ともいえる文章が題材となっています。
旅の中でイレイナは様々な人々と出会い様々な経験をする。
この物語を一言で言うと
謎めいている
なんというか霧の中の出来事っていう感じ。
恥ずかしいことに「霧の都」といえばパリだと思っていました(汗)
ロンドンですよね……。
でも私の勘違いも捨てたもんじゃなく、高校生の頃、フランス南東部に吹く季節風ミストラルについては「霧の都パリに吹く!」って言って覚えていました。ミストラルだけにね……。
ハッピーエンドもあれば後味の悪いエンドもある……。
この物語はなにか一貫したものではなく、とても支離滅裂としていて、それでいて視聴者を惹きつけるパワーも持っている。
そんな不思議な作品です。
それはきっとこの作品がもつミステリアスな魔力によるものなのでしょう。
人生とはとても奇異なものです。
誰にも先のことはわかりません。
ましてや他者の事など何が分かるでしょうか。
それはきっと霧を掴むようなもの。
でももし、霧の先を見ることができたなら……
それはきっと美しい景色が待っていてくれることでしょう。
この物語はそんな霧のなかのお話ですね。
主題歌は上田麗奈さん!
本作の主題歌『リテラチュア』を歌うのは私の大好きな声優、上田麗奈さん!
声色のデパート!
声優オブ声優!
富山県が誇る大スター!
そんな麗奈さんですが、アーティストとしての彼女の楽曲は声優とはまた違ってミステリアスな世界観を醸し出しています。
それが『魔女の旅々』の雰囲気ととてもマッチしています!
人々との「出遭いと別れの物語」、『魔女の旅々』。
アニメ版ではテンポよく話が進んでいますが
「ちょっと詰め込み過ぎたな」
っていう感はあります。
本作は原作小説で読んだほうがより世界観が楽しめる作品だと思います。
それでも見る価値は十分ありますけどね。
特に第12話は声優ファンとしてはたまらないですね!
コミック
今日の一曲♪
『愛ドルを取り戻せ!』
(歌:UCCARI BIG-BANGS(あじみ(CV.上田麗奈) / コスモ(CV.山本希望) / ちゃん子(CV.赤崎千夏)) 作詞:マイクスギヤマ 作曲:石塚玲依)
うえしゃま頑張りすぎ(笑)
今日も皆さんが幸せでありますように。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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