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文化系寄り道倶楽部

アラフォーで2児のパパであり、80年代の音楽をこよなく愛し、ガンプラを愛で、パソコンをいじくり倒し、台所を妻から奪い取り、キングの小説におびえ、究極超人あ~るで笑いころげ、夜な夜なUST配信をしている

二日続けて近況の運河でハゼ釣りをしました。帰ったら天ぷらにして食べようと思います。

<これまでのあらずじ>
愚鈍なタヌキが自分に好意を持ち、それを鬱陶しいと思った狡猾なウサギは、タヌキを遠ざける為に無理な注文をタヌキにします。昼間に人間の畑に盗みに入るなど、まさかタヌキがやれるとは思わなかったのですが、愚直なタヌキはウサギの期待を裏切り、まんまと人間の罠にかかりつかまってしまいます。

タヌキを心配して様子を見に行ったウサギですが、そこでウサギはタヌキのあまりの純真さに強烈な嫉妬を覚え、やがてそれは憎しみに……



<6-2 漆黒の闇>

「ウサギさん、僕は思うんだなぁ」
 愚直なタヌキは語り始めました。

「僕は里の掟を破って、しかもあのおじいさんとおばあさんを苦しめてきたんだなぁ。こうして縄に繋がれて、今は十分なご飯を食べさせてもらっているけど、いつか食べ物がなくなったとき、あの二人のためなら僕はこの身を捧げるつもりなんだなぁ」

「ただ、僕は君のことが心配なんだなぁ、ウサギさん。このままだと君は月の世界に帰れなくなってしまうだなぁ。ウサギさん、何か僕にできることがあったらなんでも言ってほしいんだなぁ」

「タヌキくん、キミは……」
 用心深いウサギは、それでも自分の感情を気取られないように苦心していました。
……なんだ、こいつ、なんなんだ!なんで、そこまでまっすぐになれるんだ!なんで、人間なんかのために!

 ウサギは生まれてはじめて、嫉妬しました――自分よりも優れた存在、美しい存在、神々しい存在に。
……お前は、俺を苦しめるために生まれてきたのかい?人間のためにボクを一人きりにする気なのかい?お前はボクを……ボクを滅茶苦茶にするために生まれてきたのかい?

 白いウサギは息を殺し、目を真っ赤にして泣いていました。
 愚鈍なタヌキにはわかりませんでした――白いウサギが何を悲しんでいるのか?
 愚鈍なタヌキは知りませんでした――人が涙を流すのは悲しい時だけではないことを。

「ウサギさん?どうしたんだい?何がそんなに悲しいの?僕、どうすればいいんだい?」
 愚鈍なタヌキはウサギに聞きました。なぜならタヌキにはそれ以外に白いウサギの涙のわけを知る術がなかったからです。

「タヌキくん……キミはなんて優しいんだい?」
……ボクは絶対に許さない
「今日は、これで、失礼するよ……そう、また明日、このくらいの時間にキミに会いに来る。」
……お前は、お前は、俺を狂わせようというのか?

「だから、ぜったいに無茶はいけないよ。人間に気を許してはいけない。いいいね?」
……お前なんか、人間に喰われちまえばいい
 白いウサギは真っ赤に充血した目でタヌキを見つめました。愚鈍なタヌキにはそう見えました。

「わかったよ、約束する。だかたウサギさんも、もう、泣かないでほしいんだなぁ」
……ウサギさん、大丈夫なんだなぁ、おじいさんも、おばあさんもとってもいい人なんだなぁ。

「ああ、わかった……じゃぁ、さようなら」
……泣いてなんかない、オレは泣いてなんかいないぞ!

 白いウサギはそういい残して、山の中に帰っていきました。それはまるで稲光のような速さでした。

「ウサギさん、かっこいいんだなぁ、早いんだなぁ、素敵なんだなぁ」
 愚鈍なタヌキは白いウサギの後姿を、ただただ見つめていました。

「畜生!畜生!畜生!」
「あんなヤツ……あんなヤツーッ!」
 赤眼のウサギは、そう叫びながらものすごい速さで野山を駆け回りました。
「認めない。認めるものかよ!」

 白いウサギの心の叫びがカチカチ山の漆黒の闇に木魂し、狂気の渦となって全てを飲み込んでいきました。もう、白いウサギには自分を止める術はありませんでした。


<6-3 狂気の月>

 狂気のウサギは赤い目を爛々と輝かせながら野山を駆け巡りました。その有様はまるで二対のどす黒い鬼火が闇夜に漂うようでした。木々を避け、岩を飛び越え、やがてその禍々しい炎は、白いウサギが愚鈍なタヌキと出会ったあの大きな岩のある、開けた場所にたどり着きました。

「ハァ、ハァ、ハァ……チクショウ……チクショウ……」
 息を切らし、酸素が足りなくなった白いウサギの両目の炎は、青白く、そして弱々しくなっていました。
薄れてゆく意識の中で、ウサギが目にしたもの。それは上弦の月でした。

「ハァハァ……ハハハッ……クックゥクックゥ」
 愚鈍なタヌキはこの場所から月に語りかけていましたが、狂気のウサギには、上弦の月に語りかけるべきものは、何も思い浮かびませんでした。あるのは怒号と誹謗と中傷でした。
「俺の月は欠けている。見事に欠けている。俺の月は……ヤツとは違う」

 もしもそこに満月があったのなら、ウサギは正気でいられたのでしょうか。それはウサギにもわかりません。でも、ウサギの見たものは、まるでウサギの首がはねられ、夜空にさらされているような上弦の月でした。

 その禍々しい光は、ウサギの狂気を昇天させました。

 嗚呼、何もかも壊したい
 嗚呼、滅茶苦茶にしてやりたい
 どうせ満たされはしないのだから――この月のように

 狂おしい
 思いにまかせ
 駆け抜ける
 見上げてみれば
 上弦の月

 ウサギは泣いていました。
 ――ウサギは笑っていました。
 ウサギは憎んでいました。
 ――ウサギは焦がれていました。
 ウサギは沈んでいました。
 ――ウサギは昇天しました。 
 ウサギは消えそうでした。
 ――ウサギは燃えてました。
 ウサギは白でした。
 ――ウサギは赤でした。
 ウサギは欠けていました。
 ――ウサギは満ちてきました。
 ウサギは狂喜しました。
 ――ウサギは狂気しました。

 そしてついに――ウサギは凶器になりました。
ここまでのあらすじ
カチカチ山のタヌキは満月の夜に出会った白く美しいウサギのために、普段は手を出さない 人間の畑の野菜を盗むようになります。そしてとうとう人間の罠にかかり、おじいさんとおばあさんの家に繋がれました。死を覚悟したタヌキは……

『第5章 それぞれの思い』

<覚悟>

愚鈍なタヌキは、後悔していました。
……ボクには無理だったんだなぁ

 白いウサギに憧れ、自分もあんな風に野を駆けてみたい、『できるかもしれない』と思った自分はなんて愚かで鈍いんだろう。そして自分が捕まってしまったばっかりに、ウサギさんは人間の作った野菜を食べられない。このままでは月に帰れなくなってしまう。すべては自分がいけないんだ。

「僕は、やっぱり、いないほうが、いいんだなぁ」
 タヌキは、とてもとてもさみしい気持ちになりました。そして、カチカチ山を離れた昔の仲間のことを思い出していました。
「みんな元気でいるかなぁ」

 タヌキは思いました。
「そうだ、僕は、おじいさんとおばあさんに迷惑をかけたのだから、このまま、あの二人に食べてもらえばいいんだな。ウサギさんは僕と違って機敏で用心深いから、きっと一人でも大丈夫なんだなぁ」

 タヌキは心の中で、みんなにお別れを言いました。
「まぬけでごめんなさい、のろまでごめんなさい、生きていてごめんなさい」

 やがて日が暮れて、夜になりました。家の中からおじいさんとおばあさんが出てきました。
タヌキは覚悟を決めました。
……もうお別れなんだなぁ

きゅーん、きゅーーん


<救い>

 愚鈍なタヌキは死ぬことを覚悟していましたが、それでも『死』がどういうものかがわからないので怖くて怖くて仕方がありませんでした。
……死ぬってどういうことなのかなぁ

 善行をせず、悪行にふける魂は、死んだあとに、今よりも魂の階位が落ち、再びこの世に生まれたときに惨めな生き方を強いられる――タヌキのおばあさんが、自分や里の子供たちを叱るときによく言っていたと愚鈍なタヌキは思い出しました。

 愚鈍なタヌキにはよくわかりませんでした。悪いことばかりしていると、生まれ変わったときにタヌキに食べられてしまうような魚や虫のような小さな動物に生まれ変わり、かつての自分と同じ存在に命を脅かされながら生きなければならない。そして生き残ることができなければ、次に生まれ変わったときに、更にその小さな生き物に食べられてしまうようなさらに小さな小さな存在に生まれ変わる。

 そういうことを輪廻というらしいのですが、おばあさんは死んだ後のことは教えてくれましたが、『死』が痛いことなのか、苦しいことなのか、怖いことなのかは教えてくれませんでした。

……やっぱり、怖いんだな、死ぬって、きっと怖いんだなぁ

 ただ、一つだけ、愚鈍なタヌキが死についてわかっていたこと――『死は悲しい』ということでした。それは大好きなおばあさんが、自らの死によって最後にタヌキに伝えてくれた大切な教えでした。

きゅーん、きゅーーん……くー、くー、くー

 どうやら狸はひどく怯えているようでした。
「こーれ、これ、そんなに怖がらなくても、なんもせんからよ」

 おばあさんはそう言うとおじいさんとおばあさんが食べ残した魚の頭や野菜の切れ端を狸のすぐそばにそっと置きました。
「おれらも、ろくなもんさ食えねーからよ。こんなもんで、腹いっぱいにならんかもしれんが、ねーよかましだろー」
 そう言うとおじいさんはふちの割れたお椀に水を入れたものをそばにおいてくれました。

「まぁ、今日はこれでな。おめーをどーすっかまだ、わかんねーけど、飢え死にされても目覚め悪いからよー」
 そういって食べ物と水を置くとおじいさんとおばあさんは家の中に戻ってしまいました。

くー、くー、くー

 狸はまだ、鳴いています。しかし、それは怯えて鳴いているのではなく、うれしくて鳴いているようでした。でも、おじいさんと、おばあさんには、その違いがわかりませんでした。



変な話ですけど、自分で書いていて少しウルウルしてましたw
めけめけ

http://p.booklog.jp/book/3163
作品としてはオダギリ・ジョー主演の『仮面ライダークウガ』になるけど、ライダーというヒーローであれば、ワタシは……



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 『仮面ライダー』は悪の組織<ショッカー>に心ならずも改造され、そこから脱出し、人間ではないものになった改造人間が正義のために戦う物語――悪用された科学の<ちから>を正しい心の持ち主が使うことで<正義>が成り立っている。つまり観客にはそれが<正義>とわかる<共通の土壌>が必要であり、だからショッカーは幼稚園のバスで毒ガスの実験をし、ダムに毒を入れたり、少年たちの身近な恐怖をあおり、その組織に闘いを挑む仮面ライダーは正義の味方になる

 そうした脚本という舞台の設定と、本郷猛(藤岡弘)という「近所にこんなお兄さんがいてくれたらなんて心強いんだろう」という説得力を持ち合わせたキャラクターのマッチングが『仮面ライダー』の魅力に他ならない。撮影中の事故を経て急遽用意されたライダー2号の一文字隼人(佐々木剛)は、その正確を更に強めた『強くたくましくそしてユーモアのセンスがある』存在であったと思う

 次の作品 『仮面ライダーV3』は家族を悪の組織に殺された風見志郎(宮内洋)が瀕死の重傷を負い、ダブルライダーがやむを得ず改造手術を行い命を救う。風見士郎にV3の能力を伝える前にダブルライダーは行方不明となってしまう。

 風見志郎はダブルライダーが与えてくれたV3の能力を手探りで見つけていく作業と、強力な怪人に対抗するための特訓「新怪人登場→敗れる→特訓→能力の発見又は開発→怪人に勝利」とう「失敗と努力と成功」によって『成長していくライダー』の魅力があった。V3自身は家族を殺された復讐者であるがゆえに、どんな厳しい戦いにも決して屈することなく、それが十分な説得力を持ち、子供たちに高い人気が出たのだと思う

 V3が闘う悪の組織『デストロン』の科学者 結城丈二 はデストロンこそ理想の組織と自ら進んで研究員になり、幹部候補まで上り詰めた。しかしそれを驚異に感じたヨロイ元帥の策謀によって組織の裏切り者として謀殺されかかる。自分の部下に助けられるも右腕を硫酸で溶かされてしまった結城丈二は、自分で右腕を改造し、ヨロイ元帥への復讐のため、組織を離れ、ライダーマンとなる


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ライダーマンは弱い

 なぜなら右腕以外は生身の人間であり、強化スーツを装着することである程度デストロンの怪人の攻撃を防ぐことができるが、怪人を単独で倒すだけの能力はない

 信じていた組織からは裏切り者と呼ばれ、自ら進んで選んだ組織が、自分を助けてくれた同僚や縁者に危害を加え、これまでの自分の価値観を完全に壊されてしまう

 ヨロイ元帥を倒すという共通の目的があるものの、自分が今更正義のヒーローにはなれないとV3との共闘にも戸惑い、ヒーローとしてはあまりにも中途半端な存在……それがライダーマン

 リアルタイムで見ていた当時、人間の顔が半分見えているデザイン、弱さ、行動がはっきりしないところ、まったくもって好きになれないヒーローだった

 ライダーごっこでは、悪役よりも人気がなかったのを覚えている

 しかし……時間が経つに連れて、それは魅力に変わる

 ライダーマン結城丈二は、ヨロイ元帥への復讐を果たす為、V3と共闘し、V3のサポート役として活躍をし始める彼の心の中の変化は、最終的に自分の復讐という目的よりも人類を救うことこそが大事だと気付くようになり、発射されたプルトンロケットを破壊する為に自らの命を犠牲にした

 この回の放送は衝撃的で、結城丈二は死して初めて仮面ライダー4号の称号を与えられる

 なんだろう、この胸を熱くするような感覚は……

 壮絶なライダーマンの最後は、深く心に残り、こうして社会人になってからもその勇姿を忘れることができない。さらにその感覚を決定付けたのは結城丈二役を演じていた山口豪久氏のあまりに早すぎる死だった

 ライダーマン死す

 そのニュースは昭和61年享年41才
 ワタシが大学生の時、生活の中からはアニメや特撮ヒーローの影がなくなっていた頃だ

 今ならそう、一番好きなライダーは?と聞かれれば、迷わずライダーマンと答えるだろう

 藤岡弘や宮内洋が超人的な存在であるのにたいして、ライダーマンは本当に人間くさい。この魅力は大人の社会に出て様々な経験をすればするほど身近なものに感じられる。こんなエピソードを聞いてしまえば、なお更である


 故山口豪久氏に関するwikiの記事より抜粋

1973年(昭和48年)の『仮面ライダーV3』では、番組制作開始前に、主役の「風見志郎(仮面ライダーV3)」役のオーディションを受けたが落選。しかしその半年後に、同作で劇中ライバルとして「結城丈二(ライダーマン)」を演じることになり知名度を上げる。平山亨プロデューサーによれば、山口は『仮面ライダーV3』のオーディション時には、平山の自宅に押しかけるほど熱心にアピールをしていたという。この熱意を受けて、彼を何かの役に起用したいとの思いが残っており、「ライダーマン」の設定が出てきた際に山口にオファーを出したという。このライダーマンは、当初マスクやスーツがアップ用の一着しかなく、山口自らスーツを着用しアクションシーンの撮影を行っている。

以上

後にかれはついに特撮ヒーローの主役を演じることになる





この作品、実は今年になって映画化が決まり、やや話題になっている
彼の功績に傷をつけないような作品に仕上げて欲しいものだ。
前回、イーグルスの『ホテル・カリフォルニア』を紹介しましたが、ワタシはドラムを叩きながら歌うドン・ヘンリーをみて『すげー、自分もやってみたい』と思った人です。

なんせ、最初に好きになったバンドはQUEENですからw

それで歌えるドラマーを紹介したいと思います


まずは意外なところと言えるかな?

KISSのこの曲を聴いてください!






数あるKISSのヒット曲の中でも異質なバラードですよね

ワタシも学生時代にバンドをやっていた頃、ドラムを叩きながら歌ったことがあります
それはこの曲




べスは名曲ですが、ドラムを叩きながらという曲ではないので、こちのほうが今回のテーマにあってますね。
ハードラック・ウーマンといい、べスといい、ジーンやポールにはない魅力がありますよね



そして、もう一人 QUEENのロジャー・テイラー



これは本当に名曲
QUEENの中にあって、ロジャーのヴォーカルはコーラスでは強いアクセントとなり、リードをとるとハスキーなロックンロールナンバーにぴったりですね


もう一曲、こちらは実際に叩いている映像はないのですが、フレディが頭を、それ以降ロジャーがリードを取るという面白い構成になっています
ボーカルの声質によって、曲の雰囲気がガラット変わるのが面白いです




他にもいろいろありますが、今日はこの辺でw