小泉八雲ことラフカディオ・ハーン氏の『怪談・奇談』より読んだ時はそれほどでもないが、じわじわと怖いなぁと思った話。
『振袖』
ある裕福な商人の娘が、お寺の祭りに訪れたとき、そこで見かけたそれはそれは美しい御侍に一目ぼれをした。その後いくら探しても、その御侍を見つけることはできなかったが、娘はその御侍の着ていた着物と同じ柄の振袖を作らせて、たいそう大事にその着物を着て『南無妙法蓮華経』と御侍に出会うことを祈願しながら江戸の町を歩いた。いつかその御侍に会えるかもしれないと思ったのだが、思いむなしくとうとうその御侍に合うことはできなかった。
娘はあまりにも恋焦がれ、それが災いして病になりやがてやせ細って死んでしまいました。
家族は娘の葬儀の際、当時の慣わしに従い、娘の大事にしていた着物をお寺に納めて供養をしてもらった。
ところがそのお寺の住職はその着物がたいそうよい品物だったにで、それを質に出してしまった。
着物はすぐに他の娘の手に渡ったが、その娘が着物を着た瞬間、娘は気が狂ったようになり、やがてやせ細って死んでしまった。
こうして着物は再びお寺の住職の下に戻ってきたのだが、やはり住職は質に出してしまった。
着物はまた他の娘に買われたのだが、やはり同じように病になり死んでしまった。
こうして三度着物が寺に収められ、不審に思ったのだが、それでも住職はまたまた質に出し、ついに3人目の犠牲者が出てしまった。
気持ち悪がった住職は、小僧に命じて着物を焼くことに決めたのだが、着物に火をつけた瞬間、強い風邪が吹き、火がついたまま着物は舞い上がり、『南無妙法蓮華経』と炎の文字が浮き上がり大爆発を起こして四十八方に散らばり、たちまちお寺は焼け落ちてしまった。
おりしも江戸の町ではその前80日も雨が降らず、寺の炎はあっという間に江戸の町に燃え広がり、世界三大大火として有名な『明暦の大火=明暦3年1月18日(1657年3月2日)』となった。
この大火は本当の話ですが、出火の原因は諸説あるそうです。
ちなみにこのお寺とは『本妙寺』といい、現在も巣鴨にあります
http://www6.ocn.ne.jp/~honmyoji/index.html
どうです?
なんだかじわじわと来ませんか?
女の人の情念は江戸の町を焼き尽くすほど深いのでしょうか?
一目惚れでこれなのですからね
怖いですね
怖いですね
怖いですね
昨日、相変わらずの場末なカラオケバーに行ってきた
選曲をしているうちにふと……あれ、もしかしたらもう1年たったのか
哀悼を込めてこの曲を歌った
いい曲だなぁ
本当に惜しまれますね
選曲をしているうちにふと……あれ、もしかしたらもう1年たったのか
哀悼を込めてこの曲を歌った
いい曲だなぁ
本当に惜しまれますね
「いいのかなぁ、つきあわせちゃって」
彼は振り向いてくれた。わたしは一生懸命に彼を追いかけた。
「いいんです。その……この前のお礼もしたいし」
彼はわたしの少し前を歩きながら、振り向き加減でわたしに話しかけてくれた。
「あー、あの時は、そうだね。逆に恥ずかしい思いさせちゃったかな」
覚えていてくれた。それだけでわたしには十分だった。二人にとって本当に一瞬の出会いだったけど、わたしには彼を忘れられない理由があった。彼はわたしが高校生のときに憧れた先輩にそっくりだったのだ。憧れて、恋をして、そして別れた先輩……でも、彼がわたしを覚えていてくれたなんて、それは軌跡のようなものだと、その時は思った。
「あー、そんなの、ぜんぜんいいんです。あのまま家の鏡を見るまで気付かなかったらと思うと……あ、あのー、心当たりはあるんです。コーヒーわたしはあまり詳しくはないんですけど、たぶんわかると思います。こっちです」
今にして思えば、まったく、一体全体すっかり舞い上がってしまい、まるで十代の少女のようだったと、顔を赤らめるばかり……
駅から線路沿いに5分ほど歩いたところに良く立ち寄る喫茶店があった。そこのマスターとは気兼ねなく話せる仲だったので、わたしはマスターに聞けばわかると思った。彼を店の外で待たせて事情を話すとマスターは快くコーヒー専門店の場所を教えてくれた。運良くと言えるのかどうか、それはここから15分ほど歩く場所にある。15分……あと15分は彼と一緒にいれる。
「えーと、ちょっとここから離れてるんですけど、ちょっとわかりづらいところにあるから、わたし案内しますね」
彼は恐縮した顔をして最初は遠慮をした。それでもわたしは半ば強引に彼を連れて歩き出した。正直わたしも何がなんだかわからなくなっていた。どうしてここまで積極的になれるのか……どうして素直に気持ちを出せるのか?
「ボクは先月勤め先で急な移動があってね。ついこの前までは名古屋に住んでいたんだよ。単身赴任ってやつさ」
わたしは息が止まりそうになった。街の雑踏がわたしを包み、近づいた彼の背中は急に遠くに見えてしまった。
「あ、それは、たいへんですね、奥様とか、心配されているでしょう」
今にして思えば、よくもそんな言葉ができてたものだと、私自身を褒めてやりたい気分になる。
「まぁ、なんというか、そうなんだけど、そうでもないというか……あれ、なんか変な話になっちゃったね」
わたしの頭の中でいろんな言葉がグルグルと回り出した。単身赴任、奥様、名古屋、そうなんだけど、そうでもない……
「あぁ、持とうか?いやじゃなかったら……荷物」
わたしはとっさにいたたまれなくなり、混乱し、取り乱してしまった。
「あ、あの……すいません、わたし、あのー、本当にごめんなさい」
わたしは駆け出していた。どこをどう走ったのかわからない。恥ずかしくて、つらくて、情けなくて、ワケわかんなくて、せつなくて……たぶん彼はわたしの背中越しに何か呼びかけてくれたようだった。でもそんな声わたしの耳には届かない。わたしの心には届かない。
気が付くとわたしは部屋のドアを閉めてドアにもたれながらひとり泣いていた。
「何やってるんだろうわたし。わたし何やってるんだろう。わたし、わたし……」
昨日一晩、泣き明かしたはずの涙が今にもこぼれ出しそうになった。
『慟哭』 工藤静香
作詞 中島みゆき
作曲 後藤次利
唄 工藤静香
彼は振り向いてくれた。わたしは一生懸命に彼を追いかけた。
「いいんです。その……この前のお礼もしたいし」
彼はわたしの少し前を歩きながら、振り向き加減でわたしに話しかけてくれた。
「あー、あの時は、そうだね。逆に恥ずかしい思いさせちゃったかな」
覚えていてくれた。それだけでわたしには十分だった。二人にとって本当に一瞬の出会いだったけど、わたしには彼を忘れられない理由があった。彼はわたしが高校生のときに憧れた先輩にそっくりだったのだ。憧れて、恋をして、そして別れた先輩……でも、彼がわたしを覚えていてくれたなんて、それは軌跡のようなものだと、その時は思った。
「あー、そんなの、ぜんぜんいいんです。あのまま家の鏡を見るまで気付かなかったらと思うと……あ、あのー、心当たりはあるんです。コーヒーわたしはあまり詳しくはないんですけど、たぶんわかると思います。こっちです」
今にして思えば、まったく、一体全体すっかり舞い上がってしまい、まるで十代の少女のようだったと、顔を赤らめるばかり……
駅から線路沿いに5分ほど歩いたところに良く立ち寄る喫茶店があった。そこのマスターとは気兼ねなく話せる仲だったので、わたしはマスターに聞けばわかると思った。彼を店の外で待たせて事情を話すとマスターは快くコーヒー専門店の場所を教えてくれた。運良くと言えるのかどうか、それはここから15分ほど歩く場所にある。15分……あと15分は彼と一緒にいれる。
「えーと、ちょっとここから離れてるんですけど、ちょっとわかりづらいところにあるから、わたし案内しますね」
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今にして思えば、よくもそんな言葉ができてたものだと、私自身を褒めてやりたい気分になる。
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わたしの頭の中でいろんな言葉がグルグルと回り出した。単身赴任、奥様、名古屋、そうなんだけど、そうでもない……
「あぁ、持とうか?いやじゃなかったら……荷物」
わたしはとっさにいたたまれなくなり、混乱し、取り乱してしまった。
「あ、あの……すいません、わたし、あのー、本当にごめんなさい」
わたしは駆け出していた。どこをどう走ったのかわからない。恥ずかしくて、つらくて、情けなくて、ワケわかんなくて、せつなくて……たぶん彼はわたしの背中越しに何か呼びかけてくれたようだった。でもそんな声わたしの耳には届かない。わたしの心には届かない。
気が付くとわたしは部屋のドアを閉めてドアにもたれながらひとり泣いていた。
「何やってるんだろうわたし。わたし何やってるんだろう。わたし、わたし……」
昨日一晩、泣き明かしたはずの涙が今にもこぼれ出しそうになった。
『慟哭』 工藤静香
作詞 中島みゆき
作曲 後藤次利
唄 工藤静香
物語を作る作業は時に大きな決断を迫られます。
ある程度結末を見据えて、一つ一つ書いていく作業の中で、場合によって予定になかった行動やイベントが主人公や登場人物の周りで発生することがあります。
えーと、ワタシの場合、どちらかと言えば、当初のプロットを守ることに固執しないタイプですので、収集が付かなくなることもあるかもしれません。今までは大丈夫だったんですけどね。
いやー、今回の恋愛ものを書くにあたり、当初から不安だったのですが、今まさにシナリオの分岐点です。
当初の予定通りのものはすでに書いてあるのですが……これでいいのだろうかと、もしかしたらはじめて迷ってるかもしれません。
これはまさしく『迷い道』
主人公「わたし」と「彼」との間には出会いがあり共に過ごした時間があり、そして別れがあります。
『土曜日のタマネギ』の世界観を紐解くと、「わたし」が電話一本で「彼」に降られた後に「いらない女になりました」と自分を「女」と言っています。
思うに女性が自分のことを「女」と呼ぶシチュエーションというのはどうにもマイナスにイメージが強いような気がします。いわゆる「あの女」です。しかしどうやらワタシは、彼女がいじらしく、魅力的に感じたので、表面的な闊達さと内面的なメルヘンチックさ(家の中の家電と会話をするなど)といったキャラの性格付けをし、この「別れ」のシチュエーションでも「泣き崩れる」のではなく、状況を受け入れながらもどこか自分を客観視している雰囲気=自分のことを「いらない女」と評する人物像および彼との恋愛関係を見たときに、最終的に浮かんだ結論
「わたし」は「彼」と不倫の関係にあったのではないか
多分、不倫などというものは、まったく彼女の資質にあわないものだと思います。だから不倫といっても、略奪愛とか遊びとかではなく、純粋な恋愛が成立する形式的な不倫ではないかと考えました。
形式的な不倫とは、一方がすでに夫婦関係が崩壊し、手続きが進んでいない状態……とそんなことを思いそのプロットで『最後の晩餐』は書き始めたのですが……どうにもここにきて、迷っております。
連載再開までちょっと間が開くかもしれませんね
ある程度結末を見据えて、一つ一つ書いていく作業の中で、場合によって予定になかった行動やイベントが主人公や登場人物の周りで発生することがあります。
えーと、ワタシの場合、どちらかと言えば、当初のプロットを守ることに固執しないタイプですので、収集が付かなくなることもあるかもしれません。今までは大丈夫だったんですけどね。
いやー、今回の恋愛ものを書くにあたり、当初から不安だったのですが、今まさにシナリオの分岐点です。
当初の予定通りのものはすでに書いてあるのですが……これでいいのだろうかと、もしかしたらはじめて迷ってるかもしれません。
これはまさしく『迷い道』
主人公「わたし」と「彼」との間には出会いがあり共に過ごした時間があり、そして別れがあります。
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多分、不倫などというものは、まったく彼女の資質にあわないものだと思います。だから不倫といっても、略奪愛とか遊びとかではなく、純粋な恋愛が成立する形式的な不倫ではないかと考えました。
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かなり見事なサッカーマンガでした
さよならフットボール(1) (KCデラックス)/新川 直司

¥580
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さよならフットボール(2)<完> (KCデラックス)/新川 直司

¥590
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サッカーへの情熱と才能を人一倍持っていながら、女性として生まれてしまったがために、性別というどうしようもない障壁に夢を断たれかけようとしている14歳の女の子が主人公のサッカー漫画。
残酷な現実を前に、女だてらに最後の意地を見せようとする一瞬のきらめきを描ききった見事な作品。
(友人サイトより紹介文転載)
このマンガを読んで最初に思ったこと
このマンガを読んで面白いと思えるくらいサッカーの歴史、偉人、名勝負について、いますぐ学校のカリキュラムを変更し、スポーツ史の授業をするべきだと……
『さよならフットボール』には、随所に近代サッカーのネタがちりばめられている
ここで描かれている「試合」は高校生同士の新人戦というとてもローカルな試合でありながら、そこに現代サッカーの戦術論 手堅いサッカーか華麗なサッカーか カルチョ(イタリア)かトータルフットボール(オランダ)か 実に解りやすく描いているものの、読み手側にはやはり、ある程度のサッカーに関する知識を要求している……長編マンガにするのならば、このあたりもじっくり描けるのかもしれないが、この尺(2巻完結)では無理だと思います
せっかく素晴らしい作品なので、もしもこの作品を読もうという人がいるのなら、以下のサッカー選手の情報やキーワードをWikiなどでチェックして欲しいと思います
エリック・カントナ <カンフーキック>
フランツ・ベッケンバウアー <ワールドカップ70年 脱臼>
ヨハン・クライフ <名言>
パオロ・マルディーニ <デビュー ニリス・リードホルム監督>
などなど、これらを踏まえて現代サッカーの歴史や戦術論などをある程度踏まえてこのマンガのタイトル『さよならフットボール』をみると一層感慨深いものがあります
久しぶりに(いやー、新品のマンガを買ったのは学生のとき以来かも)マンガを買い興奮してしまいました。
最後にこのマンガを紹介してくれた友人に感謝w
『私から 目を離すなよ』 と
『ベッケンバウアーにできて 私にできないことはないわ』 は今年のMY流行語大賞w
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