ちょっぴり怖い話 | 文化系寄り道倶楽部

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アラフォーで2児のパパであり、80年代の音楽をこよなく愛し、ガンプラを愛で、パソコンをいじくり倒し、台所を妻から奪い取り、キングの小説におびえ、究極超人あ~るで笑いころげ、夜な夜なUST配信をしている

小泉八雲ことラフカディオ・ハーン氏の『怪談・奇談』より読んだ時はそれほどでもないが、じわじわと怖いなぁと思った話。

『振袖』

ある裕福な商人の娘が、お寺の祭りに訪れたとき、そこで見かけたそれはそれは美しい御侍に一目ぼれをした。その後いくら探しても、その御侍を見つけることはできなかったが、娘はその御侍の着ていた着物と同じ柄の振袖を作らせて、たいそう大事にその着物を着て『南無妙法蓮華経』と御侍に出会うことを祈願しながら江戸の町を歩いた。いつかその御侍に会えるかもしれないと思ったのだが、思いむなしくとうとうその御侍に合うことはできなかった。

娘はあまりにも恋焦がれ、それが災いして病になりやがてやせ細って死んでしまいました。

家族は娘の葬儀の際、当時の慣わしに従い、娘の大事にしていた着物をお寺に納めて供養をしてもらった。

ところがそのお寺の住職はその着物がたいそうよい品物だったにで、それを質に出してしまった。
着物はすぐに他の娘の手に渡ったが、その娘が着物を着た瞬間、娘は気が狂ったようになり、やがてやせ細って死んでしまった。

こうして着物は再びお寺の住職の下に戻ってきたのだが、やはり住職は質に出してしまった。
着物はまた他の娘に買われたのだが、やはり同じように病になり死んでしまった。
こうして三度着物が寺に収められ、不審に思ったのだが、それでも住職はまたまた質に出し、ついに3人目の犠牲者が出てしまった。

気持ち悪がった住職は、小僧に命じて着物を焼くことに決めたのだが、着物に火をつけた瞬間、強い風邪が吹き、火がついたまま着物は舞い上がり、『南無妙法蓮華経』と炎の文字が浮き上がり大爆発を起こして四十八方に散らばり、たちまちお寺は焼け落ちてしまった。

おりしも江戸の町ではその前80日も雨が降らず、寺の炎はあっという間に江戸の町に燃え広がり、世界三大大火として有名な『明暦の大火=明暦3年1月18日(1657年3月2日)』となった。




この大火は本当の話ですが、出火の原因は諸説あるそうです。
ちなみにこのお寺とは『本妙寺』といい、現在も巣鴨にあります
http://www6.ocn.ne.jp/~honmyoji/index.html

どうです?
なんだかじわじわと来ませんか?
女の人の情念は江戸の町を焼き尽くすほど深いのでしょうか?
一目惚れでこれなのですからね
怖いですね
怖いですね
怖いですね