「音楽の世界に政治を持ち込むな」
なんていう言葉には断固抗議する
音楽家であろうとなかろうと、当人の政治的な立場を表現しちゃいけないなんてことはない
「影響力がある人がそういうことをいうのは・・・」なんていうのは、権力者が自分に不都合なことを言われるのを嫌がって使う言葉であって、市民が使う言葉じゃない
(もちろんあるべきは「権力者やそれに近しい人が権力の暴走を抑制するために自分に向けて使う言葉」なのだけれど)
「音楽の世界に政治を持ち込むな」という言葉は、使いどころを間違えちゃいけないのよ
本当にそんなことになったときには、どんなことが起きたのか
音楽も文学も映画もみな、一色に染められていくのよ
主義者だとか思想家だとか、そんなことじゃなくて、好きな音楽、好きな小説、好きな映画を楽しみたいからってだけなんだよね
「そんなものに現を抜かしていたら社会が駄目になる」
なんて言葉や空気が出始めたらもう行き着く先は見えている
人類は未だかつてそれを回避できていない
今はその瀬戸際なんだよね
「政治的立場が違う人の言葉を聴くのはいやだ」なんていうのは、もう当たり前の話でさ、生きるってことは、努力なしには不愉快なことしか起きないのよ
自分にとって都合のいい人だけ集めて生活できる人なんて・・・世の中にいちゃあ いけないと思うのよね
違う意見もあって、それを受け入れられる社会体制というのが本来の民主主義で「問題はすべて多数決で決める」っていうのは、「51が49を支配する」ってことじゃない「51が49をサポートする役割を担う」のが民主主義だと僕は信じている
白人だけでも黒人だけでもロックンロールは生まれなかったし、そこに人種差別という問題があったからこそ、ロックンロールは若者の心を掴んだって、僕は考えている
大衆芸術が政治とどのような付き合い方をしてきたのかは、歴史をちょっと振り返ればわかること
何かを表現するということも「主張」だし、何も表現しないというのも「主張」
だけど「主張を自粛する」とか「自重する」っていうのは、そこがどんなパーティーなのかってことだけ、わきまえていれば、人は、表現者はいつ、どこでも 主張をしてもしなくてもいい
(ネットというのは厄介で、パーティー会場が「どこだったかとか いつだったか」なんていう情報が欠けていたり、見落としてしまうことがあるので、大騒ぎになったりするのだけれど)
「音楽の世界に政治を持ち込むな」という言葉は、気安く使うべきではないのだ
現在、各種投稿サイトで連載しておりますオリジナル小説『オートマタ・クロニクル』をご紹介します
第1章 黒い瞳のダミアン あらすじ
20世紀初頭、ドイツの都市ブレーメンに住むダミアン・ネポムク・メルツェルは『人形師』『人形遣い』と呼ばれていた。
ダミアンは誰にもまねのできないような精巧に作られた機械人形=オートマタは、まるで生きいる人間そっくりだという。
ある日、ダミアンに人形制作の依頼人が訪ねてくる。
エルマー・ベルンシュタイン卿は、殺された妻、アメリアの人形を作り、彼女を殺した犯人の手掛かりを見つけようとしていた。
ダミアンはオートマタに故人の魂を一瞬宿らせ、死者との対話を可能とするというのだ。ダミアンは依頼主に夫人の遺品をそろえるように指示をする。その中には死者への冒涜ともいえるような品物も入っていた。
いよいよオートマタが完成するというときに、ダミアンは依頼主にブレーメン警察のベーレンドルフ刑事に相談するように進めるのだが……。
第2章 人形師ダミアン あらすじ
ブレーメンの郊外、閑静な住宅地に人の物とは思えない不気味な叫び声が響き渡る。事件の調査にあたったベーレンドルフ刑事は5年前に自分が担当した未解決事件『ブルース・エルスハイマー惨殺事件』のあった空き家に一人の青年が住みはじめたことを知る。
ダミアン・ネポムク・メルツェルは自分を『究極の人形師』と語り、その数奇な幼少時代から青年期の運命を語り始める。
そのダミアンはある人物の依頼により、かつてのこの家の主、惨殺されたブルース・エルスハイマーの首人形を作っていた。夜中の奇声はその人形から発せられたものだった。いったい誰がなんのために死者の生首の人形を製作させたのか。五年前の事件との関係はあるのか。
ダミアンは依頼の品を納品する際にベーレンドルフ刑事に立ち会うよう要請する。墓荒し、ダミアンの両親の謎の失踪、依頼人、容疑者。
謎が謎を呼ぶ展開にベーレンドルフ刑事は辟易としながらも、ダミアンの黒い瞳に魅入られていく
ダミアンとベーレンドルフ刑事が出会った最初の事件
と、まぁ、こんな感じです
リンク先は
メディバン
小説家になろう
カクヨム
pixiv
物語の舞台になるのは1905年、あの『ブレーメンの音楽隊』で有名なドイツの都市 ブレーメンです。電話が普及しはじめガス灯から電灯へ、馬車から車に社会生活が近代的に鳴り始めた時代。ドイツでは自動車や飛行機、船舶といった産業が一気に開花し、一時的な繁栄をもたらしますが、その後暗黒の時代。ビスマルク体制が終焉し、第一次大戦の敗北そして第二次大戦・・・ナチスドイツの台頭となるわけです
かつて日本はドイツの社会体制を模して近代化を図ろうとしていました
ドイツの医学や工業技術が日本に輸入され、一時的に友好関係にありました
そういう時代背景をもとにこの物語は作られています
西洋の機械人形=オートマタと東洋のからくり人形はもしかしたら、この時期どこかで出会っていたのではないか・・・
wikiより
田中 久重(たなか ひさしげ、寛政11年9月18日(1799年10月16日) - 明治14年(1881年)1月11日)は、江戸時代後期から明治にかけての発明家。「東洋のエジソン」「からくり儀右衛門」と呼ばれた。芝浦製作所(後の東芝の重電部門)の創業者。
そして僕は妄想します
日本の陰陽師や西洋の黒魔術、そして錬金術が融合したらどんな面白いものができるのか
主人公のダミアンは黒い瞳をしています
彼の父はドイツ人医師、母は日本の医学研究員であり、実家は神職という設定はこうして生まれました
大人をからかうようないたずらっぽい表情
若くして世界を渡り歩いた博識
神をも恐れない自由な性格
一方その相手をするのはブレーメン警察のベテラン刑事ベーレンドルフ
彼の評判は
ベーレンドルフは仕事ができる男だが、女はできない。
ベーレンドルフの仕事は早いが、クレームが入るのも早い。
ベーレンドルフの部下になるのも大変だが、上司になるのはもっと頭が痛い。
この物語にはプロットがありません
だから体裁はミステリーっぽいですが、作者自身も「犯人が誰なのか」最後の最後までわからないで書いていたりします
現時点であれこれ問題はあるのですが、それでも書き連ねていき、ある程度の決着がついたら、細かいところを修正しようと思います
構想としてはあと2章ぶん
第3章 ベーレンドルフの憂鬱
ベーレンドルフ刑事にスポットをあてます
そしてダミアンの人形師としての種明かしもしたいと思います
第4章 盗まれたオートマタ
第1章の続きを書きます
この物語は時系列としては
第2章→第1章→第3章→第4章となります
第1章 黒い瞳のダミアン あらすじ
20世紀初頭、ドイツの都市ブレーメンに住むダミアン・ネポムク・メルツェルは『人形師』『人形遣い』と呼ばれていた。
ダミアンは誰にもまねのできないような精巧に作られた機械人形=オートマタは、まるで生きいる人間そっくりだという。
ある日、ダミアンに人形制作の依頼人が訪ねてくる。
エルマー・ベルンシュタイン卿は、殺された妻、アメリアの人形を作り、彼女を殺した犯人の手掛かりを見つけようとしていた。
ダミアンはオートマタに故人の魂を一瞬宿らせ、死者との対話を可能とするというのだ。ダミアンは依頼主に夫人の遺品をそろえるように指示をする。その中には死者への冒涜ともいえるような品物も入っていた。
いよいよオートマタが完成するというときに、ダミアンは依頼主にブレーメン警察のベーレンドルフ刑事に相談するように進めるのだが……。
第2章 人形師ダミアン あらすじ
ブレーメンの郊外、閑静な住宅地に人の物とは思えない不気味な叫び声が響き渡る。事件の調査にあたったベーレンドルフ刑事は5年前に自分が担当した未解決事件『ブルース・エルスハイマー惨殺事件』のあった空き家に一人の青年が住みはじめたことを知る。
ダミアン・ネポムク・メルツェルは自分を『究極の人形師』と語り、その数奇な幼少時代から青年期の運命を語り始める。
そのダミアンはある人物の依頼により、かつてのこの家の主、惨殺されたブルース・エルスハイマーの首人形を作っていた。夜中の奇声はその人形から発せられたものだった。いったい誰がなんのために死者の生首の人形を製作させたのか。五年前の事件との関係はあるのか。
ダミアンは依頼の品を納品する際にベーレンドルフ刑事に立ち会うよう要請する。墓荒し、ダミアンの両親の謎の失踪、依頼人、容疑者。
謎が謎を呼ぶ展開にベーレンドルフ刑事は辟易としながらも、ダミアンの黒い瞳に魅入られていく
ダミアンとベーレンドルフ刑事が出会った最初の事件
と、まぁ、こんな感じです
リンク先は
メディバン
小説家になろう
カクヨム
pixiv
物語の舞台になるのは1905年、あの『ブレーメンの音楽隊』で有名なドイツの都市 ブレーメンです。電話が普及しはじめガス灯から電灯へ、馬車から車に社会生活が近代的に鳴り始めた時代。ドイツでは自動車や飛行機、船舶といった産業が一気に開花し、一時的な繁栄をもたらしますが、その後暗黒の時代。ビスマルク体制が終焉し、第一次大戦の敗北そして第二次大戦・・・ナチスドイツの台頭となるわけです
かつて日本はドイツの社会体制を模して近代化を図ろうとしていました
ドイツの医学や工業技術が日本に輸入され、一時的に友好関係にありました
そういう時代背景をもとにこの物語は作られています
西洋の機械人形=オートマタと東洋のからくり人形はもしかしたら、この時期どこかで出会っていたのではないか・・・
wikiより
田中 久重(たなか ひさしげ、寛政11年9月18日(1799年10月16日) - 明治14年(1881年)1月11日)は、江戸時代後期から明治にかけての発明家。「東洋のエジソン」「からくり儀右衛門」と呼ばれた。芝浦製作所(後の東芝の重電部門)の創業者。
そして僕は妄想します
日本の陰陽師や西洋の黒魔術、そして錬金術が融合したらどんな面白いものができるのか
主人公のダミアンは黒い瞳をしています
彼の父はドイツ人医師、母は日本の医学研究員であり、実家は神職という設定はこうして生まれました
大人をからかうようないたずらっぽい表情
若くして世界を渡り歩いた博識
神をも恐れない自由な性格
一方その相手をするのはブレーメン警察のベテラン刑事ベーレンドルフ
彼の評判は
ベーレンドルフは仕事ができる男だが、女はできない。
ベーレンドルフの仕事は早いが、クレームが入るのも早い。
ベーレンドルフの部下になるのも大変だが、上司になるのはもっと頭が痛い。
この物語にはプロットがありません
だから体裁はミステリーっぽいですが、作者自身も「犯人が誰なのか」最後の最後までわからないで書いていたりします
現時点であれこれ問題はあるのですが、それでも書き連ねていき、ある程度の決着がついたら、細かいところを修正しようと思います
構想としてはあと2章ぶん
第3章 ベーレンドルフの憂鬱
ベーレンドルフ刑事にスポットをあてます
そしてダミアンの人形師としての種明かしもしたいと思います
第4章 盗まれたオートマタ
第1章の続きを書きます
この物語は時系列としては
第2章→第1章→第3章→第4章となります
『機動戦士ガンダム』(以下「ファースト」という)の続編『機動戦士Zガンダム』(以下「Z」という)は、アニメの中でもとびきり僕に影響を与えた作品だ
ファーストだと「こいつ、動くぞ」「親父にもぶたれたことないのに」「さすがはゴック、なんでもないぜ」「ザクとは違うのだよ、ザクとは」「はかったなシャア」「坊やだからさ」「ジオンはあと10年戦える」
なんていう名セリフ(一部僕の主観)があるのだけれど
Zのセリフは監督の作家性というか、やらないといっていたガンダムの続編をやることに対する「ねじれた愛」或いは「だったら好きにやらせろ」感が僕のハートをつかんだ
「出資者は無理難題をおっしゃる」
「また新型か」
あたりは、スポンサーと作者の関係性を表しているようで面白い
実はファーストでシャア(主人公のライバル)が載ったモビルスーツ(以下「MS」という)は、劇中でも基本的に大活躍し、かっこいい
それに対してZでは、ライバル(ジェリド・メサ中尉)MSのカッコよさのベクトルは、悪い意味でスタイリッシュだったり、斬新だったりする
シャアと言えば、赤なのだが、量産MSを赤くするだけで、もうかっこいいし、角を一本ついていようものなら、それがシンボルになる
実は完全にシャアだけの機体といえば、最後に出てきたジオングだけなのである
一方Zではハイザック、ガルバルディβ、マラサイ、アッシマーは量産だけど、ジェリドカラーというのはないし、ガンダムMkⅡ、ガブスレイはジェリドの他にもパイロットと機体が存在し、ジェリド専用ではない。唯一専用機と言えるのはバイアランなのだけれど、なんというか、あまり活躍の場を与えられなかったし、映画ではキリマンジェロのシーン(ファーストでいうところのララアがシャアをかばって戦死するシーン)はカットされている。最後のバウンド・ドックに関しては人のおさがりだし、Zに蹴っ飛ばされて撃墜されている
はっきり言おう
カッコ悪い
では、なぜ、ジェリドはこうもかっこ悪いのか
それは主人公VSライバルの図式の当時のはやり、アムロVSシャアみたいな構図を徹底的に嫌ったからではないか
ガンダムのフォーマットでありながら、ガンダムの世界がかっこよく描かれるのを徹底的に否定している
だから、ラストも戦争の決着はついたけど、主人公の精神は崩壊してしまっているし、ライバルにも憧れを持てない
印象的なセリフは
ティターンズの兵士
「また、チキンかよ」(ティターンズは連邦でもエリートなのだけれど、パイロットの食事はわりとお粗末?)
主人公カミーユ
「鳥に笑われますよ」(パイロットの死を身近に意識して、部屋を片付けながら)
「組織に一人で対抗しようとして敗れた… バカな人です」(シャア・アズナブルという人を知っているか? の質問に対する答え)
「そんな大人修正してやる」(クワトロ大尉がシャアだと知って殴る)
クワトロ大尉(かつてシャア・アズナブルと言われた男)
「誤解の生んだ想念が、放出されたと思いたいな」(何を言っているかわからない
「他に食べる方法を知らんからさ。だから未だに嫁さんも貰えん」(そうだと思います)
「君を笑いに来た。そう言えば君の気が済むのだろう?」(僕がアムロなら修正してやりますw)
「これが若さか・・・・」(かつて「認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを」と言っていた人とは思えません)
「まだだ、まだ終わらんよ!」(逆襲のシャアに続く)
Zはファーストの中でカッコ良かったり、神聖化されたものを徹底的に(というか姑息に)否定した作品だと言える
サイコガンダムなんていうサイズのでかいガンダムは、ガンダムのカッコよさの全否定みたいなものだし、後にガンダムがシリーズ化された場合に想定されるガンダム同士の戦いを笑ったものだと、想像する
しかし、監督の意図とは別の方向にことは進む
あろうことか、サイコガンダムのバカバカしさや、監督の暗黒面が、かえって、この作品の魅力につながってしまっている
バイアランやアッシーマーは当初あまり評価されていなかったように思えるけど、ガンダムユニコーンなんかではえらくかっこよく描かれている
Zはあれを見て、なんかおかしいけど、かっこいい と思ってしまった「偏った人」の心をガッツリつかんだ作品だと言える
しかし、だからと言って「偏った人」が富野が好き、というわけではないし、富野もそれはまったく望んでいないのだろう
あ・・・
うっかり監督の名前を出してしまったw
めけラジオでは
夢枕獏=獏ちゃん
前田日明(プロレスラー)=にいさん
押井守監督、富野由悠季監督、ジョン・カーペンター監督、 M・ナイト・シャマラン監督は敬意と愛着を持って呼び捨て
がデフォですw
めけラヂオはこちらから
ファーストだと「こいつ、動くぞ」「親父にもぶたれたことないのに」「さすがはゴック、なんでもないぜ」「ザクとは違うのだよ、ザクとは」「はかったなシャア」「坊やだからさ」「ジオンはあと10年戦える」
なんていう名セリフ(一部僕の主観)があるのだけれど
Zのセリフは監督の作家性というか、やらないといっていたガンダムの続編をやることに対する「ねじれた愛」或いは「だったら好きにやらせろ」感が僕のハートをつかんだ
「出資者は無理難題をおっしゃる」
「また新型か」
あたりは、スポンサーと作者の関係性を表しているようで面白い
実はファーストでシャア(主人公のライバル)が載ったモビルスーツ(以下「MS」という)は、劇中でも基本的に大活躍し、かっこいい
それに対してZでは、ライバル(ジェリド・メサ中尉)MSのカッコよさのベクトルは、悪い意味でスタイリッシュだったり、斬新だったりする
シャアと言えば、赤なのだが、量産MSを赤くするだけで、もうかっこいいし、角を一本ついていようものなら、それがシンボルになる
実は完全にシャアだけの機体といえば、最後に出てきたジオングだけなのである
一方Zではハイザック、ガルバルディβ、マラサイ、アッシマーは量産だけど、ジェリドカラーというのはないし、ガンダムMkⅡ、ガブスレイはジェリドの他にもパイロットと機体が存在し、ジェリド専用ではない。唯一専用機と言えるのはバイアランなのだけれど、なんというか、あまり活躍の場を与えられなかったし、映画ではキリマンジェロのシーン(ファーストでいうところのララアがシャアをかばって戦死するシーン)はカットされている。最後のバウンド・ドックに関しては人のおさがりだし、Zに蹴っ飛ばされて撃墜されている
はっきり言おう
カッコ悪い
では、なぜ、ジェリドはこうもかっこ悪いのか
それは主人公VSライバルの図式の当時のはやり、アムロVSシャアみたいな構図を徹底的に嫌ったからではないか
ガンダムのフォーマットでありながら、ガンダムの世界がかっこよく描かれるのを徹底的に否定している
だから、ラストも戦争の決着はついたけど、主人公の精神は崩壊してしまっているし、ライバルにも憧れを持てない
印象的なセリフは
ティターンズの兵士
「また、チキンかよ」(ティターンズは連邦でもエリートなのだけれど、パイロットの食事はわりとお粗末?)
主人公カミーユ
「鳥に笑われますよ」(パイロットの死を身近に意識して、部屋を片付けながら)
「組織に一人で対抗しようとして敗れた… バカな人です」(シャア・アズナブルという人を知っているか? の質問に対する答え)
「そんな大人修正してやる」(クワトロ大尉がシャアだと知って殴る)
クワトロ大尉(かつてシャア・アズナブルと言われた男)
「誤解の生んだ想念が、放出されたと思いたいな」(何を言っているかわからない
「他に食べる方法を知らんからさ。だから未だに嫁さんも貰えん」(そうだと思います)
「君を笑いに来た。そう言えば君の気が済むのだろう?」(僕がアムロなら修正してやりますw)
「これが若さか・・・・」(かつて「認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを」と言っていた人とは思えません)
「まだだ、まだ終わらんよ!」(逆襲のシャアに続く)
Zはファーストの中でカッコ良かったり、神聖化されたものを徹底的に(というか姑息に)否定した作品だと言える
サイコガンダムなんていうサイズのでかいガンダムは、ガンダムのカッコよさの全否定みたいなものだし、後にガンダムがシリーズ化された場合に想定されるガンダム同士の戦いを笑ったものだと、想像する
しかし、監督の意図とは別の方向にことは進む
あろうことか、サイコガンダムのバカバカしさや、監督の暗黒面が、かえって、この作品の魅力につながってしまっている
バイアランやアッシーマーは当初あまり評価されていなかったように思えるけど、ガンダムユニコーンなんかではえらくかっこよく描かれている
Zはあれを見て、なんかおかしいけど、かっこいい と思ってしまった「偏った人」の心をガッツリつかんだ作品だと言える
しかし、だからと言って「偏った人」が富野が好き、というわけではないし、富野もそれはまったく望んでいないのだろう
あ・・・
うっかり監督の名前を出してしまったw
めけラジオでは
夢枕獏=獏ちゃん
前田日明(プロレスラー)=にいさん
押井守監督、富野由悠季監督、ジョン・カーペンター監督、 M・ナイト・シャマラン監督は敬意と愛着を持って呼び捨て
がデフォですw
めけラヂオはこちらから
ゆめのあと
夢から覚めない少女。
少女は、夢の中で、遊んでいる。
遊びをやめない限り、現実の世界に戻ることは、出来ない。
だから僕は、少女の夢の中に入り込み、少女に呼びかける。
僕の声は、届いているのか、いないのか。
少女は、振り返らない。
何かに足をかすみとられ、少女に近づくこともできない。
夢の中で、僕の行動は制限されている。
見るものすべてがぼんやりとしている。
耳にする音も、本当に聞こえているのか、頭の中で鳴り響いているのか区別もつかない。
すべてが儚げだ。
記憶は断片的にしか、たどることが出来ない。
時系列が、でたらめで、何一つ確かなものなど、ないように思える。
精神と肉体の不一致。
死と隣りあわせとは思えないほどにアンニュイな感覚。
生に対して不誠実で、死に対して無防備。
僕は、蟻たちに運ばれて行くコガネムシの屍のようだ。
彼らが生きてゆくために、僕の骸が役立つというのなら、それもいい。
廻る輪の中で、繰り返し行われてきた摂理。
でも、少女はその蟻たちの巣穴を、小さな小石で埋めてしまう。
僕は、僕の役割を果せずにいる。
ねぇ、お願いだから、お母さんのところへ。ママのところへお帰り。
僕は少女に、どう接すればいいのかがわからず、思いつくままに言葉を選ぶ作業を繰り返す。
少女に送った言葉は、時々僕の胸に強烈な衝撃を与える。
痛くて、苦しくて、悲しくて、せつなくて。
なのに少女を見ていると、痛みも、苦しみ、悲しみも、せつなさも、少しずつ和らいでいく。
だけど、もうゲームは、お終いにしよう。
そろそろ、時間だ。
さぁあ。僕と一緒に帰ろう。
少女は、狂ったように、首をふる。
何度も何度も首をふる。
勢い余って、少女の首はそのまま地面に転げ落ちてしまう。
蟻たちは、仕方がないので君の首を担いで、どこかに持ち去ろうとする。
僕は、どうすることもできずに、君の首を見送る。
置き去りにされた、コガネムシの骸。
それが僕。
ならば君は、一体、誰なんだい。
君は……。君は……。
激しく体をゆすぶられて、目を覚ます。
「あなた、大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ……。」
「泣いているの?」
「えっ? そうか……。少し嫌な夢を見ただけだよ。」
「冷たい水でも飲む?」
「すまない。なぁあ。寝言で何か言っていたか?」
「よく、聞き取れなかったけど、ゲームがどうのって……。」
「そうか、それならいい。」
「本当に、大丈夫? 何か心配事でも? 眠れないの?」
「そんなことはないさ。眠らなきゃ、夢は見られないだろう。」
「それはそうでしょうけど……。」
妻は、心配そうに僕の顔を見ていた。すると何か思い出したという顔をして、私の肩にそっと手をあてがいながら言った。
「怖い夢をみたときはね。その夢のことを誰かに話せば、もう続きは見ないし、たとえ見たとしても、話を聞いてくれた人が助けに来てくれるそうよ。」
「あれ? なぁー。今の話……。前にも話してくれたっけ?」
「どうだったかしら。子供の頃、怖い夢を見て泣きながら目を覚ますとね。そうやってパパが言い聞かせてくれたの。不思議とそのあと、同じ怖い夢は見なくなるのよ。本当よ。」
「そうか。うん。ありがとう。」
妻は、もう一度私の顔を覗き込むと、安心したような顔をして台所へ水を汲みにいってくれた。
「あんな変な夢の話。どこから話したらいいものだか……。」
充電中の携帯電話の横にメモ帳が置いてあった。仕事関係のメモが殴り書いてある。私はそのメモを破り捨て、新しい紙に覚えている夢の内容を書き始めたが、結局、丸めてゴミ箱に放り投げた。
丸められたメモは、ごみ箱の淵にぶつかり、床に転げ落ちた。
それはまるで、少女の首のようだった。
夢から覚めない少女。
少女は、夢の中で、遊んでいる。
遊びをやめない限り、現実の世界に戻ることは、出来ない。
だから僕は、少女の夢の中に入り込み、少女に呼びかける。
僕の声は、届いているのか、いないのか。
少女は、振り返らない。
何かに足をかすみとられ、少女に近づくこともできない。
夢の中で、僕の行動は制限されている。
見るものすべてがぼんやりとしている。
耳にする音も、本当に聞こえているのか、頭の中で鳴り響いているのか区別もつかない。
すべてが儚げだ。
記憶は断片的にしか、たどることが出来ない。
時系列が、でたらめで、何一つ確かなものなど、ないように思える。
精神と肉体の不一致。
死と隣りあわせとは思えないほどにアンニュイな感覚。
生に対して不誠実で、死に対して無防備。
僕は、蟻たちに運ばれて行くコガネムシの屍のようだ。
彼らが生きてゆくために、僕の骸が役立つというのなら、それもいい。
廻る輪の中で、繰り返し行われてきた摂理。
でも、少女はその蟻たちの巣穴を、小さな小石で埋めてしまう。
僕は、僕の役割を果せずにいる。
ねぇ、お願いだから、お母さんのところへ。ママのところへお帰り。
僕は少女に、どう接すればいいのかがわからず、思いつくままに言葉を選ぶ作業を繰り返す。
少女に送った言葉は、時々僕の胸に強烈な衝撃を与える。
痛くて、苦しくて、悲しくて、せつなくて。
なのに少女を見ていると、痛みも、苦しみ、悲しみも、せつなさも、少しずつ和らいでいく。
だけど、もうゲームは、お終いにしよう。
そろそろ、時間だ。
さぁあ。僕と一緒に帰ろう。
少女は、狂ったように、首をふる。
何度も何度も首をふる。
勢い余って、少女の首はそのまま地面に転げ落ちてしまう。
蟻たちは、仕方がないので君の首を担いで、どこかに持ち去ろうとする。
僕は、どうすることもできずに、君の首を見送る。
置き去りにされた、コガネムシの骸。
それが僕。
ならば君は、一体、誰なんだい。
君は……。君は……。
激しく体をゆすぶられて、目を覚ます。
「あなた、大丈夫?」
「ああ、大丈夫だ……。」
「泣いているの?」
「えっ? そうか……。少し嫌な夢を見ただけだよ。」
「冷たい水でも飲む?」
「すまない。なぁあ。寝言で何か言っていたか?」
「よく、聞き取れなかったけど、ゲームがどうのって……。」
「そうか、それならいい。」
「本当に、大丈夫? 何か心配事でも? 眠れないの?」
「そんなことはないさ。眠らなきゃ、夢は見られないだろう。」
「それはそうでしょうけど……。」
妻は、心配そうに僕の顔を見ていた。すると何か思い出したという顔をして、私の肩にそっと手をあてがいながら言った。
「怖い夢をみたときはね。その夢のことを誰かに話せば、もう続きは見ないし、たとえ見たとしても、話を聞いてくれた人が助けに来てくれるそうよ。」
「あれ? なぁー。今の話……。前にも話してくれたっけ?」
「どうだったかしら。子供の頃、怖い夢を見て泣きながら目を覚ますとね。そうやってパパが言い聞かせてくれたの。不思議とそのあと、同じ怖い夢は見なくなるのよ。本当よ。」
「そうか。うん。ありがとう。」
妻は、もう一度私の顔を覗き込むと、安心したような顔をして台所へ水を汲みにいってくれた。
「あんな変な夢の話。どこから話したらいいものだか……。」
充電中の携帯電話の横にメモ帳が置いてあった。仕事関係のメモが殴り書いてある。私はそのメモを破り捨て、新しい紙に覚えている夢の内容を書き始めたが、結局、丸めてゴミ箱に放り投げた。
丸められたメモは、ごみ箱の淵にぶつかり、床に転げ落ちた。
それはまるで、少女の首のようだった。
小説のネタ帳みたいなものです
移動中とかにふと思いついたこと、それはセリフだったり、会話のやりとりだったり、独白だったり、そんなことをつらつらと書き残してみます
<2016年4月21日、宿泊の和風ホテルから名古屋駅までの移動中>
「それって私に対する哀れみなわけ」
ホテルの一室。高級とはいえないまでも、手入れのよく行き届いたツインの部屋。男はベッドに横になったままタバコをふかしている。
「ああ、そうだとも。俺はお前に同情をする。それを哀れみというのなら、そうなのだろう」
女はシーツに身を包み、ベッドに腰をかけている。シーツから床に白く細い足が伸びている。女は男に背中を向け、視線は男のほうに向けられていたが、その視界にはタバコの煙しか入っていない。
「哀れみなんか……いらないわ」
女の黒い髪を眺めながら男は身を起こし、灰皿にタバコを押し付け、火を消したが、女がどんな表情をしているのかを覗くこともなく、またベッドに横たえた。
「いらないというなら、それはそれでいい。別に返してもらうようなものでもない。ただ、俺は誰にでも同情するに、どんなものにも憐れむ。運の悪い奴、要領の悪い奴、頭の悪い奴、欲の深い奴、欲のない奴、身体が不自由な奴、精神が病んでいいる奴、不治の病に犯されている奴、誰かから常に暴力を受けている奴。数えたらきりがないし、書き連ねたらノートが足りないだろう。俺はそうして生きてきたし、これからもそれをやめることはできないだろう。どうだろう。そんな俺を、お前は憐れむことができるか?」
<ここまでが着想>
そして手が止まるまで書き連ねる
以後自動筆記
女は口を真一文字に結び、いよいよ憎悪の目で男を睨み付けた。
「おいおい、そんな顔をして俺を喜ばせるなよ。哀れな女の怒った顔ほど、俺を興奮させるものはない」
女は体を怒りと悲しみで震わせながら、必死で抵抗をしていた。自分にそういう感情があることに戸惑いながら、男に対する殺意が、形となって頭の中をぐるぐると駆け巡った。しかし、たとえベッドの下にナイフや銃を隠していたとしても、この男を殺すことなどできないことを女は知っていた。
「あなたはそうやって……、そうやって世界を見下して生きてきたの」
男は面倒くさそうな顔を一瞬見せて、体を少しだけ起こしてベッドに面した壁に身を預けながら言った。
「なんだぁ。お前。こんな世の中にまだ何か期待をしているのか。興ざめだな。簡単なことだ。世界は俺を見ていないし、だから俺も世界を無視する。世間は俺を見下し、ときに同情なんかもする。だから俺は世間というやつを見下すし、同情もする。見下された相手を見下すのは簡単だ。そうすることで折り合いってもんがつくのさ。お前はいったいぜんたい、これまで何を見てきた。そして世界に、世の中に何を見せてきた」
男の言葉は何一つ女の耳には入ってこなかったが、別の敏感な部分が、その言葉に心地よさを感じていた。男の声は低く、抑揚は少ないが、間の取り方が独特で、一つ一つの言葉がまるで文字という形になって、聞くものの頭の中に侵入してくるようだった。一度、侵入したそれらの言葉は、聞いたものの理性ではなく、感覚器官を刺激する。それは性行為における愛撫に近かった。
<ここまでは登場人物が勝手に話を進めた>
ここでふと、自分が過去に書いた作品『見える』の登場人物を使えば、面白くなるかもと思いついた
「私は……」
女はそのあとに続く昔話を、男に聞かすことはできなかった。女の口は男の唇によってふさがれた。とっさに女は右手で男を突き放そうと胸元で掴んでいたシーツを放したが、男の体に触れる前にその細い手首を男の大きな右手ががっちりと掴んでいた。シーツが静かな音を立て、女の体を滑り落ちる。
女は左腕で滑り落ちるシーツを掴もうとして失敗し、あらわになった乳房を覆い隠したが、その細い腕では隠し切ることができなかった。
「お願い、見ないで」
女の目から涙があふれる。
「こんな身体、いや!」
女の左腕の上にピンク色の突起物が見えている。女は乳首をよりもしたの乳房を隠していた。男は女の額に自分の額を押し付けながら、視線を胸元に落とし、右手を女の左肩に置き、ゆっくりと上腕から胸元に手を滑らせて行く。女は男の手の行方を眺めながら小さく首を振った。それが女にできる精一杯の抵抗だった。
「話は後だ。まずはじっくりと見せて欲しい。まさかホテルのロビーでこんなことはできないだろう」
もう女は何も抵抗しなかった。女の乳房が再びあらわになる。女の乳房から下に無数の痣がある。直径3センチから4センチくらいの痣が乳房の下のあたりから、腹部や脇から腰にかけある。その中には時間の経過によって消えかけているものもあるようだった。
「痣……、内出血か。面白いな」
男の言葉に反応し、女は掴まれていた右手を振りほどき、男の右頬を思い切り引っぱたいた。
「なんだ。まだそんな元気があるなら……」
男は女をベッドに押し倒し、覆いかぶさった。
「いったいどんな奴の呪詛を食らったのか。ますます興味がわいてきた。これ以上、情事を重ねると、いよいよ俺にその矛先がむくのか?」
「あんた、死ぬわよ」
「いいね。俺は自分で決めていることがある。死ぬときは、女に殺されたいってな。しかし、この歯形の相手が男だとしたら、男に殺されることになる。残念ながらそれはご免こうむりたい」
「痛いっ」
女が悲痛な声を上げる。さっきまでなかった女のへその左横に真新しい人らしき歯型がくっきりと現れている。
「ほう。どうやら、奴の宣戦布告というわけか」
田宮一郎には見えないものが見る。
女には見えていないが、田宮一郎の目にはしっかりとその姿が見えていた。
「あなたには見えているのね」
依頼主、鈴野玲子は、自分が見えないものを見ている男を見つめていた。
つづく
移動中とかにふと思いついたこと、それはセリフだったり、会話のやりとりだったり、独白だったり、そんなことをつらつらと書き残してみます
<2016年4月21日、宿泊の和風ホテルから名古屋駅までの移動中>
「それって私に対する哀れみなわけ」
ホテルの一室。高級とはいえないまでも、手入れのよく行き届いたツインの部屋。男はベッドに横になったままタバコをふかしている。
「ああ、そうだとも。俺はお前に同情をする。それを哀れみというのなら、そうなのだろう」
女はシーツに身を包み、ベッドに腰をかけている。シーツから床に白く細い足が伸びている。女は男に背中を向け、視線は男のほうに向けられていたが、その視界にはタバコの煙しか入っていない。
「哀れみなんか……いらないわ」
女の黒い髪を眺めながら男は身を起こし、灰皿にタバコを押し付け、火を消したが、女がどんな表情をしているのかを覗くこともなく、またベッドに横たえた。
「いらないというなら、それはそれでいい。別に返してもらうようなものでもない。ただ、俺は誰にでも同情するに、どんなものにも憐れむ。運の悪い奴、要領の悪い奴、頭の悪い奴、欲の深い奴、欲のない奴、身体が不自由な奴、精神が病んでいいる奴、不治の病に犯されている奴、誰かから常に暴力を受けている奴。数えたらきりがないし、書き連ねたらノートが足りないだろう。俺はそうして生きてきたし、これからもそれをやめることはできないだろう。どうだろう。そんな俺を、お前は憐れむことができるか?」
<ここまでが着想>
そして手が止まるまで書き連ねる
以後自動筆記
女は口を真一文字に結び、いよいよ憎悪の目で男を睨み付けた。
「おいおい、そんな顔をして俺を喜ばせるなよ。哀れな女の怒った顔ほど、俺を興奮させるものはない」
女は体を怒りと悲しみで震わせながら、必死で抵抗をしていた。自分にそういう感情があることに戸惑いながら、男に対する殺意が、形となって頭の中をぐるぐると駆け巡った。しかし、たとえベッドの下にナイフや銃を隠していたとしても、この男を殺すことなどできないことを女は知っていた。
「あなたはそうやって……、そうやって世界を見下して生きてきたの」
男は面倒くさそうな顔を一瞬見せて、体を少しだけ起こしてベッドに面した壁に身を預けながら言った。
「なんだぁ。お前。こんな世の中にまだ何か期待をしているのか。興ざめだな。簡単なことだ。世界は俺を見ていないし、だから俺も世界を無視する。世間は俺を見下し、ときに同情なんかもする。だから俺は世間というやつを見下すし、同情もする。見下された相手を見下すのは簡単だ。そうすることで折り合いってもんがつくのさ。お前はいったいぜんたい、これまで何を見てきた。そして世界に、世の中に何を見せてきた」
男の言葉は何一つ女の耳には入ってこなかったが、別の敏感な部分が、その言葉に心地よさを感じていた。男の声は低く、抑揚は少ないが、間の取り方が独特で、一つ一つの言葉がまるで文字という形になって、聞くものの頭の中に侵入してくるようだった。一度、侵入したそれらの言葉は、聞いたものの理性ではなく、感覚器官を刺激する。それは性行為における愛撫に近かった。
<ここまでは登場人物が勝手に話を進めた>
ここでふと、自分が過去に書いた作品『見える』の登場人物を使えば、面白くなるかもと思いついた
「私は……」
女はそのあとに続く昔話を、男に聞かすことはできなかった。女の口は男の唇によってふさがれた。とっさに女は右手で男を突き放そうと胸元で掴んでいたシーツを放したが、男の体に触れる前にその細い手首を男の大きな右手ががっちりと掴んでいた。シーツが静かな音を立て、女の体を滑り落ちる。
女は左腕で滑り落ちるシーツを掴もうとして失敗し、あらわになった乳房を覆い隠したが、その細い腕では隠し切ることができなかった。
「お願い、見ないで」
女の目から涙があふれる。
「こんな身体、いや!」
女の左腕の上にピンク色の突起物が見えている。女は乳首をよりもしたの乳房を隠していた。男は女の額に自分の額を押し付けながら、視線を胸元に落とし、右手を女の左肩に置き、ゆっくりと上腕から胸元に手を滑らせて行く。女は男の手の行方を眺めながら小さく首を振った。それが女にできる精一杯の抵抗だった。
「話は後だ。まずはじっくりと見せて欲しい。まさかホテルのロビーでこんなことはできないだろう」
もう女は何も抵抗しなかった。女の乳房が再びあらわになる。女の乳房から下に無数の痣がある。直径3センチから4センチくらいの痣が乳房の下のあたりから、腹部や脇から腰にかけある。その中には時間の経過によって消えかけているものもあるようだった。
「痣……、内出血か。面白いな」
男の言葉に反応し、女は掴まれていた右手を振りほどき、男の右頬を思い切り引っぱたいた。
「なんだ。まだそんな元気があるなら……」
男は女をベッドに押し倒し、覆いかぶさった。
「いったいどんな奴の呪詛を食らったのか。ますます興味がわいてきた。これ以上、情事を重ねると、いよいよ俺にその矛先がむくのか?」
「あんた、死ぬわよ」
「いいね。俺は自分で決めていることがある。死ぬときは、女に殺されたいってな。しかし、この歯形の相手が男だとしたら、男に殺されることになる。残念ながらそれはご免こうむりたい」
「痛いっ」
女が悲痛な声を上げる。さっきまでなかった女のへその左横に真新しい人らしき歯型がくっきりと現れている。
「ほう。どうやら、奴の宣戦布告というわけか」
田宮一郎には見えないものが見る。
女には見えていないが、田宮一郎の目にはしっかりとその姿が見えていた。
「あなたには見えているのね」
依頼主、鈴野玲子は、自分が見えないものを見ている男を見つめていた。
つづく