薬理だけじゃない!香りの世界~メディカルアロマとホリスティックな世界~ | 魔女ラボ

魔女ラボ

藤原綾子所長を筆頭に、セラピーを通じてお客様はもちろん、セラピスト自身や家族も最高の人生を得ることを目標としたアロマセラピストのための研究所です。

はじめまして

魔女ラボではお初の投稿です。

 

私、薬剤師兼アロマ講師、同時にアロマカウンセリングを行っています。

 

アロマの世界に入ったのはまだ9年ほど前で、アロマの大先輩方からしたらヒヨッコアロマさんです。
本日はそんな医療畑で育った私がなぜアロマに惹かれているか?という理由と共に香りの世界のご紹介をしていきましょう。

 

薬剤師からアロマの世界へ

 

薬学を学んで薬剤師として働くうちにアロマを知り。
精油の使い方が◎◎作用などというものでは使いこなせないことを知ったのは多分5年ほど前でしょうか?


香りの作用は化学だけでは説明できなくて、薬理で重要な受容体説などもあまり関係なく。
それでも多くの人を元気にしていくこの小さな小瓶をもっと知りたくなったのは、単に香りの効果があるだけではありませんでした。

 

 

例えば、腰痛の訴えがある方に抗炎症作用、血種抑制、鎮痛、筋弛緩、などの精油をブレンドして使ってもらいます。
「軽くなった!」「すっきりした!」といわれる方は多いのに、半年もずっとそのブレンドのお世話になる方を見て。

 

これは西洋薬の対症療法に近いものがある・・・

 

と感じたことがありました。

精油の使用については意見が様々ですが、薬を使っている者として。

精油はさほど高濃度で長期使用しなければ問題はないと思うことが多いです。

 

だから半年使用してもらって、お客様が元気で過ごせればそれはいいのですが。

 

なぜそんなにも腰痛を抱えなければならないのか?

に目を向けなければ、この人の腰痛は繰り返すだろう…と思っていました。

 

そうする中で、精油の薬理だけではないホリスティックな使い方に目が行き。

精油にはそれぞれいろいろな主張があり、それを使う人にも様々な効果を発揮していることを知りました。

 

魔女ラボ所長である、藤原あやこ先生の「アロマアナリーゼ」にはまったのも、こうした背景からです。

 

 

アロマの香り分子はどんな風になっているのか?

そんな背景を見ながら、ある日精油の構造について着眼したことがあったのです。
それはローズ精油を1滴お風呂に入れたときに、体中がポカポカ熱くなったことがあります。
 
今でこそ、ローズ精油は1ℓ採取するのに4000㎏の花びらが必要で、それだけのエネルギーが入っているからとわかるのですが。
当時はなぜローズ精油でこんなに熱くなるのかわからず、ただただ「すごい!!」と思ったことがありました。
 
 
ではなぜローズ精油を入れたお風呂で体が温まったのか?
 
それは単純に、精油に含まれるエネルギーの量の多さだということが見えてきたのです。
 
4000㎏から採取される精油には、薔薇の芽が出て葉をつけ、葉で光合成をおこない、そこからの2次代謝産物としての芳香成分が。
朝になる前にバラの花びらで作られ、香りを拡散しようとしているその瞬間の花を採取して蒸留している。
 
それらが4000㎏も集まって1ℓの精油になる。
 
そう知ったとき、私たちは植物の緻密な工場で作られたものの恩恵を最大限に受けていると感動しました。
 
 

ホリスティックな世界観は今後のアロマに必要になる

薬剤師の仕事をしていくなかで、いつも思うのが「原因不明の不調」に悩む人が多いこと。
血圧降下剤を飲んでいるのに血圧のコントロールができない人。
血糖降下剤を飲んでいるのに血糖値が下がらない人。
ちょっと鬱チックになってしまっただけで向精神薬を多量に出されてしまう人。
 
そんな人を見ていて、薬剤師の私だったら絶対薬飲まないのになぁ・・・と思うことが多くありました。
 
血圧は食生活とストレスの緩和で落ち着いてきます。
高血糖も同じく、食事とストレスの緩和です。
鬱チックになったら、香りを嗅いで人と話すだけで全然元気になれます。
 
 
そして、こうした背景にはその人の生き方や育った環境、もっといくと前世みたいなものも関係してくるでしょう。
それらを精油という小さな分子を使うことで、胸を痛めることも少なく解放させていけることは、多くのアロマセラピストさんたちが知っていることだと思います。
 
こうした生き方や過ごし方には必ず必要になる「ホリスティック」の概念。
 
その一つのツールとして、アロマの香りを使っていける人になる。
これからの生き方の礎になってくれる世界がアロマの世界だと思っています♬
 
 
ライター:レスプリハーブ 小野木美佳  レスプリハーブHP