ここで重要なのは、地上にある「果実」をつくり出しているのは、地下にある「根っこ」だということだ。
目に見えない「原因」が、目に見える「結果」を生み出しているという事実だ。
もし実のでき具合を改良したければ、地下にある木の根っこに手を加えなければならない。
「目に見えない世界」を変えなければ、「目に見える世界」である現実は改善できないのだ。
もちろん、世の中には目に見える世界がすべてだと主張する人が必ずいる。
そんな人にはこう聞きたい。「なぜ目に見えない電気の料金を払っているのか」と。電気は目に見えないが、その存在を認めた上で使っているではないか。
私の経験では、この世では目に見えない要素のほうが、目に見えるものより、数段強力な力がある。この考えに同意できない人は、人生で大きな損をしている可能性が高い。
というのもそれは自然の法則に逆らうことになるからだ。
森でも、農場でも、果樹園でも、そして人生においても、地下にあるものが地上にあるものをつくり出す。だから、もう実ってしまった果実についてあれこれ言うのではなく、地面を掘り返して肥料をまき、根っこに栄養をつけなければならない。
さて「果実」と「根っこ」のたとえを人間に置き換えてみると、「果実」とは現実であり、「根っこ」とは心理や感情、そして精神的な面になるだろう。
しかし、ほとんどの人は、「現実」がこうしな内面世界の「プリントアウト」でしかないことに、全く気づいていない。
たとえば、ワードで手紙を書いてプリントアウトし、誤字に気づいたとしよう。
そこで修正液を取り出して誤字を直したとしても、肝心のデータを直さなければ何度プリントアウトしても誤字は訂正されないままだ。
要するに、プリントアウトしたもの、つまり「現実」をいくら修正しようとしても、肝心のデータ、つまり心理、感情、または精神的な面のミスを正さなければ、誤字を直すことはできないのだ。
そして突きつめて考えれば、財産、健康、自分の体重さえも、あくまで結果でしかない。
私たちは原因と結果の世界に生きているのである。
【 ミリオネアマインド ハーブ エイカー 】
「目に見える世界」は
「目に見えない世界」を
変えることで実現化します!