最近目にした、衝撃的な民族。
”ヤマナ族”。
パタゴニアのウシュアイアのある
フエゴ島とその南部に住んでいた
先住民族だそうです。
木が曲がって生える程の強風が
一年中吹き、夏でも平均気温9度、
冬には氷点下20度を記録することも
あるこの冷涼な土地で、なんと彼らは
ほとんど裸で暮らしていた!?という
事。
極寒のウシュアイアで,普段の彼ら
はフンドシのような布とアザラシの
毛皮だけの裸同然の格好で生活して
いました。
雨が多く、寒く、風が強いこの地域で
は、濡れた衣服を身にまとっている
ことは命取りになり、裸でいるほうが
身体を冷やさずにすむし、服を着て
いるよりも裸のほうが、火にあたった
時に、身体が早く暖まることを知って
いたのです。
また、彼らはアザラシやペンギンの脂
と特殊な染料で作ったグリスを全身に
くまなく塗っていました。
この特殊グリスが保温と防水の役割を
果たし、毛皮が無い場合でも雨風や
寒さから身体を守っていたのです。
1823年、あの有名なダーウィンが
博物学の調査で訪れた際、この地に
原住する人々と遭遇したのが最初だ
そうです。
一見、裸同然に見えるヤマナの人々
の格好は、この土地の環境に見事に
適したものだったことがわかります。
この状況かで、”着る”ではなく”脱ぐ”
という発想はやはり今考えると、いくら
なんでも凄いです。
そしてなにより衝撃的なのが、彼らの
”ボディ
ペインティング”
”男児の成人式の時の井出立ち”
という事。理由は謎。
一度目にすると忘れられない位の
インパクト!
19世紀以降、ヨーロッパの人達が
本格的に入植し始め、彼らの人口
は急速に減少し、現在では全滅して
しまったようです。
また丁度その頃、ヨーロッパから
持ち込まれたウィルスによる風邪が
ヤマナの人々の間で大流行したため
というのが絶滅の最大の要因だった
ともいわれてます。
さらにその頃、狩をしながら移動して
生活をしていたヤマナ族を定住させよう
とした人達により、洋服を着せられる事に
なったらしいのです
が、洋服を洗濯するという習慣がなかった
ために、その洋服の細菌やウィルスに
よって次々と亡くなっていったようです。
絶滅の最大の原因は”服を着た事”
だったのです。
ウシュアイアの”ヤマナ・ミュージアム”
だそうです。
世界を旅する方々の情報はやはり
スゴイ!
何度もいうようですが、
”世界は広い!”
今後もなにがあるか楽しみです。