原発事故での”放水作業”。
連日報道していますがこれはとんでもない作業。
一番危険なのが、福島原子力発電所の三号機。
三号機には、一号機には含まれていなかった
核爆弾の原料の一つとして有名なプルトニウムが
含まれています。
陸上自衛隊・CRF中央特殊武器防衛隊を中心
とした今回の作業は、そんな超危険地帯に
行く訳ですから、私には過去の戦時中の”神風
特攻隊”とだぶって見えます。
日本国家の為、また日本国民の命を守る為に、
自身の命と引き替えの決死の作業。
隊員達は戦闘服の上に粉じんやウィルスの侵入
を防ぐ衣類を着用、その上から厚さ3ミリの
鉛板が埋め込まれた約15キロの放射線防護服
を着ての作業。
高濃度の放射線は分厚いコンクリートでも通します。
たかが3ミリ程度の鉛板では気休め程度にしかなら
ないのでは?と思われます。
だからこそアメリカ軍の原子力空母達も80~
120km圏内に近ずかないのです。
それを原発の側で作業するという事。
どんな高性能の防護服を着たとしても、被爆
だけは避けられない状況で、ほんとに命を捨てる
覚悟でやらなければいけないような作業。
昨日、今日のTV、新聞で報道しております
東京消防庁の緊急消防援助隊のハイパー
レスキュ-隊・冨岡隊長が記者会見でコメント
とともに声を詰まらせ、流していた涙の意味が
よく解ります。
本人達は勿論、現場にいる人間として、その
部下達をもそのような意味合いの状況下に
もっていく訳ですから、相当な苦渋の決断
だった事もこの事から理解できます。
今回、もしこの原発事故が大きな被害を
出さなかったとすれば、それは彼らの命と
引き換えでの行動があったからこそ。
行けと言われて簡単にそうですかと行ける場所
ではありません。
彼等こそ、真の”国民栄誉賞”に相応しい人物達。
被災地の避難所で私達の想像以上の大変な苦労
をされている人々に、被爆という恐怖までさらに
襲い掛かるかもしれないというギリギリの状況の中で、
敏速な決意、行動は、まさに日本の鏡です。
現場の皆さん、ほんとにありがとうございます。