TTーRSあたりから、全ラインナップにRSを導入するんだろうか?と思っていまし
たが、やはり出ちゃいました。
直噴2,5L直5ターボ、340PSというTT-RSと同じユニット。
これは面白そうですね。
しかし、頭の硬い私から一言。
その昔、RS4から始まりそして2003yに夢のモンスターRS6が登場。
このアウディRS6は、当時市販車レベルを遥かに超えた、圧倒的な存在感と
走行性を見せてくれました。
それはそれはほんとに衝撃とも言える位にです。
10年という歳月が過ぎた今現在でも、十二分に速いその走りは全く衰えをみせず、現行RS6を所有されていた方でも、手放してこの時代のRS6に戻ってこられる
お客様も多々いらっしゃる位の魅力ある車輌です。
ところが今のはどうでしょう?
とくにただのSシリーズなんかは、ベンツでいう”AMGパッケージ”やBMWのM
スポーツみたいなノリ。
R8と現行RS4、RS6なんかは、580PSで相変わらずの”圧倒的感”があるので
別物と考えますが、TT-RS、RS5、そして今回のRS3なんかははたしてどうなんでしょう?
過去に、現行S6、S5、TTSを仕入れた時なんかは、乗ってみて、あまりのつまらなさに逆にびっくりしたものです。
S3に例をあげると、ゴルフRと共通ユニットとかで、アウディというブランドが好きな人からすると、これにはガックリ・・。そうじゃないだろ??みたいな・・。
逆にゴルフRをスペシャルモデルとして買う人にも失礼。
あまり軽すぎるし安易すぎる気がします。
乗っていてなにもワクワクするものがなにも無く、そんなに速いわけでも無く、”だったら通常グレードのトップグレードの物の方を選ぶ”とお客さんはならないので
しょうか?。
”羊の皮を被った狼”ではなく、”狼の皮を被った羊”みたいなものです。
そもそも昔の”S”であるV8のS4、S6でさえ、RSでなくともトルク十分でとても
運転していて楽しい、過激さも十分に兼備えていました。
それに比べ今のSシリーズはユルユルで、スペシャルモデルの位置ずけとしては、
とてもじゃないですが、AMG、BMWのMシリーズになんかは到底太刀打ちで
きないと思います。
だからこそ今になって”RS”という称号とともに頑張ってしまったのかもしれませ
んが・・。
結果、私が思うにこういう事になった今、昔のような圧倒的な存在感はかなり薄れた
感があり、なによりこのRSネームが軽々しい感じになってしまったと思います。
せめてRSという称号を付けるなら、TT-RSとRS3のようにエンジン共通とかでは
無く、それぞれのボディ&シャーシでとんでもない過激ともいえるアウディらしい
”じゃじゃ馬系”を作ってもらいたかった。
ようは、今回のRS3、そしてRS5、TT-Rをそもそもただの”S”にすれば良かったんじゃないかな?と思うのであり、そもそものSを通常グレードのトップグレード位で丁度いいと思うのです。
そうすれば”S”シリーズ、そして”RS”シリーズまでの価値観や世間の認知感も完全に維持をできたはず。
アウディはご存知のように現在、ドイツ本国ではベンツやBMWを抜いて、トップの
販売台数を誇っているようです。
通常ラインナップは逆にどれもとても良い車。
なのでよけいにSシリーズだけは、優等生でなく”ヤンチャ”な車であってほしい。
と、色々勝手な事を書き残しましたが、このRS3だけはなぜか興味があります。
まずグダグダ言う前に、これは一度仕入れてみたいと思います。
どうか私の期待を裏切らないでもらいたいものです。