今日御紹介する車輌は、”AUDI A6 2,7T quattro”。
この車輌も、今現在の中古車市場では極端に数の少ないモデルです。
当社では日本で一番ともいえる台数を扱い、販売してきました。
当時からかなり品薄状態でしたから、今となっては極上といえるレベルの中古車はほとんど目にする事ができません。
この時代のアウディは、A6に限らず、保管状況によりライトカバーのくもり、焼け、メッキモール部分の酸性雨による腐食、サビ、内装のウッドパネルの日焼け、傷等
全体的に維持期間関係無く、状態が悪くなっている固体がとても多かったです。
AUDI A6 2,7T quattroは、正規物では、S6と同じようにワゴンモデルの設定がありませんでした。
AUDI Japanとしては、この事から”スペシャルモデル”という位置ずけだったように
思われます。
それもそのはず、エンジンは250ps/35.7kgmの2.7L V6インタークーラー付きツインターボ(バイターボ)。
オールロードクワトロ2,7Tと同じ心臓ですが、乗った感はまるで別物に感じます。
オールロードの場合は車重もあるせいか、ちょっと頑張ってアクセルを踏まないといけない感があるのですが、A6 2,7Tは街中では軽くてスパッっと走り、高速では軽くてどこまでも上があるような加速感を味わえます。
250PSという数字は、今となっては物足りない?と感じるかもしれませんが、数字以上のパワー感を十二分に楽しめる車輌です。
オールロードでは不評の純正レカロシートも、このA6 2.7Tになら必要だと思わせてくれるレベルです。
現在の最新アウディ達はS6、S5、S4、S3、TTS、をもってしてもとても保守的で、サラっと乗れる車達です。
V10ツインターボ、500PSを誇る現行RS6にしてもそうです。
しかし私は、過去のV6、V8ツインターボ系やS6のV8NA、340PS・7,000rpmを体感してしまっているので、現在のアウディスペシャルモデル達が大人し過ぎるように思えて、残念でしかたありません。
もしかしたら大人しいのでは無く、車自体が良くなり過ぎた?のかもしれませんが、私としてはスペシャルアウディの場合”操る楽しみ”がとても重要と考えます。
乗った感が保守的な車なら、皆この車輌達には乗らないはず。
アウディには是非、過去のような独特の世界観を持っているかのような車造りをしてもらいたいものです。
当社に今入庫していますA6 2,7Tは、当社が過去に販売している固体ですので、各部のコンディションは勿論言う事無しの極上レベルです。
”羊の革を被った羊”では無く、これはまさに”羊の革を被った狼”的要素の車輌であります。