今私は、生まれた頃からずっと

住んでいた大阪を離れ、

三十年近く続けた医療事務の仕事を辞め、

兵庫県、有馬温泉のホテルで寮生活をし、

温泉の仕事をしている。


これからしばらくは、2、3ヶ月スパンで、

色々な土地で働きながら暮らす予定だ。


こんな生き方を選んだ理由は、

激しい更年期障害と子宮腺筋症を患ったこと。


初めて自分の老いを実感し、残された

時間でやりたいことやっとかなアカンな!!

と思ったのだ。


それで、やりたくて出来なかったことの

ひとつ

「大阪以外で住んでみる」

を実現することにした。


しかし自宅を処分して、いきなり移り住んで

やっていけるほどのお金やスキルもない私。


いざという時の保険として、とりあえず自宅を

キープしたまま移り住む方法を考えた結果が

リゾートバイトだった。


始めてから約1ヶ月が過ぎたが、

日々色々あるけれど、総じて楽しい。


更年期障害になってから6年ほどに

なるが、久々に毎日笑っている。


慣れない仕事で失敗も多いが、

「アンタは一生懸命やし楽しそうに

仕事しよるね」

と先輩パートさん達に言われたり。


それがまた嬉しくて、もっと笑顔で仕事に

励もうと思う。


そんな毎日を過ごすことが出来ている。


おそらく、

あの辛い更年期と子宮全摘の時がなければ、

私はなんとなくそのまま、歳を重ねていただ

ろう。


そう思えば、私の背中を押してくれたことに

今は感謝したい。