いつかの君にもわかること

2020年


あらすじ 


窓拭き清掃員として働く33歳のジョンは、不治の病を患い、余命僅かのシングルファーザー。彼は、4歳の息子のために新しい家族が必要だと考え、養子縁組の手続きを進める決意をする。








​トム少佐から... 



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結論から言うと、本当に素晴らしい映画だったんだ!

この映画に余計なことを言う必要はあまりないんだ。笑




ストーリーは、余命わずかな父親が、残される子供のために必死にできることをするって話。だけど、それをシンプルに丁寧に描いていて、無駄なシーンが一つもないんだよ。





例えば、普通なら別れた母親の回想シーンとか、大人になった息子の姿を見せるシーンがあるかもしれないけど、この映画にはそういうのが一切ないんだ。まるでドキュメンタリーみたいに単調なんだけど、それがまた良いんだよね。




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あと、登場人物の心情の変化をセリフで表現するんじゃなくて、行動で観客に理解してもらおうとしているんだ。

作品のクオリティの高さがひしひしと伝わってくる点だね。







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物語の序盤に親子で歩くシーンがあるんだけど、父親の歩幅が大きくて子供が歩きづらそうにしてるんだよね。
それに気づいた父親が少しずつ歩幅を合わせていくんだけど、その不器用な姿が息子に寄り添おうとする気持ちを自然に伝えてくるんだよ。




また切ないシーンもあるんだよ。飛んでいった赤い風船を息子が寂しそうに見つめてて、結局その風船が帰ってこないことを悟るんだ。こういう出来事を通して、人の死を子供ながらに理解していくんだよね。




映画って、映像の芸術だよね。だから、映像を通して比喩表現で観客に伝えるのって、本当に大切だなって再認識させられたよ。