​ファイト・クラブ

​1999年


あらすじ 


空虚な生活を送るジャックは、謎の男テイラーに導かれるまま、謎の秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになる。




​トム少佐より... 




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この映画は、現代社会への不満を過激かつ繊細に爆発させた作品だよ。


エドワード・ノートンとブラッド・ピットの過激で圧倒的な演技が本当に魅力的だったね。


監督は94年の「セブン」と同じだから、過激でサイコ的な内容も納得。それに、伏線のまとまり方や登場人物の感情が繊細に描かれているのがすごいんだ。







狂気で満ちた過激な映画だけど、それでも見ていたいって感じるのは、絶妙で細かな演出が丁寧に作り込まれているからだと思うんだ。


ただ暴力的で大胆なだけじゃ、この作品の魅力にはならないと思うよ。


登場前からシーンの中にタイラーの姿が一瞬映るサブリミナル効果なんて、魅力的な映像構成が満載だったしね。













映画のメッセージは、資本主義社会に根付く物質主義を否定するものだった。


一般消費者として生きていることに強い違和感を感じる登場人物が、殴り合いで痛みを感じ、血まみれの自己破壊から人生最高の快楽を得ようとする姿を通して、そのメッセージが描かれていたんだ。


映画のオチも完璧で、「本来、戦っている相手は内なる自分」というメッセージが痛快で最高だったよ。






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エドワード・ノートンの内向的なキャラクターと、ブラッド・ピットのカリスマ的なタイラーの対比が鮮烈で、二人の演技がストーリーを引き立てていたね。


それに、映画全体を通しての緊張感や、時折見せるユーモアがバランス良くて、観ている間ずっと引き込まれっぱなしだった。


資本主義の枠を超えて、個人の自由やアイデンティティを追求するテーマも興味深かった。タイラーが言う「物質に支配されるな」というメッセージが、現代社会に生きる僕たちに刺さるんだよね。


この映画を観ると、物質的な豊かさだけじゃない、本当の幸せや生き方について考えさせられるんだ。






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全体として、この映画は単なる暴力映画やサイコスリラーじゃなく、深いメッセージを持った作品だった。


観終わった後も、頭から離れないシーンやセリフがたくさんあって、何度も観返したくなる映画だと思うよ。


​9.11を予見していた!?? 


先進国の現代社会のあり方を否定する、反グローバリズムやイスラム過激派の思想に一部抵触しているような登場人物のテーゼ。


それにラスト・シーンの衝撃的な映像が、9.11アメリカ同時多発テロを予見していたという見方も存在します。。。