声のする方を見てみたら
少し身体の不自由な
子どもが歌を唄っていた
耳を傾けると
わたしは ゆめ
と綺麗な声で高らかに歌う
わたしは ひかり
わたしは きぼう
続けて誰かの声がする
気がつくと
たくさんの子どもたち
わたしは すすむ
わたしは わらう
わたしは うたう
振り向けば
わたしは いきる
わたしは かがやく
わたしは いとなむ
地の上を這うように
苔も声をあわせる
そして仰げば
わたしは ゆれる
わたしは うごくよ
わたしは だくよ
と樹々までハモってくる
辺りは素晴らしい合唱
何百、何千の子どもたち
何億、何兆の苔のひかり
地球上の樹々が
小枝の先の小鳥たちが
声を合わせて歌ってる
わたしは ひかり
わたしは ゆめ
わたしは きぼう
ふと目が覚めると
3:35…夢かと
少しがっかりしたけど
地球合唱団の声が
胸に溢れて
もう一度眠っても
消えることはなかったの
わたしは ゆめ
わたしは きぼう
わたしは ひかり
今の絵本が描き終わったら
みんなが歌う様を
描いてみたいわ