7つの宇宙原理とヘルメス・トリスメギストスの教え
ヘルメスに関連する最も重要な作品の中には、3世紀のギリシャ哲学に大きな影響を及ぼし、錬金術の実験が行われた中世とルネサンスの時代に浮上した、コーパスハーメティカムとエメラルドタブレットというテキストがあります。
1908年に、すべてのものを支配する原理は、エルメスの本から出発していると「キバリオン」にまとめられました。
この本のタイトルは、ヘブライ語で「カバラ」を意味する「受付」という言葉と同じルーツに由来している。
この中には、宇宙全体を支配する七つの法則についての記述が含まれています。
７つの法則の概要は以下の通りです。
＜ヘルメスの七つ法則＞
1-メンタリズムの原則
「全体はマインド・宇宙は精神である」
第一の最も重要な法則では基本的に心の力について述べています。
私たちが住んでいる宇宙や、私たちが現実だと信じているものはすべて、精神的な性質のものです。自然、私たちの行動、私たちの体、その他すべてです。
私たちの現実は、考えるもので構成されています。
私たちが良いことを考えると、良いことが起こる。悪いことを考えると、悪い出来事が具現化していくのです。
宇宙は特定の次元の精神エネルギーの場であることを忘れないでください。
2-一致の原則
「上にあるのは下にあるようなもので、中にあるものは外にあるものと似ている」
第二の法則では、宇宙には、それが小宇宙であろうと大宇宙であろうと、あらゆるものに対応があることを理解しましょう。
聖書を例にとると、この原則は「神は人のイメージと類似性を創造する」という類似性に反映されています。
私たちの周りの全てを理解するためには彼らの対応とパターンを他の場所で見なければなりません。
3−振動原理
「何も停止せず、すべてが動き、すべてが振動する」
第三の法則は現代科学に広く受け入れられており、宇宙に固有の運動を扱っています。
全てが動くのは全てが振動するからです。
すべてのものは一定の振動をする原子からできていますが、それらの動きは変化をもたらし、振動はさまざまな度合いで発生します。
振動を通してカオスや調和に近づくことができそれを制御することができます。高周波数では見えないのは最も低い周波数では物質の振動です。
4-二極性の原則
「すべては二重であり、すべてには2つの極があり、すべてには反対の極があります。平等と不平等は同じものだ。両極端は互いに触れ合う。すべての真実は半分真実である。すべての逆説は両立できる」
第四の法則では、私たちは両極化した世界に住んでいることを理解しましょう。
すべてのものは二重性を持っています。
熱いと冷たい、明るいと暗い、左と右、右と間違って...我々は極性の原理を振動のそれと関連付けるとき、私たちは二重性が同じコインの両面であることを理解します。
暗闇は失われた光にすぎない、健康とは病気がないことです。二重性も団結をもたらします。
5-リズムの原理
「あらゆるものには流れと逆流があり、あらゆるものには潮の流れがあり、あらゆるものは上下し、そのペースは補償である」
第五の法則では、私たちは循環力学の中で生きていることを理解しましょう。
海の波のように行ったり来たりするすべてのもの、吸引と反発、インスピレーションと呼気の永遠の振動の中で私たちは生きています。
身体的な動きと星、精神的な頻度と関係パターンの両方に当てはまります。二つの動きの中和により、リズムの安定性を高めることができます。
6原因及び結果の原則
「あらゆる原因には効果があり、すべての結果には原因があり、多くの因果関係計画があるが、法から逃れるものはない」
第6の法則では、偶然はまだ原因が解明されていない事象にすぎないことがわかります。
どんな行動にも反応はありますが、すべては偶然ではありません。
この法律の原理をマスターすることで、効果を感じるだけでなく、原因物質になることが可能になり、良いものを広めることができます。
そのメカニズムがマスターすることで、私たちは人生のマスターになります。
7-ジェンダーの原理
「ジェンダーはあらゆるものの中にある。あらゆるものには男性と女性の原則があり、ジェンダーは創造のあらゆる計画の中に現れている」
７番目の法則では、ジェンダーは物理的に再現されるものだけでなく、精神的、自然的、霊的な計画においても存在することを理解しましょう。
すべての創造は陰と陽、男性的な力と女性的な力から成り立ちます。
人間、惑星、木など存在するすべてのものは性別を持つことができます。
この法則を知り内面化することで、私たちはより大きく生きることができます。
・古代エジプトのトート神とヘルメス
古代ヘレニズムのアレキサンドリアでは、エジプトの神トートが、魔術、光、力の言葉の神であり、ギリシアの神エルメスとともに、コミュニケーションと知恵の神として鋳造されたと言い伝えられています。
エジプトの文献では、トートという名前は「大いなる、大いなる、大いなる神」のような三重の称号を持っていました。
ギリシャ語ではトテの名がヘルメスに訳されていますが、エジプトの神との連想を失わないように、その際に称号のトリスメギストを加えてヘルメス・トリスメギストとしています。彼の弟子たちはハーメチストとして知られ、エルメスと彼の教えが彼の知恵の真の源であると信じられました。
ハーメチストたちの作品は、錬金術、呪術、占星術、哲学のいくつかの作品を含む、秘儀のテキストとして知られるようになりました。
哲学のテキストはハーメチックと呼ばれる約20のテキストのコレクションに集められています。
別の話では、ヘルメスは紀元前1,500年から紀元前2,500年の間に生きていた偉大な学者であり、エジプトの哲学者であったと言われています。
歴史上最初の錬金術師とみなされるヘルメスは、岩を金属に変え(今日の鉄鋼産業は)、植物の生命を抽出し(化学者がするように)、物質を変化させることができるでしょう。
キリスト生誕の数世紀後に書かれたものですが、Herméticaは古代の魔術師へルメスによって書かれた古い作品です。
ヘルメスは神秘的な実践によってより高い良心の状態に達し神となった。Herméticaではギリシャ語のgnosis (「知識」という意味です)が最高意識の状態を表すのに使われました。この同じ言葉は他の神秘主義者たちにも使われていたが、その中には原始的なキリスト教の宗派(グノスティックスとして知られている)や、エッセンスや賢い格言のようなユダヤ教の宗派も含まれていました。
・占星術とヘルメス文書
Herméticaは神秘的で占星術的な世界を表現しています。
それぞれの惑星は神に敬意を表して命名され、ヘレニズム時代には、速度によって、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星の順になりました。
彼らは惑星は「地球と空の間の階段」を形成し、そこでは各惑星のエネルギーがその神の特定の性質を受け、地球、水、空気、火の四つの要素と関連していると信じていました。
7つの惑星はコスモスの魂の中心として理解され、それらの対応するリンクは、人間の体の小宇宙の中で、頭の底から上への脊柱によっても上昇していることを見つけることができました。
最古の神秘哲学者であるピタゴラスは、それぞれの惑星が地球の軌道を回っているときに発する音を捉えるために、ギリシャ文字の7つの母音で記された7つの音階を開発した。
この音階を「球体の音楽」といいます。
ピタゴラスはこの音階を用いて、人間の魂の中心を惑星と調和させるための音楽療法を行いました。「球体の音楽」は、魂の各中心にある不均衡や悪徳を癒す美徳のように働きました。
それぞれの惑星は双方向の道だと考えられていましたそして惑星が進化した時惑星から与えられた7つの贈り物を置いてより純粋な状態で新しい良心を持って物質を超えた新しい世界に入るべきだと考えられていました。
このプロセスには、7つの惑星のそれぞれに起因する7つの悪徳を放棄するか、治療することが含まれていました。
月の過度の揺れ、水星の狡猾さと聡明さ、金星の贅沢と貪欲、太陽の傲慢さと利己主義、火星の大胆さと怒り、木星の強欲さ、土星の虚偽と無口な行動が示されていました。
そのようなプロセスは、私たちが「物質を超えた光と振動の霊的存在」で作られているという理解につながるでしょう。