プレアデス7姉妹アステローペ~オリンピックの起源とオイノマス王の神話~

 

 

アステローペまたはステローペは、エリス(ギリシャ南部)のピサの町を守護するプレアデスのスターニンフでした。
アステロペーは戦いの神アレスと結ばれ、オイノマオスの母親となったと言われています。
プレアデスのアステローペはエリスにあるピサの町の泉、井戸、または噴水ナイアードニンフ”ハルピンナ”と同一視されました。
Asteropeは古代ギリシャ語で"稲妻"を表す言葉です。

By Mircea Madau - Edited version of Image:Lightning over Oradea Romania 2.jpg., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5322846


アステローペとオリンピック
アステローペが守護したエリスはギリシャの南部にある土地で
第1回古代オリンピックはが開催された町として有名です。

エリス地方の地元の呼び名「ワリス」という「低地」を表す言葉で呼ばれています。
エリスにあるアカイア、アルカディア地域は低地でした。
エリス地方の山々はアルカディアの高地の続きでにあり、主要な河川もアルカディアの泉が源になっています。


古代のエーリス
パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1453572

古代オリンピアのパレストラ
By Dennis Jarvis from Halifax, Canada - Greece-0585, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=37672618

古代オリンピア、ギリシャ
By John Karakatsanis from Athens, Greece - Ancient Olympia, Greece, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=22798549

 

 


アステローペ・プレアデスの神話
Asteropeまたはステロペー-は古代ギリシャで`雷'`輝く'という意味を持っています。

いくつかノ神話の中でアステローペはアレスと結ばれ、ピサの王オエノマウスを産んだと言われています。

別の神話ではオエノマウスは彼女の夫であり、彼らには美しい娘、ヒッポダイマと、3人の息子、レウキッポス、ヒッポダムス、およびディスポンティウムが生まれたと語られています。
オエノマウスについてはアクリシオスの娘であるエウアレテとこれらの子供を持ってい。とも語られています。

ポルターオーンの娘もアステローペという名前でした。彼女は魅惑的な歌声で船乗りを死に追いやったサイレンの母親だったとも言われています。
Asteriëは「星空の」または「太陽の」という意味で、これはペラスゴイの神話における宇宙の創造物であるエウリュノメーの名前でもある可能性があります。
イギリスの詩人グレイブスはアステローペをプレイアデスとして物語をしていますが、他の参考文献には他に言及されていません。


アステローペの息子オイノマオス王について

オイノマオスは、ギリシア神話の人物です。ギリシャのエリス地方のピサの王で、アレスと河神アソーポスの娘ハルピンナの間に生まれた息子、アレスとプレアデス・アステロペーの間に生まれた息子と言われています。
オイノマオスはプレアデス・アステロペーまたはエウアレーテーとの間にヒッポダメイアをもうけたとも言われています。

オイノマオスはたいへんな愛馬家でした、父アレスから授かった馬を持っていたそうです。彼はハルピンナ市の創建者で、ニンフだった母ハルピンナの名にちなんで街に名前を付けました。
娘ヒッポダメイアの求婚者を戦車競走で負かして殺害したことで有名で、ソポクレスとエウリピデスが悲劇作品を残しています。

By The Stapleton Collection (French), Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15518537


ヒッポダメイアの悲劇
オイノマオス王は、”娘のピッポメタイアの夫になる義理の息子に殺される”という予言を恐れて娘の求婚者達を次々に殺害ます。

一説では娘に恋していたためともいわれ、ヒッポダメイアを穢したともいわれています。
オイノマオスは求婚者たちに
「ヒッポダメイアを戦車に乗せてコリントス地峡まで逃げることができれば結婚を許す、

もし途中で追いつかれたら殺す」
という条件を出しました。


オイノマオスはアレスから授かった馬と武具を持っていたので、彼の戦車はチート級の速さでした。

戦車競走では最初に求婚者を先に走らせます。

オイノマオスは馬と武具のおかげで余裕綽々でした。

彼はゼウスに犠牲を捧げた後に出発しても、悠々と求婚者の戦車に追いつくことができました。
そして求婚者に追いつくと槍で彼らを殺した後、首を切り落として館に打ちつけた、または屋根に晒したと言われています。


オリンピックの起源
リディアのタンタロス王の息子であるペロプスは、ピッポメタイアに求婚するため、オエノマウスと競争する準備をしました。
負けることを心配したペロプスは海辺に行き、彼の古いの恋人であるポセイドンを呼び出しました。
ポセイドンに彼らの愛「アフロディーテの甘い贈り物」を思い出させてから、彼はポセイドンに助けを求めた。
ポセイドンはペロプスに微笑むと、翼のある馬を従えた素晴らしい戦車を出現させました。

ペロプスとヒッポダメイアは、とても愛し合っていました。


二人はオイノマオス王の戦車の車軸に取り付けてあるブロンズのリンチピンを

蜜蝋で作られた偽のリンチピンに交換する計画を実行しました。

そして、レースが始まり長い間続きました。リンチピンを偽物に替えてもオエノマウス王の戦車は素早く、

あっという間にペロプス達にに追いつきます。
オイノマオス王はペロプスを殺す準備をしているちょうどその時、

蜜蝋で作られた偽のリンチピンが壊れ車輪が外れ、オイノマオス王の戦車が壊れました。
 

オエノマウスは彼の馬に引きずり込まれて死んでしまします。

この時、オエノマウスの戦車兵をしていたミルティラス(エルメスの息子)は生き残りました。

王が亡くなるとエルメスの息子ミルティラスがヒッポダメイアに求婚をします。
ペロプスはミルティラスを殺し、崖から海に投げ捨てます。ミルティラスが死んだとき、彼はペロプスに呪いをかけます。
それはペロプスの子孫を幽霊呪いの源になり、アトレウス、テュエステース、アガメムノン、アイギストス、メネラオスとオレステスへと呪いは受け継がれていきました。また、ミルティラスの埋葬場所だったタラキシプスは「馬の恐ろしい場所」と呼ばれています。

後の時代オエノマウス王の戦車レースを記念して、オリンピックが作成されました。
オリンピックはペロプスの勝利を祝っています。

 

 

 


戦車を走らせるオイノマオスとミュルティロスを描いたレリーフ。
Haiduc - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4033878による

 

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