タットヴァ思想の背景～ジャイナ教の哲学～
にゃーちゃん
ゾクゾクゾク・・嫌な予感がしましゅ
まさか今日は肩が凝りそうなガチ勉強回でしゅか？
しばくん
う～ん
しばくん早くも眠気を催してきたワン🐾
でびたん
クークー
にゃーちゃん
マズイこのままだと難しい勉強に付き合わされるでしゅ～(;´Д｀)
にゃーちゃんも寝たふりするでしゅ☆
スースー
しばくん
起きていると肩が凝りそうなガチ勉強に付き合わされるワン(ﾟДﾟ;)
しばくんも眠っていますワン🐾
グーグー
でびたん
クークークー
広報担当猫バニラ
あら～アニマルたちお昼寝だにゃ～
しかたない今日は占い師と二人でタットヴァについてのお勉強会を進行するにゃ
(占い師)
インドのさまざまな哲学学校によると、
タットヴァは現実の要素または側面のことを表して、インドの伝統的な思想形態の中で神の側面として考えられています。
広報担当猫バニラ
へー、タットヴァは自然界の要素だけでなく神様の側面を表しているんだにゃ？
(占い師)
そうですね、自然界の中にある土の神様、火の神様、水の神様、風の神様、虚空の神様
様々な神様の持つ一面を投影してあるのですね。
広報担当猫バニラ
タットヴァは自然崇拝にも関連していそうだにゃ
(占い師)
そうですねタットヴァの数は哲学の学校によって異なりますが、
すべての私たちの生活の中で経験の基礎を形成すると考えられています。
サーンキヤ学派の哲学は、25のタットヴァシステムを持ち、
シヴァ派が 36のタットヴァシステムを持つと言われています。
広報担当猫バニラ
複合タットヴァというシステムのことだにゃ？
サーンキヤ学派5×5で25の複合タットヴァはわかるけれど、
シヴァ派の36は6×6という事かにゃ？
(占い師)
タットヴァはインドの古代哲学が編み出した、
自然の摂理と宇宙の法則を表した思想形態とでも言いましょうか
とてもシンプルな図形にすべての法則をあてはめています。
広報担当猫バニラ
タットヴァは宇宙の法則を表すシステムでもあるんだにゃ？
(占い師)
神の側面を表すという事は、宇宙の法則に及んでいる事になります。
現代における数学の基礎を築いたジャイナ教は、聖典による宇宙の構造を表しています。
広報担当猫バニラ
ジャイナ教の起源は紀元前6世紀から前5世紀と言われているにゃ
今から2500年ほど前の人たちも宇宙の法則について考えていたという事だにゃ？
(占い師)
ジャイナ教の教えでは
この世界（ローカ）は創造されたのではない存在であり、永遠に存在しており、
本質的に不変であって、始まりもなければ終わりもない。そうで
宇宙の形は自分の足で立ち手を腰につけている人間のようようだと述べられています。
広報担当猫バニラ
この世界は永遠で、はじまりもなければ終わりもないんだニヤ～
(占い師)
宇宙は頂上が狭く、中ほどは広く、底ではまた広くなっているそうで。
マハープラーナの有名な一説を引用します
広報担当猫バニラ
2500年前の人が考えたとは思えない複雑な理論だにゃ～
ジャイナ教の宇宙論は把握できたからタットワについてもう少し説明をしてほしいにゃ
(占い師)
そうですね
ではタットヴァの語源について
タットワは、サンスクリット語の「thatness」＝「原則」、「現実」または「真実」の単語の意味します。
広報担当猫バニラ
「thatness」という言葉で自然界の原則を表しているんだにゃ
(占い師)
ここで再びジャイナ教のタットヴァ哲学に触れてみましょう
ジャイナ教の哲学はさまざまな方法で説明がありますその中で、
ポピュラーなのは、タットヴァをファンダメンタルズの観点から理解する方法です。
広報担当猫バニラ
ジャイナ教7つの基礎構成要素にゃ
(占い師)
これらの基本的な7つの原則のそれぞれについて、
ジェーンの学者が詳細に議論および説明しています。
7つの原則を直感的に説明するために使用できる2つの例をウィキペディアから引用しました。
広報担当猫バニラ
まずはエピソード１にゃ
(占い師)
わかりやすいように補足しますと
男性は魂と生きるジバを表します。
彼は、ボートという物質（アジヴァ）に乗って川を渡ろうとしています。
しかし、ボート（アジヴァ）に穴でも開いていたのでしょうか？水がはいってきます。
水の流入はカルマの流入（アスラーバ）を表し、運命の因果を表しています。
ボートに溜まっている水が表しているものはカルマの束縛（バンダ）でした。
男性は穴をふさいでボートの修復を試みます。障害を取り除く行為はカルマの流入を停止させるサムラーバで、
ボートの外に水をかき出す事はカルマの脱落（ニルハラ）です。
カルマの流れを止め、カルマを脱落させた男性は無事に河をわたって目的の解放の地（モクシャ）へ到達します。
広報担当猫バニラ
川を渡るというミッションが表すのは
魂が経験するカルマからの解放なんだにゃ
(占い師)
もう一つのエピソードをみてみましょう
広報担当猫バニラ
こちらはバニラが解説するにゃ
家に暮らす”人々”は魂を持つ生き物＝ジバをあらわしているにゃ
そして彼らがくつろいですごしている”家”は物質を表すアジバなんだにゃ。
突然、砂嵐が家の中に運んでくるほこりはカルマの流入アスラーバを表しているにゃ
家のなかにみるみるほこりが溜まっていく様子は、カルマの束縛＝バンダの状態だにゃ。
ほこりの蓄積を防ぐためにドアと窓を閉じることでカルマの流入を停止させるスマバーラ
家から既に収集されたほこりを片付ける行動は、カルマの脱落＝ニルハラなんだにゃ
きれいになった家が表すのは、魂からすべてのカルマ粒子を放出することでモクシャを表しているんだにゃ～
(占い師)
川を渡ろうとするとき突然障害に見舞われ、ボートが水浸しになったり
快適な住居にとつぜんの砂嵐がやってきて、砂埃に見舞われたり
地上を生きる私たちの生活の中、突然不可避の出来事に見舞われることがあります。
ジャイナ教では、そのようなトラブルをカルマによるものと考え、
トラブルに巻きもまれながらも解決法を探り出し、
カルマから解放されるための素晴らしい哲学を持っているのですね。
広報担当猫バニラ
タットヴァの背景にある思想にはジャイナ教以外にもたくさんのインド哲学があるから
少しづつ紹介していくにゃ