のらねこ日記 ~ 《ぐれ》最後のベッド、そして《ぼっさ》の生きざま ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

昨日の朝

魔女のベッドの中

 

 

《ぐれ》、おはよう

 

まじょ、おはよう

 

 

《ぐれ》と一緒に寝るのもこれで最後

 

 

 

午後、お迎えにいらした里親旦那様が優しく抱えてくださったキャリーの中の《ぐれ》とその隣の魔女を奥様が写真に収めてくださって

 

《ぐれ》は大きな目で魔女を振り返りながら13日間を暮らした魔女家を後にしました

 

それから魔女はずっと《ぐれ》のことばかり考えています

よちよち歩きの頃からこれまでの様々な場面が頭に浮かんできて・・

幸せになれと念じながらなんでか泣いちゃうの 

 

奥様はぐれの様子を細かくお知らせくださり

とても有難く

 

《ぐれ》、色々やっちゃってるそうで

だけどそれを里親さんたちは笑顔で見守ってくださっていて

 

《ぐれ》、家猫修行頑張れ!!

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

けもの道の《おひとりさま》ハウスを乗っ取って暮らす《ぼっさ》

 

寒い冬、日当たりの良いけもの道はそれまで民家の日の当たらない場所に寝泊まりしていた《ぼっさ》にとっては格好の住処となった

滅多に人は通らないし、《おひとりさま》ハウスは竹藪の中だし

日差しの暖かな日にはハウスを出てその横でまったり日向ぼっこをする

 

そんな《ぼっさ》が日に日に小さくなっていく気がする

体調の良い日と悪い日が顕著で

体調が、というより口内炎が辛い日は食事が出来ない

 

常に《ぼっさ》には何種類ものウェットを持って行く

昨日食べたものを今日はいらない、となることが多くて

 

《ぼっさ》は食べたいのだが口が痛くて食べられない時、食事を口元に持って行くと唇をぷるぷると震わせながら、少しだけ舐めてみるが、  あぁ、ダメだ、というように俯くか顔を叛けてしまう

 

それでも何とか食べさせようと、でなきゃ死んじゃうと、とにかくあの手この手で頑張るも

やはり食べられない時はどうしようもなく

それが3日も続くと・・

朝ハウスを覗いたら冷たくなった《ぼっさ》が横たわってるんじゃないか

そんな恐怖心から家を出るのに二の足を踏む

 

 

そんな《ぼっさ》に聞くんだ

 

 

魔女 「《ぼっさ》、うちに こない?」

 

ぼっさ 「こない」

 

魔女 「でも・・」

 

ぼっさ 「そんなの おれじゃない」

 

 

以前《ぼっさ》を見かねてうちに連れてきたことがある

だけど《ぼっさ》は人の家で暮らすことを潔しとしなかった

 

ぼろぼろの体で、「かえる! なにがなんでも おれは かえる!」 の一点張り

 

根負けした魔女は《ぼっさ》をできるだけきれいにして外に戻した

 

生まれ育った場所

《ぼっさ》のエリアは広い

そしてそこでは誰も《ぼっさ》には盾突かず

彼はその時その時の気分で場所を選び、悠々と暮らす

 

たぶん今の場所も夏になれば日当たりの悪いが涼しい場所に移動するに違いない

 

 

ご飯が食べられず

さくがにもうダメか・・ と思うことも度々ある

しかし《ぼっさ》は蘇る

 

今回も蘇ってくれた

数日前まで食べられず、ササミ棒も細かくしてやっと少しだったのが

2日前から食べ出し、パウチ合わせて100gちょっと、それに銀のスプーンのドライまで食べてくれた

ただ、それらを食べさせるのに1時間以上を要する

 

 

 

 

 

一口食べてはもがく

また一口食べては・・

それを繰り返しながら食べ続ける

 

 

その度に魔女は肩のあたりを優しくトントンして落ち着かせる

 

 

両手で口元を引っ掻くようにしてもがくので、もがき始めるとすぐに食器を取る

でないとその手で食器をひっくり返すのだ

 

 

 

 

 

《ぼっさ》はそれを繰り返しながら食べ続ける

 

100gを食べきる頃にはそのもがきに疲れ果ててしまう《ぼっさ》

 

 

 

 

 

だけど『食べたい』という気持ちがある間はどんなことをしても私は食べさせる

それは 『おれはまだ生きる』ということだから

 

 

 

食事が終わったら顔を拭き、ブラッシングをする

それは必ず毎日行う

《ぼっさ》は一日でどこもかしこも汚くなるから

 

これは数日前の画像

 

 

食後、魔女の足元でご機嫌の《ぼっさ》

 

 

魔女 「さあ、かおをふいて ぶらっしんぐだよ」

 

ぼっさ 「あいよ」

 

 

まず目を拭く

 

 

それから涎まみれのお口のまわりや

 

 

顎もね

 

 

この後ノンアルコールのウェットティッシュでもう一度拭き、さらに耳の中も拭く

そしてブラッシングをして、最後はお尻トントンで仕上げ

 

 

きれいになったね!

 

 

 

昨日、アトリエに通ってくれているようこさんが、教室の前にのらさんに会いに行き

《ぼっさ》がササミ棒をぱくぱく食べたと教えてくれた

確かに昨日は朝も食欲はあった

 

それで今朝はようこさんにもらった1本に加え、まじょねこのお誕生会用にとってあったササミ棒を持って行く

今日も冷たい雨

傘の中の《ぼっさ》はそれを嬉しそうに食べてくれた

ちょっと大きめに割くと食べやすいんだ、と今日の彼は言う

 

《ぼっさ》、ササミ棒たんと買って来るから待っててね!

 

 

私は《ぼっさ》の猫としての誇りと尊厳を尊重します

《ぼっさ》は何があろうと常に《おれ》らしく生きる猫

真にあっぱれな子なのです