前回は《ぐれ》に応援のコメント、そしてリブログをありがとうございました
今日は《せてぃお》から逃れて空き家に移った《ぐれ》を心配し続けたようこさんのことを書かせていただきます
空き家に移った《ぐれ》
その辺りにいる筈ではありましたが、私たちは決まってぐれに会う事は出来なかった
《ぐれ》も知らない場所で落ち着かない日々を送っていたのだろう
3日も、4日も会えない日があって
それでも時々空家の庭で会えたりして
読者様であり、生徒さんであり、友人でもあるようこさんは、週1回のアトリエの日には
教室の前後に公園やけもの道、そして《ぐれ》や《こいも》を訪ねてくれていましたし
有休を取って魔女がご飯やりをしている公園にランチを抱えて訪ねて下さる
ようこさんは心細い思いをしている《ぐれ》を心配して教室が終わると空家を中心に捜してくれ
寒い中を当初は1時間以上も捜してやっと《ぐれ》を見つけてくれたりしてくれた
1月半ば
その日、ようこさんは仕事を終えてから車にのらさんグッズを積んで来てくれることなっていて
その時魔女家では《スーリヤ》の容態が悪く、ようこさんは魔女に気を使って駐車場に車を置いてそのまま《ぐれ》を捜しに行ってくれたのだ
ここからのことは、ようこさんがブログネタで書いてくれて構わない、と仰るので書きますが
その日の夕方、ようこさんは空き家で《ぐれ》と会え、ご飯をあげて、暫く可愛がってくれ
それからそこを後にして道を反対側に渡り、その先にいる《こいも》にご飯をあげようと路側帯を歩いていた
その時、急坂を下って来た自転車に後ろから激突された
ようこさんからラインで 魔女さん・・ しかし、その後が・・ ない
暫くしてもう一度短いラインが来て
急いで駆け付けると、道路脇に呆然として座り込んだようこさんがいて
彼女は魔女を認識する以外に記憶がなく
「魔女さん、私はどうしてここにいるんですか? 私はここで何をしているんですか?」
そう訊ねるようこさんの顔面や両手は傷だらけで、歯も折れていて
ぶつかって来た高校生は反対側を向いて突っ立っている
どうやらその直後車で通りかかった人が警察を呼んでくれたということで
直に警察がやって来てワゴン車から何名もの警官が降りて来た
記憶が曖昧なようこさんから事故の様子を聞いても詳細などわかるはずもなく
そこにロードバイクとそれなりのヘルメットを装着した男子がいて
酷い怪我を負った女性が動けずにいるわけだから、状況は一目瞭然だ
私はようこさんを支えながら自分の車に乗せた
そして、頭部(顔面)を強打して記憶が曖昧なようこさんに救急車を要請し、到着を待つ
近場の消防署のは出払っていて、隣の区から来るから時間が掛かると警官が言う
やっと救急車が来てようこさんを乗せたはよかったが
脳の検査ということで受け入れ先がなかなか見つからず、時間を要し、苛々が募る
まだまだ時間が掛かりそうだというので、慌てていたものだから火を点けっ放しで家を出たことを思い出し、私は一旦家に帰って火を消してから直ぐに現場に戻った
それからも暫く待って
ようやく受け入れ先が決まり、魔女は泊まりの付き添いになるかも知れないと考え、一旦家に帰り、バッグにコンタクトグッズを突っ込んで直ぐに病院に向かう
救急の事務員が家族でなければ入れない、と言うのを強引に説得して救急の待合室に向かう
検査を終えたようこさんに、看護師さんが 「お友だちがきてますよ」、と言ってくれたのだろう
ベッドから少し顔を持ち上げてようこさんが私を見る
暫くして脳外科の医師が私を診察室に呼んでくれ、検査結果を伝える
その医師の説明では、CTでかなり細かく検査をしたとのこと
結果、脳内出血はなし、 そして頭蓋骨も無事とのこと
あぁ、良かった・・
ベッド脇で力が抜ける魔女
ただ、顔面や手足の怪我はもとより
大切な歯が折れていて(結局前歯3本が折れていた)
目のあたりを強打していて、視神経がおかしくなり左目では風景がめちゃくちゃに見えるの状態は変わらず続いていて
ようこさんを連れて魔女家に戻り、少し落ち着いてから、今晩はうちに泊まるように何度も言ったが
ようこさんは家で猫たちが待っているから帰りたい、と
その気持ちはよくわかる・・
この状態(複視)で車を運転して帰ることは到底無理なので
魔女は彼女を駅まで送り
後は電車で乗り換えなしで終点まで行って
降りたらタクシーで家に帰るように言った
無事に帰宅したとの連絡
しかし、これからようこさんにとって、大変な日々が続くことになり
そして私は自分のやるべきことにようこさんを巻き込んでしまい
こんな思いをさせてしまったことへの罪悪感と申し訳なさで気持ちのやり場を失う
つづく