《チコちゃん》と、おじいちゃんとおばあちゃん | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

年配のご婦人から庭に住むのらさん親子についての相談を受けました

 

そのお宅には以前に犬の家族がいて、その子が亡くなった後

庭に置いてある犬小屋でのらさんが子供を産み、現在4月に産まれた子と、この秋に産まれた子と、その母親が庭で暮らしているとのこと

 

このままだとますます増えるだろうし

庭の猫さんたちは警戒心が強く、近づくと逃げるので

そういう子たちをどうやって捕獲したらいいかわからないし

万が一捕獲できたとして、車もないので病院にも運べない

猫さんたちに去勢、避妊手術をしたいのだけど、自分たちにはどうしたらいいかわからない、とのこと

 

 

お話の中で、今家の中で暮らしている子がいて

お名前は《チコ》というのですけど

 

その《チコちゃん》とお会いしたらとても可愛いのです

 

 

《チコちゃん》は今年4月22日におじいさんちの庭で産まれた子のひとりだそうです

その後、ご夫婦は仔猫たちが遊ぶ可愛い姿を家の中から見ては微笑む日々でありましたが

 

6月10日、《チコちゃん》が家の横の崖下に落ちて倒れているのを発見し、慌てて家に連れ帰ります

 

 

動かない仔猫

ご夫婦はもう亡くなってしまったと悲しみました

 

しかし、仔猫は生きておりまして

それから3日間の昏睡を経て、4日目に蘇りました

 

ご夫婦は これは縁だと話し合われ

仔猫は《チコ》と名付けられ、以来その家で家族として暮らし続けているということです

 

ただ、落下時の後遺症として、片目の視力と、片耳の聴力が弱いようだということでした

 

 

 

《チコ》、男の子です

 

 

 

この子はほんとうに良い子

穏やかで、大人しく、聞き分けも良いのです

 

ご夫婦は《チコちゃん》を大切にしておられ

《チコ》が庭で遊ぶきょうだいを羨ましそうに窓から見ているのが不憫でならないと語られました

 

自分たちも歳を取っているのでこれ以上猫を迎えることはできないが

《チコ》を生き甲斐にして元気に過ごし、せめてこの子の面倒だけは最後まで看たい、と仰いました

 

 

 

秋生まれの庭の子どもたちはまだ小さく

寒い日々を母親に抱かれて過ごすのが最善と考え

まだ産後の母親の子宮も落ち着いていないと思われるので

避妊手術は年明けとしましたが

 

ご飯をあげているおばあちゃんでも触れないとのことで捕獲の首尾には不安もあるところです

 

 

取り敢えず生後8か月になる《チコちゃん》だけでも去勢手術を、ということで昨日私が病院に運んだ次第であります

 

 

《チコちゃん》は大変大人しくしておりましたが

初めての車、外出、病院で、心は震えていたことでしょう

 

時たま大きく見開いた目で魔女を見詰めます

 

 

家猫さんなので、のらさんより手術費が高いし、助成金も申請できません

ご夫婦にはその手術代をご負担いただき

私は去勢手術のついでに、自費で術前検査と共に、エイズ、白血病の検査もお願いしました

 

《チコちゃん》の命を救ってくださったご夫婦への感謝と

頑張って生き返った《チコちゃん》へのご褒美ということです

 

幸いエイズ、白血病検査は陰性で、血液検査も問題ありませんでした

血液検査の結果表と エイズ、白血病の陰性証明書はご夫婦にお渡しいたしました

 

 

《チコちゃん》、よく頑張ったね

これからも優しいおじいさん、おばあさんに可愛がられ、どうか長く幸せに暮らしてください