魔女家に仔猫がやって来た | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

半月ほど前、《ぐれ》と《こいもちゃん》にご飯をあげていた時

魔女は仔猫の声を聴きました

それは左側の民家の奥庭から聞こえてきました

 

その前から魔女は《こいもちゃん》が子供を産んでると確信していました

何故なら《こいもちゃん》がそこの場所から離れなくなったからです

つまり、《こいもちゃん》が子どもへの目の届く、声の聞こえる場所に留まるようになったのです

 

魔女が仔猫の声を聴いた時、ちょうど近隣のボラさんが通りかかって

しかし、彼女は子猫の鳴き声など聴こえないと言い

こんなシンとした深夜に鳴いていれば聴こえないはずはない、と申しましたが

微かにですが、魔女には確かに聴こえるのです

 

その後、やはりご飯をあげている時

今度は右の民家の庭から微かにですが、仔猫の鳴き声がしました

それでその時私は子育ての場所を移動したのだと思いました

 

それだから私は、もう少ししたら《こいもちゃん》が子どもをご飯場に連れてくるだろうと考えておりました

 

 

それは3日の夜のことです

 

《ぐれ》と《こいもちゃん》にご飯をあげに行っていたゆみこさんから連絡がきて

驚いた様子で、ご飯場の奥から子猫が鳴きながら出て来ました、と画像も送られてきました

 

よちよちと傍までやって来てご飯を見つけるや、紙皿に両前足を突っ込んで唸りながら食べている、とのこと

 

 

 

 

よほどお腹を空かせていたのでしょうね

ご飯の匂いを追って住処から出て来てしまったのです

 

ゆみこさんはこの小さな子供が心配になってしまい

そこからすぐ下は車道だし

もしもあの時の・・ 《こいもちゃん》のお兄ちゃんのように痛ましく、悲しいことが起こったら

それですごく不安になってしまって、相談の電話をくれました

 

《こいもちゃん》がどのように子育てをしているのか、先ずはそれが問題で

しかし、画像から仔猫は非常にお腹を空かせていたように見え

《こいもちゃん》がちゃんとお乳を飲ませてあげられていないのではないか、と私は考え

 

もっと大きくなれば捕まえるのが困難になるし

そこは仔猫にとってあまりに危険な場所でもあるため

ひとつの決心をしました

 

電話をしながら仔猫と母親の様子を聞きます

 

ゆみこさんが仔猫に触っても、かなり用心深い母親の《こいもちゃん》の反応は問題ない

次に母親の前で抱き上げてみての反応もまったく平気で

抱き上げたまま歩いて移動してみても、《こいもちゃん》は何も言わず、見ているだけ

そのまま連れて歩いてみて、母親が追うか、追わないか、を確認してもらっても

《こいもちゃん》は追わずにいつもの場所で見ているだけとのこと

 

仔猫は母親が連れて来たのではなく、ひとりで藪から出て来たと言います

《こいもちゃん》、まだ若いし、初めての子育てでよくわからなくなっちゃっているようです

産んだ子がひとりとは思えず、おそらく他の子どもは亡くしていると思われ

 

《こいもちゃん》はゆみこさんを信頼しているのでしょう

それだから黙って我が子を見送ったのだと思います

 

ゆみこさんの肩にしがみ付いて、仔猫は魔女家にやって来ました

 

 

 

 

ビキニ 「・・」

 

 

じゃじゃ丸 「いらっしゃ~い!」

 

 

ちゃちゃ丸 「きみ、お名前は?」

 

 

たぬたぬ 「こんばんはー」

 

 

78 「あら・・」

 

 

仔猫はまじょねこ軍団の誰をも警戒せず

そしてまったく動じずに接していました

 

 

母親を探して、慕って、鳴くことも一切ありません

 

 

初めてのトイレも難なく出来て

 

 

魔女 「おわった?」

 

仔猫 「わった・・」

 

 

疲れたら眠って

 

 

 

不思議な子です

 

 

翌朝

 

魔女 「おはよう、にゃんにゃ」

 

仔猫 「あよ・・」

 

魔女を挟んで反対側には《78》がいます

 

 

 

生後4週齢の仔猫の平均体重は約500g

それが家猫の平均体重だとしても、この子の重さは270gしかありません

お腹はペッタンコで

毛があるからわかりにくいけれど、背骨、胸骨、腰骨もゴリゴリと突き出ています

 

ご飯は唸って食べますが、量としては少ししか食べられず

3,4時間おきにミルクや柔らかいものを食べさせる必要があります

 

魔女、頑張らないと