ネパール日記 ~ 結婚事情 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

2日目の夜、カトマンズ市の隣のパタン市から親友のスレス氏が仕事を終えて帰宅した奥様と一緒にタメルまで出向いてくれました

 

この奥様、とても素敵な方で

何年か前に、結婚を渋るスレス氏をに対し、魔女と彼の兄のチッタ氏とで画策を致し

チッタ氏がこの方を選び、魔女が大賛成して結婚させたわけなのですが

今となってはほんとうに良かったと思っています

 

 

コロナ禍で日本に来られないままスレス氏の在留カードが切れてしまい

仕方がないのでスレス氏がパスポート等の書類を魔女に送り

私がこちら(日本)の司法書士に在留カード発行代行の手続きを委託しました

 

そうして在留カードは発行されたものの

このような大切なものをネパールに送るのは危険で

何しろネパールには住所がないのですから

スレス氏と共に色んな手段を考えましたがどれも安心できず

 

結果、ネパールを訪ねるという成田山のお寺のお坊様に在留カード等を持参いただきました

そうして無事にお坊様からスレス氏の手に渡ったわけで

 

その時に立て替えたお金などを早速スレス氏が支払ってくれたので

魔女の財布はますます膨らむのでした

 

その上、スレス氏に 「魔女さん、夕食は何が食べたいですか?」 と聞かれ

「日本食が食べたい!」、ということで、日本食レストラン『おふくろの味』で一番お高い幕の内弁当を奢っていただきました

 

胡麻和え、白和え、茄子の煮びたし、揚げ出し豆腐、コロッケ、鳥の唐揚げ、海老天などの天ぷら、サラダ、漬物、みそ汁、と言う豪華版

作っているのは日本で料理の修行をしてきたネパール人の店主です

この店主とも、もう25年の付き合いになります 

 

 

あ、ラクちゃんの結婚も魔女が強力に後押ししました

あの時、戸惑うラクちゃんに、魔女は有無を言わせませんでしたから

そしてラクちゃんにはもったいないくらいの大正解な奥様でありました

 

おかげで彼らは、実に幸せに暮らしております

 

ふふ~ん ♪

 

 

 

 

 

ネパールにはそれは多くの民族がいて

それぞれに習慣や言語が違います

 

 

 

 

 

政府は言語を統一するために各地の学校教育からネパール語を普及させました

 

しかし、カースト制度や各民族の習慣や言語の違いから

異カースト、異民族間の結婚は難しいものがあり

国民の殆どは家族や親せきが決めた相手と結婚することになります

 

日本でいうところの見合い結婚みたいなもので

恋愛結婚は稀です (同カーストならばアリですが)

 

 

ダルバールスクエアにあるこれは、シヴァ神の化身であるカーラバイラヴ

 

 

 

 

私が長年見て来て思うに

結婚はこれが正解ですね

 

祭りやそれに伴う行事が多く

それは常に親族、同族が一同に会する場面ばかりで

その場合、やはり同じ手順で儀式を踏んできた同族のお嫁さんなら戸惑うこともないわけで

 

結婚生活を円滑に運ぶには、やはり親類が決めた相手が最も良いのです

 

 

十数年前から街には大きな宴会場(パーティープレイス)がそこかしこに出来始め

人々はそこに身内や友人を招待して披露宴を行います 

結婚に至るまではいくつもの儀式を踏むのですけど、これもその一環であります

 

魔女も何回か身内の結婚式に招待されました

 

 

 

こちらが招待状です

 

 

 

会場には多くのネパール料理がビュッフェ式に並べられ、みな自由に食べたり飲んだり致します

新郎新婦は綺麗に飾られた台の上に座って、来場者と挨拶を交わします

 

 

さて、1年半ほど前だったか

ママが電話を掛けてきて告げたのです

 

因みにママはほぼ毎日電話をくれます 

だけどネワール語でまくしたてるものだから何を言っているのが私にはさっぱりわからず、殆どの場合魔女は電話に出ません  

ママが支払う電話代もバカにならないしね

 

で、この時は何でか電話を取ってしまって

ママの言うことの殆どがわからないんだけど、どうやら言葉の端端から察するに

ラーズが結婚する

だからネパールに来て式に出なさい

というようなことを言っている

 

魔女 「ラーズが結婚するの?!」

 

ママ 「そうそう!!」

 

魔女 「サビナと?」  (サビナ=ラーズが付き合っていた子)

 

ママ 「サンギタ!!!」

 

魔女 「サビナとでしょ」

 

ママ 「サンギター!!!」

 

 

だけどママ、コロナ禍でネパールには行けないよ

ちゃんとその旨を告げられないまま電話が終わって

ルナに連絡したら、やはりラーズが結婚することになったから式に出て欲しいと言っている

 

コロナで行けない、と断って

 

魔女 「サビナと結婚するんだよね」

 

ルナ 「違う! 違う! サンギタ!!」

 

魔女 「サビナは?」

 

ルナ 「いいから! ラーズの結婚相手はサンギタだからね!!」

 

 

魔女が行けなかった空白の4年で何があったんだろう・・

 

そして今回

初めてラーズの奥さん、サンギタに会う事にいなったのだけど

 

ママもルナも物事を深く考えない浅はかで気の利かない魔女の性格をよく知っていて

サンギタの前で目を光らす

 

もし魔女がしてはならない質問をしたり (しねえよ・・)

サンギタをサビナと呼び間違えようものなら奇声を発して阻止する覚悟の目つきだ

 

 

カトマンズ近郊の村、ティミから嫁いできたサンギタは

美しくて、大人しく物静かでよく働く理想的なお嫁さん

 

 

 

 

サビナもね、サンギタとは正反対の性格だったけどいい子なの

快活で明るく、いつも賑やかで、家事も仕事も良くできる子だった

一緒に過ごした時間も多かったので、どうしてるかな・・って思う

 

双方とも同カーストだったんだけどなぁ

 

思うに・・ ラーズがゲームに夢中になり過ぎて嫌われたんじゃあ・・ ない?

 

 

これは7年ほど前の、ルナの子どもを抱くラーズ

まだゲームとかやってなかった頃ね

 

私、何でか毎回ラーズの写真を撮り忘れるんだよね・・

 

 

ラーズ、サンギタに苦労をさせないでよ

頼むわ

 

 

※ 一部、記事と画像は関係ありません