公園日記 ~ 《かーくん》の主張 ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

今日も公園組と《かーくん》の出迎えを受け、みんなでふざけながらベンチに向かう

 

少し前まではけもの道まで迎えに来てくれていた《かーくん》

だけど、けもの道あたりを縄張りにするカラスが下品で嫌だと言って、このところは地主さんのお宅あたりで待つようになった

 

確かに、けもの道のカラスはご飯を容器ごと持ち去るし

猫さんのご飯も食器ごと奪って、それをどこかに咥えて行ってしまうし

群れをなして大声を張り上げて鳴き喚く

 

先週も けもの道カラスがカリカリが満タンの容器を咥えて工事現場の上部まで持って行かれ

追い駆けた魔女との攻防戦に負けて容器を土のてっぺんに置いて逃げたのだけど

雨上がりのぬかるみの土手を追い掛け回したせいで、魔女は足首まで泥だらけになってしまった

 

声をあげたり、ご飯や食器を持ち去ったりするカラスたち

《かーくん》はそういうのが嫌いなんだって

 

 

《かーくん》はいつもちょんちょんと歩いて魔女の後ばかりをついて来る

 

さて本日

バッグからご飯の数々を取り出して猫さんたちのご飯を注ぎ分けようとすると・・

 

 

かーくん 「ちょ~~と まってぇーー!

 

魔女 「な、なんですか!?

 

 

かーくん 「いいたいこと あるのーー!!

 

魔女 「なんでしょうか」

 

 

かーくん 「そこの それ もう あきた」

 

魔女 「あきたの?

 

かーくん 「それと そっちのと あっちのも あきた」

 

魔女 「・・」

 

いつもあげているカリカリを、飽きたとおっしゃってる

 

 

かーくん 「ぼくが だまって たべてるから それが すきって おもってるんでしょう」

 

魔女 「はい」

 

かーくん 「ぼくだって おいしいもの わかるんだからね!

 

魔女 「どうしてわかるの?

 

かーくん 「に・お・い!

 

魔女 「・・」

 

かーくん 「それの ほら それ・・」

 

魔女 「これ?」

 

かーくん 「そう それとか  それと あれとか」

 

魔女 (ウェットとかまぐろの煮たのとか・・)

 

かーくん 「ぼくも そういうの たべたい」

 

魔女 「・・」

 

かーくん 「いつも おもってるんだけど どうして ねこばっか おいしいもの たべてるのさ ぼくだって おいしいの いろんなの たべたい!

 

 

 

《かーくん》と魔女の話しが長引いているので

ご飯が後回しになってしまっていて

待ちくたびれる公園猫

 

 

《もりだくさん》もお待たせしてごめんね・・

 

他の子たちはベンチの下で横たわっていたり

魔女の足元で魔女と《かーくん》の話しを聞いたりしています

 

 

かーくん 「あと、 かたいとこに ごはん おかないで ほしい」

 

 

 

これは昨日撮った写真

食器ではご飯が食べにくいと、置かれた食器を嘴でひっくり返してその中身をばら撒き、それを食べているところです

 

《かーくん》はこういう硬い場所でご飯を食べさせないで欲しいとおっしゃっていて

 

 

かーくん 「ほら みて! そこの じめん(コンクリね) すごく かたいだよ  くちばしが こわれちゃう!」

 

魔女 「それは たいへん!」

 

かーくん 「それに こんな かたい とこだと くちばしを よこに しないと ごはんを くわえにくいだから ごはんは くさのうえに ばらまいてほしい」

 

 

かーくん 「だから まじょ おねがい みんなと おなじ ごはんを くさのうえで たべたいの」

 

魔女 「わかりました まじょが きづかなくて ごめんなさい

これからは みんなのとおなじごはんを くさの うえに おくね」

 

かーくん 「まじょ! ありがとう!」

 

 

と、いうわけで・・

 

何時もはこんなに食べてる鮪煮も・・

 

 

今日は《かーくん》にもあげたので、こんになに少なくなっちゃった

 

 

《つんでれくん》なんて足りなくて容器のカス舐めてるし・・

 

 

《かーくん》は群れに組せず、大声で鳴くこともしません

勿論ご飯や食器を盗んだりしないし

それどころか他のカラスが持ち去った食器を探し出しては咥えて返しに来てくれます

 

《かーくん》は何時もひとりか、仲良しのもうひとりのカラスさんと一緒で

ちょんちょんと歩いて魔女の後ばかりをついて来ます

そして、同じ生きものとしての魔女の性格もよく理解しています

 

私たちはきっと似た者同士なのですね

 

 

信じない人もいるだろうけれど

魔女は動物たちと話ができます

 

厳密に言うと

その目つき、顔つき、態度や様子、そして声(言葉)で、言いたいことのすべて理解します

幼い頃から常に一緒だったのはそれは多くの動物たちでしたし

私はそんな彼らと一緒に育ちましたから

 

だけど・・ わかるのも大変だな、って思う時ある

 

動物たちは人間ほどお喋りではありませんが

みんなとお話ができるのはこの上なく愉快で楽しいものです