今日は大はしゃぎのけもの道軍 | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

今日は祭日

それを知らないけもの道軍団はたぶん朝から憂鬱な気分でいたと思います

 

あぁ・・ 今日もまたあの大きな怪獣が大きな唸り声をあげながら腕を振り上げて動き回るんだ

そんな恐怖と不安とがない混ざった気持ちでみんな朝を迎えたに違いなく

 

それが 

いつもの時間になっても知らない人たち(工事人)が来ないよ・・

今日は来ないのかな・・

まだ来ない

来ないのかな

来ないね

 

そんな気持ちでいたところに遠くからでも魔女の足音を感じたんだろうね

 

丘の向こうからけもの道軍団が一斉に走って来ました

彼らがこんなところまで来るのは初めてです

 

みんな口を揃えて言います

 

「しらない にんげん きない!」

 

「まじょ こわいの うごかない!」

 

「こわいの じっと してる!」

 

そんな彼らと一緒にけもの道に向かいます

みんなすごくはしゃいで、わざとぶつかり合いながら、跳ねるようにして歩いてるよ

 

 

猫捨てオヤジんち軍団 「まじょー! あのねー」

 

後から来たせてぃお 「やめろよ、そのこと おれが いうんだから!」

 

 

せてぃお 「あのね、まじょ おそろしいの うごかないんだぞ!」

 

 

せてぃお 「ほら、みてーー!」

 

魔女 「ほんとだ、きてないね!」

 

※ 写真右上に見える茶緑のところがこれから行く公園です

 

 

猫捨てオヤジんち軍団 「いつもの とこで ゆっくり ごはん たべたい!」

 

右のおひとりさま 「おまえたちは それで いいだろうけど おれたちの ごはんばは ぶっこわされてんだぞ!」

 

 

猫捨てオヤジんち軍団 「あんたたちの ごはん ばしょ なくなっちゃったね・・」

 

おひとりさま 「どうすんだよ・・」

 

 

そんな時、悲しそうな鳴き声が聴こえて来ました

久しぶりに姿を現わした《ぐれ》です

 

 

ぐれ 「まじょお~汗

 

 

ぐれ 「かいだん どこいったの あせる

 

 

ぐれ 「かいだんが なくなったった汗  ごはん たべる かいだんが汗

 

魔女 「ちがう ばしょで たべようね」

 

 

今日はけもの道軍団全員揃ってゆっくりと食事を摂ることがでしました

 

帰り道に近くの空家の梅が咲いていて

その梅は昔《じんじん》や《ジョン ブリアン》、《水玉》、《ユリぼうず》たちが塀の上でこの時期梅見をしていた梅の花であり

そこの家のおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなった後も咲き続け、こうしてまじょねこたちを喜ばせておりました

 

花を咲かせた小さな枝が折れてしまって足元に落ちていて

それを拾って持ち帰り

数百年も前からあるらしい魔女家の観音様(だと思う、母はそう言っていた)に供えました

 

 

どうか、どうか、生きもののみんなが幸せに暮らせる世の中になりますように

 

 

毎日掌を合わせ、ひたすら祈ります