のらねこ日記 ~ 不安の中のけもの道軍団 ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

けもの道のおばあちゃんちだったところの宅地造成が始まりました

 

 

 

昨日の朝、重機を怖がって猫捨てオヤジんち周辺軍団は奥まったところに身を隠してご飯を食べに出て来られずにいた

私は休息の10時を待って、重機が動かなくなったのを機に彼らを呼び、何とかいつもの場所でご飯を食べさせたが、5名の中、2名は姿を現わさなかった

 

おばあちゃんちにいた《かーら》、《さき》、《おひとりさま》は

先週から言い聞かせていたように《せてぃ》の庭先でご飯をあげたのだけど

《ぐれ》だけはいつものところで食べると言って聞かなかった

 

擁壁の上部を壊されたブロックは空き地の奥に積まれ

そのかけらが散らばっている

 

 

この階段ももうすぐ壊される

 

 

重機を操るイラン人作業員に、作業開始時間を聞いておいたので

今日、私は早起きをしてけもの道軍団が大好きなご飯を作り、それを抱えて家を出た

人がきて工事が始まる前にけもの道軍団にご飯をあげるしかないからだ

 

猫捨てオヤジんち周辺組はいつもの場所で

おばあちゃんちの庭組は《せてぃ》のいる庭先を借りてご飯をあげた

 

食後・・

 

ぐれ ・・

 

 

ぐれ (めちゃくちゃになってる)

 

 

さき 「なんで!」

 

 

ぐれ 「まじょ ぼくたち どうなるの?」

 

魔女 「どうじょうぶよ、まじょが まもるから」

 

 

おひとりさま 「・・」

 

 

おひとりさま 「まじょ・・ これからどうなるの?」

 

魔女 「しんぱいしないでいいよ みんなのことは まじょが なんとかするから」

 

 

かーら 「ここには わたしたちが だいすきな おおきなきがあったのに・・」

 

 

かーら 「めちゃくちゃになってる・・」

 

 

さき 「・・」

 

 

さき (これから どうなるんだろ・・)

 

 

さき (こいつが かべとか こわしたんだ)

 

 

さき 「まじょ こいつが あっちも こっちも こわした!」

 

魔女 「あぶないから もどってらっしゃい」

 

 

今日はこの左の擁壁が壊されているはずです

右側の階段のところが猫捨てオヤジんち周辺軍団のいつものご飯場

工事中はそこでの食事は到底できる筈もなく

当分、工事前にご飯を運ぶ日々が続きそうです

 

 

ビキニのお母さん 「にんげんは こわしてばかり・・」

 

魔女 「《びきに》が おかあさんのことを しんぱいしてるよ」

 

 

ビキニのお母さん 「わたしは だいじょうぶだから  《びきに》は しあわせに くらしなさいって いって」

 

魔女 「なかまといっしょに がんばるんだよ」

 

 

 

けもの道軍団のご飯を終え

魔女は一旦家に帰ってまじょねこのお世話をしてからトイレでチーズを食べ

今度は公園組たちのご飯の用意をして出かける

 

 

宅地造成が終わればあっという間に家が建つ

そしてどこもがそうであるように、それらは直ぐに完売する

それでもこの子たちはこの周辺で何とか暮らし続けるだろう

 

私はここに新しく越してきた人たちに

ここの猫たちのこれまでの事情を話し、決して邪険にしないように言う

 

この子たちには地域猫として安心して暮らす権利があるのだから