のらねこ日記 ~ バッグにはご飯を、心には思い出を詰めて ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

魔女家から公園までの道

それは思い出の道でもある

 

けもの道の手前の環境の悪いコンクリの間で暮らしていた子

毎日魔女を待ち、可愛がってもらえることだけがこの子の楽しみだった

そんな日々を送らせ続けたくないと里子に出し

いまは《すだち》という名になって幸せに暮らしている

 

その少し先で、私は車に跳ねられて横たわる《サンチャイ》を見つけた

その時、捨てられかけていた《ビキニ》と共に血まみれの《サンチャイ》家に連れ帰り

小さなビキニと共に介護をしたのだけれど・・ 

5か月後に空に向かってしまった

 

けもの道にもたくさんの思い出がある

《せてぃ》は魔女家で子供を産んだね

 

《かーりー》や何にんかの猫はここを出てあちこちに散って行った

 

最近の思い出は里子に出した《たろ》、《じろ》、そして《あみ》のこと

みな幸せに暮らしています

 

それから先にはあの頃は若かった《ぼっさ》がいて、その堂々とした風貌で怖いものなしを誇り、悠々自適に歩き回っていた

今は歳を取って毛は抜け落ち、口内炎の涎で毛は固まり、夜しか姿を表さない

 

大きな駐車場手前の3階建てのアパートの入り口に、10年ほど前は《こだくさん》が自分が産みまくった子どもたちと大家族で暮らしていた

 

その後アパート周辺を追われた《こだくさん一族》は隣の大きな駐車場に移動し

そこには《こだくさん》の子どもで生き残った《たんぽぽ》、《ふぁふぁ》が暮らした

 

その後《たんぽぽ》たちは《とらたん》、《らぶ》を向かえ入れ、《ぶす》も毎晩やってきた

《こだくさん》の子どもの《こだこん》が連れて来た子供、《たてがみ》と《しゃま》も仲間に加わった

 

その近くのマンションの駐車場入り口には命の灯が消えそうになった《インドラ》が横たわっていた

 

いろんなことがあって・・ 《たんぽぽ》、《ふぁふぁ》、《とらたん》、《らぶ》は亡くなり

《たてがみ》は公園へ

そして口内炎を患った《しゃま》は駐車場近くの家で面倒をみてもらえることになった

 

その家が建て替えることになり、《しゃま》は行き場を失った

私が最後に《しゃま》を観た時の光景を忘れない

 

私に気づいて駆けてきた《しゃま》に、そこに居た男が石を投げつけた

踵を返して走り去った《しゃま》

それきり一度もその姿を見ていない

 

私は今も《しゃま》を捜している

人に写真を見てもらったり

それらしい猫がいるという家には訪ねて行って確かめたりもする

・・けど、《しゃま》はいまだに見つかっていない

 

私はこれからもずっと探し続ける

 

 

そして公園

ここはあまりにたくさんの猫さんたちとの思い出が多過ぎて

何から、誰から描いたらいいかもわからない

 

・・その殆どが無念で悲しい思い出ばかりだ

彼らと一緒に闘い続けた日々を私は決して忘れない

 

公園の思い出は書ききれない

いつかまた、機会があったら書くね

 

思い出をくれたみんなの写真を・・ とも思ったけど

また泣いちゃってブログを書くどころじゃなくなるなからやめました

 

 

こうして毎日魔女は、《すだち》がいた場所を見上げ

《サンチャイ》が倒れていた場所を見詰め

《たろ》たちが賑やかに暮らしていた今は跡形もないおばあちゃんちを横目に見ながら

 

《こだくさん一家》が賑やかに暮らしていたアパートメントの入り口に足を停めてあの頃を思い

 

駐車場では魔女に向かって走って来る、また帰る魔女を全速力で追い駆ける《たんぽぽ》や《とらたん》たちの元気な姿に思いを馳せ・・

いなくなって1年半が経つ《しゃま》の姿を求め

 

私は、私を見詰めてくれた子たちの誰ひとりも忘れない

 

毎日、毎日

時を経て膨らむ思い出を抱え・・   ご飯を運ぶ

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

今日の公園

 

暑くてみんなだらだら

 

 

魔女がやってきたのを見て獲物を捜しに公園の奥に向かった《あざみ》

暫くすると手ぶらで戻って来た

 

あざみ 「きょうは あつくて やるきに ならない」

 

魔女 (それでいいのよ)

 

 

公園の柱に擬態した蛾さん

 

 

猫たちがいるすぐ側なのに誰も気づかない

 

魔女は気づいたよ

獲物も捕れない(気づかない)バカ女じゃない

 

 

 

元の場所に戻っちゃった《あんず》の子ども

 

30度もある屋外の日向で寝てる・・

心配でたまらない