けもの道 ~ それぞれの思惑 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

そろそろ紫陽花の季節ですね

 

 

先日、けもの道のおばあちゃんちで暮らす3にんの猫たちとお話をしました

 

 

《ぐれ》

 

魔女 「《ぐれ》、おばあちゃんちはね もうすぐ すめなくなるの」

 

ぐれ 「どして?!」

 

魔女 「おばあちゃんが いなくなったでしょ」

 

ぐれ 「うん・・」

 

魔女 「これから しらない ひとたちが ここにきて  おばあちゃんちを こわすの」

 

ぐれ 「こわすの?!」

 

魔女 「うん・・」

 

ぐれ 「どうして!」

 

魔女 「おばあちゃんが いなくなったからよ」

 

ぐれ 「おばあちゃん どこいった?」

 

魔女 「あっちのほう」

 

ぐれ 「かえって きてって いって!」

 

魔女 「おばあちゃんは もう かえらないの」

 

ぐれ 「どうして!」

 

魔女 「ここを よそのひとに うっちゃたの」

 

ぐれ 「うった、って?」

 

魔女 「・・よそのひとに わたしたの」  

 

ぐれ 「・・それで ぼくの べっど なくなったの?」

 

魔女 「そうよ しらない ひとが もってったでしょ」

 

ぐれ 「だれかきたから にげて ゆうがた かえってきたら なくなってたんだ・・」

 

 魔女 「《ぐれ》は そうやって しらないひと きたら いやでしょ」

 

ぐれ 「やだ!」

 

魔女 「しらないひとたち きたら このまえ いったように 《かーりー》のいる ほうに いきなさいね」

 

ぐれ 「・・」

 

魔女 「おうち こわすとき あぶないから おにわに いたら だめよ」

 

ぐれ 「・・わかった」

 

魔女 「《ぐれ》、つよいこに なるのよ」

 

ぐれ 「・・」

 

魔女 「わかった?」

 

ぐれ 「わかった・・」

 

 

 

《かーら》

 

魔女 「《かーら》も いまの はなし きいてたよね」

 

かーら 「おばあちゃん もう かえって こないの?」

 

魔女 「そうよ」

 

かーら 「あし いたいから?」

 

魔女 「そ・・ そうよ」

 

かーら 「・・」

 

魔女 「《かーら》、あなたは ここに いられなくなったら いくとこ あるよね」

 

かーら 「・・うん ここ だめだったら いく」

 

 

魔女 「《かーら》に ききたいことが あるんだけど」

 

かーら 「なあに」

 

魔女 「まえに まじょが つれていった こねこ  うちでは《じゃじゃまる》 って いうんだけどね」

 

かーら 「・・」

 

魔女 「あのこ あなたの こどもだよね」

 

 

・・ ・・

 

魔女 「なにもかも わかってたんでしょ」

 

かーら 「・・」

 

魔女 「まあ いいわ・・」

 

 

 

《さき》

 

 

さき 「わたしは いやだからね!」

 

 

おばあちゃんが置いて行った水入れ

 

 

そして、縁側には寝る時のためのタオル

 

 

それぞれのベッドが置いてあった場所

 

以前はここに棚があり、そこにおばあちゃんの服を着せた椅子が乗せてあって、椅子にはひざ掛けが敷いてあり・・

それが《さき》のベッドでした

 

 

さき 「あたしは どこにも いかない!」

 

魔女 「これから しらない ひとが たくさん くるのよ」

 

さき 「ぜったいに ここに いるだから!」

 

 

さき 「わたしは ここに いる!」

 

《さき》・・ どう言ったらわかってくれるんだろう

 

 

 

《おひとりさま》

 

 

魔女 「《おひとりさま》、きずの ぐあいは どうですか」

 

おひとりさま 「うんと いいです」

 

魔女 「よかった じゃあ ちょっと あたまを みせて」

 

 

おひとりさま 「はい」

 

魔女 「つぎは くびを みせて」

 

 

おひとりさま 「こう?」

 

 

だいぶきれいになったね!

 

 

 

『今日ちゃんのお花』

 

 

昨日の《キリットくん》の命日に咲くはずだったのに

大雨と強風で蕾を開かせることができず

 

予定が狂って苛立ったのでしょうね

 

夜にならなければ咲かないはずなのに

今日、明るいうちから咲き始めました

 

 

 

 

 

 

 

ニャバーランドからの贈りもの