けもの道
《さき》が魔女をおばあちゃんち（だったところ）の敷地内呼びます
そうしてテラス風の屋根がある場所に飛び乗り
さき 「ここ あたしの おへやだよ」
魔女 「まあ、すてきね！」
さき 「いいでしょう おばあちゃんが やったの」
魔女 「そうなんだ！」
さき 「いいでしょー！」
魔女 「いいわね！」
さき 「ごはん そこに おいて いいよ」
魔女 「はい」
おばあちゃんは引っ越す前に自分の身に着けていたものや何やらで
《さき》のためにこうして寝床を作っていってくれたんだね
でも、そこをとても気に入っている《さき》が不憫で・・
なんだか とても辛くなってしまいました
食後の公園では、《ふぐり》とカラスさんたちがモメております
《ふぐり》が邪魔でそこに置かれたご飯が食べられないカラスさんたち
カラス 「あのさあ」
ふぐり 「なんだよ」
カラス 「じゃまなんだけど」
ふぐり 「なに！ ぼくが じゃまだとぉ！！」
カラス 「そうだよ！ ぎゃーぎゃー！！」
ふぐり 「それなら いまから はなすこと ちゃんと ききなよ」
カラスたち 「なんだよ・・」 「せっきょうすんのかな」 「えらそうにして・・」
ガヤガヤガヤガヤ
ふぐり 「こんなかの だれかが しょっきを もちさっただろうが」
カラス 「ひぇー」 「ぼくじゃない！」 「ぼくでもない！」
ふぐり 「だれだよっ！！」
カラス 「しらなーい！」 「にげようぜ」
バサバサバサアサ！！
ふぐり 「まてよ！ まじょに しっき かえせよ！！」
カラスは去り
その後カラスのご飯を食べ尽くす《ひょうた》と《I》
今日からはゆっくりしません
《凜》が待っているから
みんな、またあしたね
ふぐり 「どして もう かえるの？！ だめーー！」
魔女 「きょうは はやくかえらないと いけないの」
ふぐり 「やだもん・・」
魔女 「わがまま いわないで」
ふぐり 「かえる だったら あし かむじょ！」
魔女 「おうちで まってる こがいるの」
ふぐり 「やだ・・」
ふぐり 「じぇったい かえしゃない！」
周りにも公園組が一緒に遊びたがっています
《ふぐり》もみんなも、いつものように遊びたいよね
だけど・・ ごめんね
どうしても帰らないといけないの
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今夜
《凜》のお誕生会をしようと思います
ご飯を食べられなくてもいい
はしゃげなくても構わない
家族みんなで凜を囲んで
静かにお祝いをしましょう
川で流されていた幼い仔猫が魔女家に来たのは2009年６月７日でした
その時《凜》は生後１ヵ月半ほどでしたので
産まれたのはちょうど今頃だと思われます
それで今日をお誕生日にして
《凜》、１３歳になりました
《凜ちゃん》、お誕生日おめでとう！
水に執着した子供時代
外に執着した大人時代
いろんなことがあったけど
気の強いあなたとの生活はとっても楽しいですよ
《凜》、生まれてきてくれてありがとう
魔女家に来てくれてありがとう
可愛い、可愛い子