のらねこ日記 ~ 仲たがい ~ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

昨夕の月

 

 

 

《ぼっさ》と魔女・・  仲たがいをしました

 

先週金曜日のことです

 

夜の のらさんご飯

《ぼっさ》毎晩一軒の家の庭で魔女を待っています

私の足音が聞こえるとそこから出て来て、すぐ隣にある草ぼうぼうの周囲から見えづらい階段に移動し

そこで1時間ほどを共に過ごします

 

何しろ甘ったれなので私を放してくれないのです

次の猫さんたちの場所までもついて来ます

 

そうしてのらさんご飯で付近を一周し、また一緒に先ほどの階段まで戻り・・ 甘える

それで魔女は毎晩手を変え品を変えして何とか胡麻化して家に戻るわけなのですが

お陰で帰宅は概ね深夜となります

 

 

その夜

いつものように食べるより甘えるが最優先の《ぼっさ》に、撫でまわしを強要されておりました

散々撫でて、いやもう1時間以上も散々撫でまわして

 

その間、固まった毛玉を裂きながらね

 

 

 

 

 

 

膝の上に乗って来て抱っこを強要する《ぼっさ》

 

 

口内炎の《ぼっさ》は毛繕いが出来ない

しかも長毛なものだから、毛繕いが出来ない挙句に涎で固まった毛はカチカチだ

 

ハサミで毛を切りたいところだが

まだ今日のように寒い夜もあるだろうし

外暮らしでは毛は少なからず鎧にもなる

 

で、裂くわけ

 

 

それで撫でまわしてる最中に

暗がりだからよく見えなくて魔女が図らずも痛い口の側を触ってしまったようだ

 

あまりの痛さに《ぼっさ》は跳ねのき

鼻に皺を寄せて シャーー!! と私を威嚇した

 

「ごめん、ごめん」 と謝りながら頭を撫でようと《ぼっさ》に向かって手を伸ばすと

今度はその手を叩かれた (さすがに爪を出してはいなかった)

 

それから《ぼっさ》は階段を離れて道の端に行って振り返り、私を睨んだ

それから、「ごめんなさい」 と謝る魔女を完全無視した

 

それで私は荷物をまとめて立ち上がり

次の猫たちのご飯場所に向かった

 

歩き始めて振り返ったけど、いつもついて来る《ぼっさ》はこちらさえも見てはいなかった

 

夜ののらさんご飯を終え、また同じ場所を通るのだけど

《ぼっさ》はもうそこにはいなかった

 

本気で怒ってる

それほど痛かったのだ

私がもっと気を付けて撫でていればよかったのだけど

 

翌土曜日、私は夜にZETTON軍団が催すパーティーに誘われていて

夜ののらさんご飯は他のボラさんが行ってくれた

 

その後も、《ぼっさ》は姿を現わさなかった

まだ怒ってるんだ・・

 

そうして会えなくなって4日目

 

その夜も何時もの民家の庭を覗いてみたがやはり《ぼっさ》はいなかった

名前を呼んでみたがシンとしていて・・

 

それで歩き出したその時

小さく鳴き声が聴こえた気がして・・

振り返ると民家の端っこの草むらから《ぼっさ》が顔を出していた

 

そうして魔女が戻って行っていつもの階段に腰を下ろすと

《ぼっさ》はそこから駆けて来て

私の足に思いっきりおでこをくっつけた

 

 

《ぼっさ》は意味の分からないことをうにゃうにゃ言い続けた

 

 

口内炎なので、懸命に喋ると口から泡を吹く

 

何かを懸命に喋りながらも、《ぼっさ》は魔女と目を合わせようとしない

 

 

ただ強い力でぎゅうぎゅうとくっ付いてきて・・

 

 

《ぼっさ》・・ 

 

 

仲直りしよう・・

 

 

うん

 

 

《ぼっさ》、また あしたね