のらねこ日記 ~ そこから春が見えるか~い ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

おかしな雲がいる朝の空

 

 

 

あの大手術から3年が経とうとしていて

今日は年に一回の精密検査でした

 

・・疲れた

 

疲れたのは

検査でなのか

往路、復路共に前の車があまりにチンタラ走っていて

そのせいで眠気と苛立ちが交互に襲ってきたからかは・・ わかりません

 

3年前

猫たちが心配で、ついでに病院食にも耐えられず、術後3日で帰ってきた魔女

毎日胴体包帯ぐるぐる巻きでのらさんにご飯を運び

その後病院に行ってドレーン代わりに太い注射器で要らん体液を抜いて、包帯を取り替えてもらう日を続けたんだ

猫たちのご飯代を稼ぐのに直ぐに仕事も始めたわ

 

 

 

さて、けもの道

 

3日前のこと

けもの道に差し掛かると待ち構えていた《たろ》がこちらに向かって狭い階段を駆け上がり

私の胸にジャンプで飛びつく

 

思わず荷物から手を放し、《たろ》を抱きとめる魔女

 

《たろ》を抱いたまま、荷物全部を片手で引きずり

やはり駆けてきた《じろ》と共にいつもの階段に向かう

 

 

 

 

そうして階段に降ろされた《たろ》が・・

 

たろ 「まちょ、どうしたの?

 

魔女 「なに?」

 

たろ 「しゃいきん げんきないよ」

 

魔女 「そんなことないよ、いつもと おなじだよ」

 

じろ 「ちがう まちょ げんきない」

 

魔女 「そうみえる?」

 

たろ 「うん」

 

じろ 「しょう みえる」

 

 

この子たちに新しい家族をが見つからなくて

このところ毎日悩んで

色々考えて夜もあまり眠れなくて

 

そうして毎朝この子たちを見ていると胸が痛くなってしまって・・

 

そういうの感づかれてしまったのかな

動物は余計な言葉を操らない分、感性が発達しているから

 

 

魔女 「まじょは げんきですよ!」

 

じろ 「ほんと?」

 

たろ 「ならいいけど・・」

 

さき 「・・」

 

魔女 「しんぱい しないでいいのよ、さあ、おなかいっぱいになったなら あそんでおいで」

 

たろ 「うん」

 

じろ 「わかった」

 

 

子どもたちが闘いごっこをする時は必ず

母親の《さき》はこうして見守る

 

 

 

 

 

 

たろ 「かあちゃんも たたかいごkっこに はいりたいの?」

 

さき 「・・」

 

 

 

そして今日

 

《たろ》と《じろ》を抱っこしている時

背中が何かを感じて振り向いたら

 

《ぼっさ》!!

 

元気でいてくれたのね!

 

 

思わず立ち上がる魔女に

膝からずり落ちる《たろ》と《じろ》

 

このところずっと会えてなかった《ぼっさ》

おじいちゃんだし、口内炎を患っているから、この冬が心配で

 

よかった

元気そうでよかった

 

ここまで来てくれたのはいいが

他猫のエリアなのでこの後立ち去ってしまった

 

けど、姿を見せてくれたこと、ほんとうに嬉しかった

 

《ぼっさ》の後ろ姿を見送っていると

 

魔女を呼ぶ声が聞こえてきた

振り向くと梅の木の上に《さき》がいて

 

 

さき 「まじょーー!!」

 

 

さき 「ここから はるが みえるよ」

 

 

《さき》が、猫たちが待ち焦がれる春

ほんとうにもう一息だ

 

でも今の魔女はやって来る春が怖い

《らろ》、《じろ》、《さき》、《あみ》、《ぐれ》、そして《かーら》

おばあちゃんちの庭で暮らす子たちがどんな春を迎えることになるのか

 

 

《あみ》 1歳9ヵ月

 

 

《ぐれ》  1歳9ヵ月

 

 

《かーら》  2歳8ヵ月