また幼気な命が・・ | まじょねこ日記

まじょねこ日記

魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

一昨日午前、のらさんご飯の帰路に下りの砂利道で足を滑らせ、魔女は右膝を負傷してしまった

 

この時は何とか歩いて家に戻ったのだけど

その後さらに膝が痛くなり、右足を曲げることも難しくなって

 

連休といえど家族は仕事なので

大荷物を抱えて翌日も足を引きずりながらのらさんご飯に出る

 

非日常なおかしな歩き方をする魔女を心配する《つんでれ》や《たてがみ》

 

 

今日もそうして家を出ようとしていた時

 

「公園近くの道で仔猫が車に跳ねられています」

 

との連絡が入った

 

この足ではいつ辿り着くかわからない

 

猫ご飯のバッグとキャリーを車に投げ込み

公園近くの地主さんの土地に車を停めさせてもらう

 

思うように曲がらぬ右足のせいで、心と裏腹に体が先を急げなくて焦る

 

やっとの思いで公園まで辿り着くと

先程連絡をくれた方が事故に遭った仔猫をタオルで包んで公園まで連れて来てくれていた

 

 

仔猫は息絶えていた

 

顔面をぶつけられていて

それはあまりに辛い形相で

 

それでもあの子とわかった

 

《ぼっさむ》の子ども

 

 

・・この子だった

 

 

あの日、母親ときょうだいと一緒に魔女を見送ってくれた子

 

 

 

涙が止まらない

 

痛かったろう

怖かったろう

 

それまで無邪気でいたこの子の命は

その一瞬で消えた

 

懸命に育ててきた母親はふたり目の子どもを失い

いつも一緒に遊んでいたきょうだいは唯一の遊び相手を失った

 

 

森の奥を更に行くと細い道に行きあたる

車一台が通るのがやっとの細い道だ

 

その両脇には家が立ち並んでいて

この道に入る車はほぼそれらの家に住まう人たちだ

 

 

階段を登り切ったところがその道で

仔猫は階段上の道に横たわっていた

 

 

公園で暮らせばカラスの恐怖

住宅街で暮らせば車の恐怖

 

 

仔猫を連れ帰って顔や体拭き

真っ赤に腫れあがった恐怖の目を閉じさせる

 

せめて最後に見たものをなかったことにしてやりたい

 

切ない

哀しい

やりきれない

仔猫を抱えて泣くしかない自分もまた情けない

 

 

せっかく生まれてきたのに

せっかくここまで育ったのに

 

僅か3か月のこの世での命・・

 

無邪気に遊んでいる姿が目に焼き付いて

私をじっと見つめていた愛らしい瞳が心に焼き付いて

 

この子にも来るはずの今日は来なかった

悲しみの持って行きどころがない

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

2年前の昨日

7月22日という日を想う

 

そう

その前日にした魔女との約束を

《オダギリくん》が守った日

 

それは奇跡のようなお話

 

 

公園は祭りの支度で

大勢の人々が行き交う中

その恐怖をもろともせず

あの子は約束の時間、約束のベンチに座って私を待っていてくれたんだ

 

昨年もリブログしたと思うので今回はしないけど

あの日のことは決して忘れないし、忘れられない

 

 

その日から私たちの死にもの狂いの日々が始まった

 

部屋はたちまち血まみれになり

私は溶け落ちる骨を拾い

失明に戸惑う《オダギリくん》を抱きしめ

 

私たちの部屋から小火を出し、布団も枕も焼けちゃってね

 

 

痩せた体を私に抱えられて仲間に会いに行った《オダギリくん》にとって最後の公園

 

その夜・・

《オダギリくん》は息を引き取った

危機一髪でその最期を私に看取らせてくれた

 

壮絶な42日間

互いに切なすぎて泣きながら抱き合って眠った日々

 

 

たくさんの読者様が応援を続けてくださった

頑張る《オダギリくん》に素敵な言葉もいただいた

 

 

《オダギリくん》、約束を守ってくれてありがとう

私と一緒に暮らしてくれてありがとう

最期を看取らせてくれてありがとう

 

 

ひとつお願いがあります

もうわかっているだろうけど

《ちずのすけ》をどうかよろしくお願いします

 

どうか、《ちずのすけ》を頼みますね