のらねこ物語  ~ 立ち直ってよ・・《つんでれくん》 ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

一昨日の夕方

突然暗雲が押し寄せてきて空を覆い

激しい雨を降らせました

 

 

 

 

 

 

雨は風を伴っていて

その風に煽られて

公園に飾られた《ちずのすけ》への献花が倒れてしまっている、という報告を翌朝に受けました

 

 

急いで公園に行ったら

 

 

花が活けられたペットボトルは元に戻され

倒れぬように、柱に縛られていました

どなたがそうしてくれたのか知らないけれど

助かりました

 

花の側には何本もの線香が手向けられた跡があって・・

 

 

 

 

《ちずのすけ》が亡くなって明日で1週間が経とうとしています

 

最後まで《ちずのすけ》に寄り添い続けた《つんでれ》の心は相変わらずで・・

 

 

毎日、《ちずのすけ》に寄り添っていた場所におります

 

 

 

くろす 「《まつこ》、《つんでれ》・・ だいじょうぶかな・・」

 

まつこ 「《つんでれ》の きもち わかるよ」

 

くろす 「そりゃ わたしだって わかるけど・・」

 

 

まつこ 「いまだって 《ちずのすけ》が いないって どしても わかんない」

 

くろす 「わたしだって 《ちずのすけ》が いない こうえんなんて おもったことも なかった」

 

 

まつこ 「あたし、《ちずのすけ》の べんちは みないことにする」

 

くろす 「《まつこ》は みなくて いいだろうけど  《つんでれ》は ずっと あそこに いるんだよ」

 

まつこ 「・・」

 

くろす 「《たてがみ》に そうだんしよう!」

 

 

この下にいる《たてがみ》に向かって

 

くろす 「《たてがみ》、《つんでれ》を げんきに してよ」

 

まつこ 「げんきに してよ  おねがい」

 

 

 

《たてがみ》が《つんでれ》のところに歩み寄る

 

 

たてがみ 「・・《つんでれ》」

 

つんでれ 「・・」

 

 

たてがみ 「あのさ・・」

 

つんでれ 「・・」

 

 

たてがみ 「あのさぁ・・」

 

つんでれ 「なんだよ」

 

 

たてがみ 「あ・・ あっちの ひろばに さんぽに いかないか」

 

 

つんでれ 「いかない」

 

 

たてがみ (・・いかない)

 

つんでれ 「だれに いわれて きたんだ  そこの まじょか?」

 

 

たてがみ 「ぼくだって つらいんだ  ぼく わかるんだ 《つんでれ》の きもち」

 

 

魔女 「《たてがみ》・・ まじょだって おなじだよ  なかまは みんな そう」

 

たてがみ 「だけど、《つんでれ》は ながいあいだ 《ちずのすけ》と いっしょだったから・・」

 

魔女 「そうね・・」

 

たてがみ 「ぼく 《おだぎりさん》の とき そうだった・・」

 

魔女 「《オダギリくん》のときは 《ちずのすけ》とあなたが最後まで寄り添っていた」

 

たてがみ 「・・」

 

 

《たてがみ》はベンチから降りて

 

 

《つんでれ》に邪魔にならない程度の場所に横たわった

 

 

さよならは辛いね、あまりに哀しいね

 

もうどこにもいない

どんなに待っても帰って来ない

 

言葉にはできない悲しさ、淋しさ・・

 

 

《つんでれ》、淋しいね

ゆっくりでいいから

どうか元気になってください

 

 

 

2年前、《たてがみ》が慕っていた《オダギリくん》が、公園を後にした日がやってくる

魔女が皮膚がんに侵された《オダギリくん》を自宅に連れて行った日

 

あの日のことは今でも鮮明で・・