のらねこ物語  ~ 《むさし》の子どもたち ~ | まじょねこ日記

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魔女の大切な仲間の猫たちの日常をみてください

 

「まちょ あたちの こどもを みに きてね」

 

《むさし》がそう言ってくれたのに

 

《ドナ》の子どものひとりが行方不明になったり

《ちずのすけ》のこともあって

魔女は《むさし》との約束を果たせないままになっていた

 

そんな中も

子どもに会って貰いたい《むさし》は、それまでは足を踏み入れたことのない公園まで毎日魔女を迎えに来ていた

 

 

 

 

そうして暫く私を待つのだが

何かと忙しそうな様子を見て、毎日トボトボと帰って行くのだった

 

 

そんな日々だったけど

 

むさし 「まちょー!  こども みに きてーー!!」

 

魔女 「わかったよ ここのご飯が終わったら行くからね」

 

 

 

公園ご飯の残骸をまとめ

先を急ぐ《むさし》について行くと

案の定地主さんの敷地に入っていった

 

 

むさし 「まちょ、あっちだよ!」

 

 

取り敢えず地主さんに挨拶をし

《むさし》の言うところの あっち に向かう

 

そこは草に覆われた崖

 

すると崖の上から仔猫が魔女の足元に落ちてきた

仔猫は小さくて軽いから無事だったが

驚いて見上げると崖の途中が洞穴になっていて

そこから残った仔猫の鳴き声が聞こえる

 

母親の声を聴きつけ

仔猫が洞穴から這い出て来て、ひとりは崖下に落ち

残りの子が鳴いているのだ

 

魔女は雨上がりでずるずると滑る崖を、そこに在る笹を掴みながらよじ登った

 

その時、誰かが素早い動作で上から降りてきた

《ぐれこ》だった

 

自分の姉妹が産んだ子の鳴き声を聞きつけて心配してやって来たのだ

 

 

笹やぶの中の《ぐれこ》

 

 

 

《ぐれこ》とふたりで洞穴に近づく

そこにはふたりの仔猫がいた

 

洞穴は湿っていて、蚊も飛び交っており

子育てするのに決して良い環境ではなかった

 

それでも《むさし》は、初めての出産という不安の中

自分なりに 赤んちゃんを産み、安全に育てる場所を懸命に捜したのだ

 

 

 

左上の洞穴で《むさし》は仔猫たちを育てていた

 

 

 

洞穴の中の仔猫をひとりずつ抱え、崖を降りる

 

《むさし》はそんな様子を落ち着かな気にして見ていた

 

 

 

 

 

 

最初に崖から落っこちた子

 

 

魔女に抱えられて下に降りた子①

 

 

魔女に抱えられて下に降りた子②

 

 

 

地主さんがご飯と水をくれ

地主さんの家の前の大きな納屋のあたりにこの親子は住まわせてもらえることになった

 

 

今日からここで暮らしなさいね

 

 

早速探検が始まる

 

 

 

 

 

 

あらら・・ 椅子から落っこちたの?!

 

 

元気で暮らすのよ

 


また来るからね

 

 

何故か後追いをする子

 

 

《むさし》、もうあの洞穴で暮らさなくていいのよ

ここでしっかり子育てをしなさいね

 

今までよく頑張りました

 

また会いにくるからね